英語が嫌いな人へ贈る話③発音、できますか?
【「俺も英語の勉強してみたい!」】
私が小4の頃、自宅のリビングでよく父親が英語の勉強をしていました。その姿を繰り返し見ていた私は、「自分もやってみたい」と父に言いました。こうして、私にとって最初に自主的に勉強したいと言った教科は、英語になりました。
今回は、私の父に小4当時のことを振り返ってもらいました。私が英語の勉強を真似したきっかけなどを書いてくれています。このnoteの最後は父からのコメントになっているので、ぜひ最後までご覧ください。
子どもは周りの人の真似をします。大人にとっては辛い勉強でも、子どもにとっては「おもしろいのかな?」と興味を持つ対象になります。
今回は、私が英語を学ぶ初歩で身につけた内容を紹介します。英語を子どもに身につけてほしい方や、英語を学び始めた方、英語なんて嫌いだ!というお子様に役に立つと思います。
【最初に学んだ英語は“日本語”だった】
父親が最初に出してくれた課題は、全て日本語で書かれていました。
「語順訳」と言われるもので、日本語で書かれていますが英語の文法で単語が並んでおり、父は
「これをきれいな日本語に並べ替えてごらん」
と言いました。
ノート1ページに英語の文法で並んだ日本語が一文、その下に自分で日本語の文法に並び替える、最初はたったそれだけの課題でした。それでも、パズルのようで楽しかったのを覚えています。
実はこのトレーニングで英語だけでなく日本語の特徴も掴み、「日本語ってこう書くのか」という、文章を書く基礎を身につけることができたと思います。
英語の文法を本格的に教わったわけではありませんが、語順訳トレーニングのおかげで、「英語の文法は日本語と違う」ことだけはよくわかりました。
その後、語順訳に飽きた私は、
「もうちょっと英語っぽいことやりたい」
と言いました。
そこで父親は、赤い1冊の薄い参考書を買ってくれました。内容は、アルファベットの大文字と小文字の発音練習(CD付きでした)と書き取り、単語の発音練習と書き取り、この繰り返しでした。
これはフォニックスと呼ばれる、アルファベットの発音の仕方を身につけるトレーニングで、単語の中での発音の規則性も学びました。本では書き取りの練習をするだけで、発音に関してはCDの音声が全て教えてくれました。
これが楽しくて、結局シリーズ3冊を全部使いました。1冊あたりが薄かったことが重要で、クリアし新しいことを覚えたことが嬉しく、続けることができました。
親から英語を勉強しろと言われたことはなく、周りの子のように教室に習いに行くわけでもなく、親がつきっきりで教えてくれるわけでもなく、勝手に一人でやっていました。
【中学校では、最初に音読しまくった】
中学生になると、授業では最初にアルファベットの練習や書き取り、簡単な単語を覚える勉強から始まります。
すでにそのステップを終わっていた私は、父に
「何やったら良いかな?」
と聞くと、
「学校に関係なく教科書どんどん進んでいいから音読したら良い、1つにつき30回は音読してみろ」
と教科書に即したCDを買ってくれました。難しいことに進むわけではなく、ただ音読のトレーニングをしました。
父親にどんな意図があったかはわかりません。言語とは不思議なもので、30回も読めば逆に文法はなんとなく頭に入っているという状態になりました。
しっかり知識があるわけではないので、後で学校で教わり理解するステップは大切でしたが、日本語と対照しながら「こう書いたらこんな意味になるのか」と、なんとなく「こんな感じかな」とつかめていました。
余談ですが、文法が難しくなると、30回では足りなくなりました。
知識をつける前に読んでいたせいでもありますが、後から父に聞いたところでは、
「本当は様々な読み方を織り交ぜて100回読むのが良い、効率重視でできるだけ削ぎ落として30回、本当はこれは最低ラインの回数なんだ」
と教えてくれました。
もう一つ余談で、父親が使っていた教材は、実は私が中学生で使った英語の教科書と同じものでした。中学生になり同じ教科書を持った時には驚きました。「父さん超えたかな?」と生意気なことを言った気がします。
【英語の習得で大切なのは「慣れる」こと】
英語は言語です。
赤ちゃんが言葉を覚えるとき、あれこれ教えたりしません。周りの声を聴き真似しながら自然と覚えていきます。
日本人が英語を覚える場合も、原理は同じです。
ただし、まともに赤ちゃんと同じことをするよりは、知識をつけながらやる方が効率が良いので、覚えることと慣れることを組み合わせるのがおすすめです。
その初歩として、フォニックスや音読をおすすめします。
まともに全て暗記しようとすると、おそらく5教科で最も多い暗記量になってしまいます。
今回は、自分の経験に基づき、英語の本当に初歩の部分を紹介しました。
これらが身についている人は、もう少し先のことから始めることもできますが、たとえ受験生だったとしても、英語が大嫌いな人や、基礎が全く身についていない人には、ここから取り組むことをお勧めします。
理由は、リスニングの勉強につながることと、受験生がやれば大した時間をかけなくても回すことができ、その後の英語学習の効率を上げることができるからです。コスパが良い勉強法です。
【父からのコメント①よい習慣】
子供は真似が大好きです。子供が小さかった頃の写真を見れば、親の真似をしたり、兄弟の真似をしたり、テレビの真似をしたりする様子がたくさん映っています。子供は身近な年長者の親の影響を強く受けますので、良い習慣を見せるよう心掛けていました。資産家の祖父や祖母がいるわけでもなく、家業や畑もなく、特に出来がよいとはいえない普通の勤め人の私が、子供に教えてあげられるのは習慣だけでした。そのひとつが勉強だったのです。そのころ、自分が英語に苦手意識があったこともあり(今でもですが…)、大人が英語を身につけるための学習本なども数冊読んでいました。大人の英語学習と子供のそれとでは、異なります。大人は受験勉強のように単調な単語暗記や文法問題を解いたりしても、苦行を行う意味が分かるので耐えられるのですが、小学校4年生では難しく、英語嫌いになってしまうでしょう。英語教育の取り掛かりとして遊びから入るのは賢明だと思います。
【父からのコメント②当時のことを振り返って】
当時のことはあまり覚えていないのですが、息子には日本語で英語の語順をなぞって遊ぶことから始めたようですね。敷居が低く、無理なく続けられるだろう、と考えたのでしょう。せっかくなら続けて、できればうまくなってほしいから。次に英語の音読を選んだのもやはり敷居の低さが理由だったと思います。授業で訳を教わるでしょうし、意味を追い、CDの真似をしながら音読できるようになればリスニングも上達しますから。発音できない英語は聞き取れない、と言われています。意味が分かり、正確に発音でき、スピードを上げて読むことができれば、リスニングも身につくでしょうね。特に学習塾に通わなくても、成績が良かったのはそういうことの効果があったからかもしれません。親は気を抜く暇がないので大変ですけどね。当時は子供の成長が楽しみでしたから、苦ではありませんでしたよ。
(著者:yutaka,yuuki 編集:ayuri)
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