ハートのドキドキをなだめる方法
嬉しいドキドキならいいですが、大事な局面での強い緊張やパニック発作などでお困りの方も多いと思います.
私自身もパニック発作になったことがありますが、呼吸が苦しく、頻脈になり、喉〜胸、腕の辺りまで筋緊張が高まります.
私はそれがパニック発作であることを知っていましたが、その時はまだHeartMath®などの有効な呼吸法のことを知らず、ただ足の方へと吐きおろす深呼吸をしてなんとか切り抜けていました.
10年以上前のことですが、実は手術を行う前に発作を起こしていたのでした.(私は整形外科医です)
それまでにも長年同じような手術をしていましたので、怖くて緊張というより、さあ今日も頑張るぞという意気込みが、交感神経が過度に緊張するスパイラルに入ったものと思われます.
深呼吸でなんとかしていましたが、手術中も腕の強い緊張が取れず、パニック発作になった時は、普段よりも何倍も手が動かしにくい中で手術をしていました.
周りの人々は、いつもより手の動きが遅いかなとは思ったかもしれませんが、まさかパニック発作を起こしながらやっているとは思っていなかったでしょう.
その頃は自分でもかなり悩みました.一度起こすと、また起きるのではないかと予期し、余計発作を起こしやすくなります.
その時誰かに助けを求めていれば、少なくともこの方法を知っていればと悔やまれます.
お読みになった外科医の方で、もしお困りでしたら、どうかご連絡をくださればと思います.
これまでの記事でご紹介してきたHeartMath®の呼吸は、様々な方法のうちの一つに過ぎませんが、パニック発作で困っている方に有用だと思いますので、再度まとめておきます.Starkeepersでもセッション、ワークショップで使用しています.
胸の辺りを意識して、5秒前後で吸って5秒前後で吐くような、ゆっくりとした規則的な呼吸を行います。
不安やパニック発作のある方は、頭から吸って、足の方へ吐き下ろすようにしてください.
足の方へ吐くと同時に、足がしっかりと重みを持って地面に接地しているのを感じます.規則的な呼吸を続けながら、ご自分がリラックスしたり、ハートが広がるような気持ちになれる記憶や情景を思い起こします。体や胸の辺りが緩んだり、暖かくなったりするような、体感をともなうことがポイントです。
発作中でイメージする余裕がない時は、ただ吐き下ろした呼吸がしっかりを足に重みを作っていくのを感じます.
座っていても、立っていても同じです.HeartMath®の方法とは異なりますが、吸気と呼気の間で息を4-5秒止めるのも有用と思われます(約5秒吸って、約5秒息を止めて、約5秒で吐いて、約5秒止める.5秒前後で、無理しない長さで行ってください.早い呼吸はダメです.
薬を使わなくても、自分でなんとか切り抜けられると分かれば、自信につながります.
皆さんが、毎日を楽しく過ごせるよう、Starkeepersがお手伝いします.