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対話と議論の違いを想う
対話は相対して話をする事で
ハートで行う事が出来る
議論は自論を論じ合いどちらが
正しいかを証明しようとする試みで
頭で行うもの
議論は勝ち負けがあり
頭がヒートアップし
相手を打ち負かしたいという衝動を
全身に湧きだたせてしまう
対話は互いが異なる事を知っている上で
未知なるものを受け入れる姿勢を持ちつつ
自分の感覚や考えを表現し合う
人間はどんなに賢くても頭は
ちょっとお馬鹿さんなので
歳を取って何らかの影響力を持ってしまうと
完全にニュートラルな立場で物事を
眺める事が難しくなる
自分と異なる考え方の
自分よりも物を知らないと思われる人に
君は間違ってると上から目線で言いたくなる
だけどそれってどうなんだろう
その会話に何らかの意味があるのかな
頭と頭で会話しても それは結局
インプットされたデータとデータで
やり合っているだけになっちゃう
そして取ってくるデータや情報は
その人の意識で全く異なるものなのだ
本当のコミュニケーションは
ハートとハートの対話なんじゃないかな
2000年の元旦だったと思うんだけど
坂本龍一が行った世界の若者を中継で
繋いでの対話番組を見ていて
凄く印象に残った場面がある
その中で1人のアメリカの若者は
他国の若者の言う事に一切耳を傾けず
アメリカは世界最強で一番偉大なのだから
みんなアメリカの言うことを聞いておけば
いいんだ的な事を力説していて
なんだかなぁって感じだったのだけれど
とても控えめなアジアのイスラム教の国?
の若者が自分の国の文化を事を
丁寧に説明していた
そしてアメリカの若者に食ってかかられた時
にっこり笑って
でもあなたのネクタイ あなたに似合っていて
とても素敵ですよ
と言ったのだ
アメリカの若者は攻撃を仕掛けていたら
いきなり褒められたので 面くらい
顔を真っ赤にして黙ってしまった
頭から話す人と ハートから話す人の
違いがここにあるなと思った
対話は勝ち負けじゃない事を知っている
強さがそこには存在する
人間にとって 敵対すると見なした対象を
打ち負かしたいと言う衝動に
打ち勝つことはとても難しい
だけど外側にあるものは内側にあるもので
敵など幻だと知る事こそ自我の殻を破る鍵
なんじゃないかな
それは確かに本当に難しいけどね