新しい「はたらき方」を選んだ話
こんにちは!タノ🦒です。
今日の記事は、退職100日目の記事です。
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2021年3月31日。
7年間続けた小学校の先生を退職しました。
”就職先”も”稼ぐ手段”も”学校外の人脈”も
何もない状態でスタートした4月でした。
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そして2021年7月9日現在。
・保育・小学校・NPOの複数の教育現場で働く
・教育系企業と連携
・イラストレーター
・オンライン授業の個人事業を行う
・日本や世界中の先生や教育関係者と繋がる
と、3ヶ月でここまで来ました。
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今回の記事は、
退職ちょうど100日目の区切りとして、
以下の通りにまとめていきます。
■1 今のタノ の「はたらき方」
(1)今の「はたらき方」
(2)今の「はたらき方」になるまで
(3)「はたらく」ことの意味
■2 先生の幸せと実現への挑戦
(1)先生の幸せと自分の人生
(2)これからの私の挑戦
■3 終わりに
・まとめ
・各種リンク&過去の記事
・感謝したい方々
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「働き方」や「人生のこと」。
そしてこれからの「挑戦」についての記事です。
今まで出会った方々と
これから出会う方々を想って書きました。
少し長いですが、
ぜひ最後までご一読ください。
参考ページや各種リンクは
最後にまとめて掲載しています。
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■1 今のタノ の「はたらき方」について
(1)今の「はたらき方」
改めましてタノ です!
絵やバスケ🏀が好きな、
1991年熊本生まれ神奈川育ちです。
最初に、これまでのことを簡単に書きます。
2010年 都内大学教育学科入学
2014年 卒業
2014年 小学校の先生に就職
2021年 小学校の先生を退職
小学校の先生として
1年生〜6年生、特別支援学級を担任し、
体育・情報・図工主任などを経験しました。
コロナが始まった2020年にに卒業生も送り出し、
小学生時代からの夢も叶いました。
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7月9日現在は、
①小学校の体育講師
②保育園の人事広報スタッフ
③NPOカタリバのオンラインキャスト
④イラストレーター
⑤東京都小学校体育研究会外部講師
⑥考案した”見える化”の技術《グラログ》の講師
⑦複数の公立学校でのオンライン授業
いくつものご縁があって、
このように複数の仕事をしています。
なぜ、安定した公務員である先生を退職し、
どのようなご縁で今があるのかを
お話しいたします。
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(2)今の「はたらき方」になるまで
2020年以降でのコロナ禍。
2021年始まったGIGAスクール構想。
教育も社会も急速に変化しました。
その時代の急速な変化に対して、
「自分は最善の教育を届けられているのかな?」
と考えたのが最初のきっかけです。
授業をすることは好きです。
子ども達と過ごす日々は宝物です。
けれど、その変化に対して、
『このまま同じことを続けて良いのか?』
と思いました。
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🔖何を教えたら今の時代で生きていけるのか
🔖どんな力をつけるたら社会で通用するのか
🔖教育企業は何を考えているのか
🔖日本と諸外国の教育とは何が違うのか
🔖日本の教育の歴史と教育の流れは
🔖働き方や生き方はこのままで良いのか
このたくさんの疑問をちゃんと学んで理解したい。
専門家や教育インフルエンサーの意見ではなく、
自分が聞いて、見て、体験して、
心と頭で理解したい。
そう強く思って一度退職することに決めました。
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けれど、
在職中の転職活動は上手くいきませんでした。
