恐怖心の解毒剤
恐怖は人間にとって一番厄介な感情
ハワイでは恐れはビジョンを食べる
怪物のようなものと言うし
チベット密教では繋がってはいけない
沼地のようなものと言う
恐怖によって人は簡単に操られてしまうし
また何かをひどく恐れることは
自分をその対象に似せていってしまう
恐れには本能的なものもあるけれど
マインドが作り出した幻も多々存在する
恐れは物事を歪んで映し出し
私たちの心と身体を狭い時空に
閉じ込めてしまうため
私たちはまるで山椒魚のように
そこから出られなくなったりする
そして自分をそこに閉じ込めた
恐怖を抱かせる何かに怒りを抱く
それが正当な怒りかどうかは別にして
恐怖心から生まれた怒りのエネルギーは
自らに毒を盛るものになってしまうから
やはりそこは癒されるための解毒剤を
必要とする
この恐怖心という怪物の罠を
すり抜けるための解毒剤は
私たちの中にちゃんとが隠されているんだと
思っている
それこそが愛の本質であり
全てを受け入れ包み込む
圧倒的な神聖さなのだと思っている
私たちは成長過程で誰もが歪んだ
闇のような部分を持つものだ
その闇を人間らしくて愛おしいと
感じるぐらいの圧倒的な愛のエネルギーが
解毒剤となって潜在意識の恐怖の塊を
溶かしてくれるのではと感じている
これは口で言うほど簡単な事ではない
この世界で人間が圧倒的無条件の愛に
触れられる機会は殊更少なく
なかなかこの秘められた解毒剤が
発動しにくくなっているのが現状なんだ思う
だけどせっかくはるばる
この星にやって来たのだから
やり遂げたいなと思っている