僕を僕たらしめる全てを命と呼ぶ
昨日20億回目の鼓動が終わって
明日僕が生きているかわからない
僕の心は単調では無いから
或る日の朝は涙が止まらぬ青空で
或る日は凍てつく程雨の降る夜で
与えられただけの命を簡単に捨ててしまえる
ただの一滴も命を零さぬ退屈を
当たり前と享受出来ていたならば
薄氷の上に勝ち取った当たり前を
枯れた桜を見上げ春を待つことを
うっかりと幸せなんて呼んでいたのだろう
誰かに笑われ蔑まれ嫌われたって
ここにいる証明を叫び続けなければ
生きている意味は死んでいく
その他大勢に塗れて生きていくには
肥大し過ぎたプライドを
正統化する為だけに足掻いて
明日を生きる理由を作るんだ
今日もまた20億回目の鼓動が終わる
未だ命は灯っている