教育関係企業を受けましたが、全戦全敗。
3つ進んだ最終面接も全敗。
最後に望みをかけた企業は、内定の話も出ましたが
『コロナで提携先の受注が取れずに
ポストが用意できませんでした』
と言われました。
それが3月中旬。もう退職は伝えていました。
転職活動中はいろんなことを言われました。
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「コロナ禍なんだし、安定した公務員でいなよ」
「ただ働くことが辛いんじゃないの?」
「うちの会社は死ぬほどきついけど、来る?」
「転職なんてしても、結局続かないよ」
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初めて会う面接官にも色んなことを言われました。
あの時期の不安や悔しさは忘れません。
同時に覚悟が決まりました。
自分のやりたいことや考えは間違っていない。
描く理想は必ず実現するし、
同じことを考えている仲間も見つかる。
それを必ず証明したいと思えました。
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2021年4月。
収入0、外部の人脈も0のスタート。
何もない自分。
全てが手探りでした。
誰も道を示してはくれません。
何もない自分がしたことは、それでも
『今の自分にできることは全部やる』
でした。
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①自分の思いを毎日発信する
note、ラジオ、Twitter、Facebookなど
②教育関係者へのDMやイベント参加で繋がる
③今までの縁を大切にする
③イラストや授業など自分の特技の価値を測る
先の見えない不安の中、
縋るような気持ちがありました。
「結局ダメかもしれない」
「今やっていることはとんでもない見当外れ」
「自分には何の価値もないかもしれない」
それをかき消すように
毎日毎日、一歩ずつ進みました。
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3週間が経つ頃、
少しずつ風向きが変わってきました。
🍀個人の繋がりが増えた
🍀先生支援チームのNPOの仲間に入れた
🍀noteのフォロワーが500人を超えた
🍀10人ほどの人がイラストを買ってくれた
🍀小学校講師の依頼をいただけた
🍀見学した保育園で仕事のお誘いをいただいた
🍀NPOの面接に通った
🍀個人事業をスタート
🍀海外を含む公立学校でのオンライン授業
など、この2〜3ヶ月で大きな変化が起こりました。
それは、本当に些細な1つ1つが繋がって起こった
自分にとっては、とても大きな変化でした。
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(3)「はたらく」ことの意味
今、私が大切にしているのは
『全て自分がやりたいと思ってやっている』
ということです。
だれかに言われてやるのではなく、
自分で考えて、決める。
いただいたアドバイスを真摯に受け止めて、
けれど、最終判断は自分です。
その代わり、責任も全部自分です。
言い訳はできません。
けれど、
自分がやりたいと思ったことが、
自分のオリジナルで授業やイラストを創ることが、
誰かのためになっていく。
それが喜んでもらえた時、
心から嬉しく思います。
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そう思えた最初の出来事は、4月にありました。
イラストサービスを初めて買っていただいた時。
売れた瞬間の「嬉しさ」と「プレッシャー」。
夜9時半に通知が来た、あの時の感情は忘れません。
結局深夜2時まで描き続けて、翌朝お送りしました。
返事を待つ間の緊張感。
数時間経って、感想をいただきました。
無事に喜んでいただけた時の嬉しさ、忘れません。
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人生で初めて「お金をもらって絵を描いた」経験。
そこで仕事とは、
『自分の力を発揮して、相手に喜んでもらうこと』
だと強く実感しました。
それが自分が挑戦して初めて分かったことなのが、
とても嬉しかったです。
そんな瞬間を求めて、これからも はたらきます。
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■2 先生の幸せ と 実現への挑戦
