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遠回りも旅の必然

二十代の頃インドネシアに舞踏留学しようと
思い立ちそこから7年ぐらいバリ島とジャワ島に
住んでいたのだけれど最初の半年を除いて
私の人生の中ではタフでキツかった
迷路をグルグルしていた苦難の時期

バリ島に行く前に友人と三宮にある
お爺さんが一人でやっている喫茶店
でタロットをやってもらった

不思議なほどよく当たると
新聞に載っていたと記事の切り抜きを
友人に見せられ 三宮で遊びがてら
軽い気持ちで見てもらったのだけれど
私がこれからインドネシアに行くと言うと
真剣な顔で猛烈に反対された

絶対にやめなさい
東南に大凶のカードが出ている
行ったら死ぬとは言わないまでも
体を壊すし悪い女性に騙される
私が言ってるのではない
カードが言ってるのだと

えー今さらそんな事いわれたって
もう決めてるもんと
若かった私は全く意に介さず
気にもかけずにバリ島へ 

でも何故かその時の私は
カルマを解消しに行くって
どこかで思っていたのです

結果はというと まぁ確かに
身体を壊しました
ブラックマジックのとばっちりの
ようなものを受けたり パートナーシップで
ごちゃごちゃあったり

一人で行動していた半年間はとても慎重に
現地の人の嫉妬を買わないように
まず子供達と仲良くなり次にその母達
と仲良くなりと周囲に上手く溶け込んで
出来ていたのだけど 途中から大変な渦に
巻き込まれて抜けられなくなった

もちろん面白かった事や楽しかった事
だって色々あったし 踊りは毎日習っていた
ので身体性は身についたはずだけれど
何だか見えない糸で縛られていて
それがもつれて解けないみたいな
妙な圧迫感があって心と身体が
相当参っちゃったのです

日本に帰ってきてからインドネシアが
ちょっとしたトラウマになっていたのですが
最近になって身体と心の因果が解けて来て
またあの土地を愛せるようになって来た気がする

そしてバリに行く前に感じていた
カルマの解消の意味が 
分かってきた気がしています

因果応報を超えるが私の大きなテーマ
なんだけど この因果律を解くのに
インドネシアでの周り道とも言える
迷路で迷子の体験は 私にはすごく大事で
必要不可欠だったのだなと思う

因果律の絡まりをどう解いて行くかを
身をもって表現するために
思い切り絡めてその反動で解放する
魂の作戦なのだと思う

困難な回り道も魂にとっては
全て必然で大切な旅の一部なのだと
感じています





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