(1)先生の幸せと自分の人生
退職した今でも、
小学校の先生はすごい!と思っています。
学校もすごい!いつかは戻ろうと思っています。
学校のすごいところは
『子どものため』に、
何万人もの先生が意見を出し合い、
日々教育をブラッシュアップするところです。
あれほどの知見、人材、資源があり、
日本中どこでも
教育が受けられる場所は他にないです。
だから公教育は教育の最強機関だと考えています。
ただ、一方の課題も根深いです。
それは、余白がなくなっていく傾向です。
きめ細やかな対応、徹底した安全管理、
重複するアンケート、余白に入り込む会議。
既存の文化、新しい取り組み。
これまでの学校は増えても減らない、
《ビルド&ビルド》の傾向があります。
そして真摯に取り組む人は多いため
時間や精神、身を削って何とかしようとします。
でも、それによって
疲弊して療休に入られる方
命を落とす人
将来の教員志望の減少が深刻になっています。
私が退職して強く感じたことは、
子どもたちの笑顔と成長の前に、
まず先生の幸せが一番大切だということです。
先生自身が、
『どんな人生や日常を送りたいか』
『どんな人でありたいと願うか』
それを考えて実現することが、大切です。
私の教員時代は幸せだったと思います。
大変な時もありましたが、
二度と得られない心の財産を得ました。
けれど、未来を見た時に
『ビルド&ビルド』や『負担が偏る組織づくり』
の教育環境を変える力が必要だと強く思いました。
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1つ強い思いがあります。
2年前に卒業した当時6年生の教え子の1人に
「将来は小学校の先生になりたい」
と夢をもっている子がいます。
能力も人柄も良く、
向いているし、心からなってほしいと思う子です。
周年行事の時も、
数百人の前で堂々と司会を行うような子。
それでいて、優しくて、
いるだけで周りが明るくなるような子です。
先生になったら、色々な人を笑顔にできる子です。
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その子が先生になるのは、10年後。
その時に、
安心して楽しく働けるようにしたいです。
子どもたちとの関わり以外の部分で
”教師のバトン”の負の部分のように、
苦しんでほしくないと思っています。
自己研鑽をしながらも、
楽しく、子ども達に時間を費やせるように。
「働きたい!」と思える環境に変えられるように。
それを実現するために、
まず自分が余白を持ちながら、
その上で仕事をするようにしています。
それが今の私の「はたらき方」です。
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(2)これからの私の挑戦
でも、将来ではなく今叶えたい。
叶えるための考えと今の挑戦を書きます。
叶えたい目標は、
🍀教育に関わる人が楽しく活躍できること
🍀社会に合った本当に生きる上での力をつける授業
この二つです。
そのために挑戦していることがあります。
①8月から就職する保育園での組織・運営改善
②個人事業”グラログ”の普及
大きくはこの2つです。
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①の保育園事業では、
・IT化や組織の見える化による運営の円滑化
・10年間の教育実践を体系化した研修制度の確立
・外部に向けた教育メソッドの普及活動
この3つを実践しています
今の保育園は17園あり、職員も数百人規模。
子ども達や保護者の方の合計は千人を超えます。
そこでは、
2歳児がことわざを話し、
5歳の読書量が1000冊を軽く超え、
昨日は逆立ち歩き相撲をみんなでやっていました。
ちょっと驚く光景が広がり、
日本中、海外からの見学者が絶えません。
そこの教育を体系化、運営を効率化できれば、
必ず多くの方のためになります。
これが実現できれば、公立学校でも再現できます。
民間と公的機関の連携も可能です。
今は民間企業の方とも協力して
連絡を取り合って進めています。
3ヶ月前までは小学校の先生だった人間が、
組織運営や企業連携をしているのが不思議です。
人事広報として
記事や大学での講義にも行きました。
先生時代に培った力を軸に、
将来の目標に向けて、新しい現場で挑戦します!
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②は、個人事業グラログの普及です。
グラログとは、
複数の視覚化の技術を統合、体系化したものです。
学習、資料づくり、会議の円滑化が可能になります。
すると、
・よりよい授業の実現
・無駄な会議の削減
になります。
それだけでなく、新しい価値も生み出せます。
そうすれば、より良い職場や授業環境を作れます。
そして何より個人で行うだけでなく、
私には仲間がいます。
大きなコミニュティは2つ。
◎ティーチャーズアソシア
◎世界の先生とつながろう
日本中の先生支援の志をもった仲間。
世界各国にいる情熱を持った教育関係者。
この出会いもあって、
5月18日に始まったグラログの授業は、
✏️小中学校3校でオンライン授業
→(東京、コロンビア、静岡)
✏️小学校1校のアドバイザー
✏️東京都小学校体育研究会の外部講師
✏️大人向けの講座を4回実施
✏️小学生向け講座を2回実施
✏️NPOで週1プログラムの実施
これは7月9日までの1ヶ月半の実践です。
今の時代だからこそ、繋がれた縁です。
この実践は体系化し、
ホームページも作っています。
子ども達、先生を含む大人に届けられるように、
本の作成に向けても動いています。
それが届けば、
幸せな楽しい時間が増やせると信じています。
小学生から大人まで、
すべての人が分かりやすく取り組める講座や本。
今までとこれからの知見を注ぎ込んで
より良いものを作っていきます。
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◼️3 終わりに
今から100日前。
今のような働き方をしているとは、
少しも想像できませんでした。
小学校と保育園とNPOとイラストレーター。
それに加えて個人の講師の仕事。
全く同じ働き方の人は、日本にいないと思います。
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学校の外に出て気づいたことですが、
思ったよりも教育の世界は
ずっと大きく、広く、深くありました。
少し引いてみると、
公立学校があって、私立があって、
オルタナティブや日本人学校があります。
そこでの はたらき方も複数あります。
上を見上げると国の組織や海外が見えてきます。
後ろを振り返れば歴史が見えます。
外に目を向けると、塾や学童、NPOがあります。
土台を見れば
教育システムを作る企業、教育関連のサービス
教育コンサル、支援のコミュニティがあります。
よく見ると財政の話も見えてきます。
そして、すぐ横を見れば、
先生や保護者や教育関係の仲間がいます。
今の時代は、働き方や仕事を
『自分で組み合わせられる時代』と言えます。
けれど、仕事は1人ではできません。
私はたくさんの方に助けられて今生きています。
これからも、
色んな場所の、色んな思いの、色んな人たちと、
協力して生きていきます。
今までとこれからの縁に感謝しています。
そして、すぐ目の前の
子ども達と教育に関わる
大人の笑顔が見れる仕事をして、
それを続けて、
もう少し先にある未来に向かっていきます。
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もし、
・先生になることを迷う人
・教育現場で苦しんでいる人
・働き方に悩んでいる人
がいたら伝えたいことがあります。
先生という仕事の素晴らしさ。
そこで得る多くの力や思い出。
それは大きな財産になります。
私は先生時代の7年間に何度も助けられています。
でも、
「まず自分が幸せに生きること」
以上に大切なことはないと思っています。
大きな資源がある学校教育。
でも課題は根深くあるのも事実です。
今より良い現場の未来を実現して、
次の世代に希望のバトンを渡すには、
私一人ではできません。
今の仲間とこれから出会う仲間とともに
少しずつ変えていきます。
たとえ、生きる場所や時間が違っても、
自分が幸せに生きながら、
希望のバトンを託せるように、
一緒に歩いていきましょう👟
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常識だと思っていた「はたらき方」。
それは、変えてもいい。
時代や人に合わせて、作り替える勇気も必要です。
例えば、学校に来ることがしんどい先生が
オンライン授業をしたって良いです。
そんな「ありえない」と思えることも
1つの選択肢になり得るように。
歴史を知り、本質を見定めて
人と関わると見えてくるものがあります。
企業と学校の連携もこれから加速していきます。
教育コンサルの仕事も増えるかもしれません。
その時、学校は
先生や子ども、保護者だけの場所ではなくなります。
今読んでいるあなたが外部講師として
学校に関わる時も来るかもしれません。
退職して肩書きのなくなったタノが
そうだったように。
一緒に、「現実」を変えて、
未来を、「実現」していきましょう。
私は、これからも一歩ずつ進んでいきます。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします!
元小学校教員
今は複数の教育現場で働く、変わった人
タノ🦒でした!
➖・➖・➖・➖・➖・➖・➖・➖・➖・
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グラログホームページ
公式LINE
🍀過去の記事
🍀お世話になった方々
・noteで出会った方々
・twitterとーるさん
・グラログ教室受講のみなさん
・アソシアの仲間
・出会った教育関係の方々
・保育園の方々
・昔一緒に学年を組んだ先生(波多野さん)
・教頭先生(また一緒に働けました)
・友達やその知り合いの方々
・先生仲間
・家族
たった数ヶ月で100人以上います。
一つ一つの出会いに、
この場を借りて感謝申し上げます。
ありがとうございました!
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