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《保育博に行ってきました!》株式会社カタグルマのセミナー
こんにちは!タノ🦒です。
今回は2021年保育博に行ってきました。
※最後の時間に滑り込みです。
保育博は、12月1日と2日。
百を超える企業が出展、業界で活躍する方が講演する
保育の大きなイベントです。
今日は、エデュケーショナルセミナーの中で、
株式会社カタグルマの大嶽広展さんの講演を拝聴してきました。
東証一部上場の経営コンサルティング会社で、16年間保育園・幼稚園経営コンサルタントとして従事/保育教育支援部部長/累計顧問契約433件→保育HRテック会社「カタグルマ」を起業。/著書📕「保育サービス業界のカラクリがよーくわかる本」「働き続けたい保育園づくり」計4冊/二児👦👧の父親
詳しくはnote記事をご覧ください。
保育業界についての最新の知見を持っている方です。
※この記事は講演を元に作成していますが、タノの見解が含まれています。
内容に関しての責任はタノに起因いたしますので、ご承知おきください。
※詳しい内容等は、動画や書籍をご覧になってください。
1、大嶽広展さんとカタグルマ
大嶽さんは、
事業、現場、16年間の保育コンサルタント、出版などを経て、
2021年、保育HRテック会社である株式会社カタグルマを設立しました。
最初は、そのカタグルマについての紹介でした。
どんな園でも質を向上できるサービスを展開したいとの思いで作られたそうです。
カタグルマは主に「人事」。
職員データや研修内容、レポート、園の活動計画などを
一元管理できるようになるものです。
現場の先生方を尊重しながら、デジタルの力を活用するために
開発されたそうです。
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2、保育業界の悩み
最近の保育経営者の方から最も多い相談例についてです。
「これからの保育業界は厳しくなるのですよね」
「定員の変更や園児募集も強化すべきですか?」
「選ばれる園になるために何をすればよろしいですか?」
そのような話を多くいただくようです。
今、待機児童は減少はしています。
令和7年度には、保育市場もピークアウトしていくようです。
また、保育園の利用児童数も、減少する見込みです。
指定年では7000人ほど増加しましたが、中核市はトータルで+66人。
その他の都市では、減少をしている現状です。
(参考:厚生労働省)
また、保育ニーズ(3号認定)に関してを分析してみます。
各市町村が発表したデータを分析し、
保育供給、保育ニーズで考えると、
保育共有が多くて、保育ニーズも多いのが20%。
保育供給が多くて、保育ニーズが少ないのが70%
その他が10%となります。
全国の多くが、
保育ニーズ「減」、供給過多「多」エリアになっていると、
行政がデータを出しています。
3、下山経営
そこで大切になってくるのが、「下山経営」。
これががニューノーマルになっていきます。
下山といっても、衰退という意味ではありません。
ほとんどの都市の実態としては、
各園の園児減少、定員割れなどの環境が鮮明になってきています。
それは経営状況も悪化させていきます。
それでは、「下山経営」とは何か。
法人・経営目線では、
転換と連携です。
・既存施設の足固めや定員の変更
・事業ポートフォリオの転換
・法人連携や地域連携
などが必要になってきます。
施設・運営目線では、
・保育の質の追求(自園らしさの言語化と定着、独自体験)
・保育育成3.0(個人最適化✖️デジタル管理、4つのマネジメント)
・繋がりと発信力(保護者との信頼関係。、共感、拡散、評判)
などが重要になってきます。
といっても、もちろんそれぞれの地域や形によって変わります。
ですが、全てに共通するものがあります。
最近こんな言葉を聞くようになりました。
「選ばれる園になりましょう」というフレーズです。
これは、比較の考え方が前提になっていますよね。
そうではなくて、
「地域に無くてはならない園」という考え方が合っているとと思います。
「地域に無くてはならない園」の定義はこちらです
1、自園らしさ・個性が明確である
2、保護者の中に保育理念への共感者が多数いる
3、保育者が誇りをもち、組織へのロイヤリティが高い
4、地域に必要な保育、教育機能を連携、多機能化している
5、上質な広報、発信する力を有している
さらに体系化していくと、
・無くてはならない園
・あったらありがたい園
・無くても困らない園
・あったらいけない園(ないとは思いますが)
という風になります。
ですが、これはあくまで結果を見ての話です。
無くてはならない園は、募集をする必要性がありません。
ですから、先程の定義が大切になります。
園としての願い、意見、自分らしさという理念・世界観の下に、
さまざまな独自体験が積み重なり、保育への理解・共感になります。
そして、それががブランド化し、広報へと繋がっていきます。
4、採用の話
そして、採用の話になります。
ファネルに関してです。
(入職前):認知、興味、比較選考、内定、入職
(入職後):定着、活躍・ハイパフォーマー
このようになります。
昔と違う、それぞれのフェーズごとに考えなくてはなりません。
そのための、人材への投資の考え方も変わっています。
今までは、人事部が行ってきましたが、
「人材開発専任」を置く必要も示唆されています。
採用、定着、育成、共感までの専門部署です。
これが、本当に重要になってきます。
コストはかかりますが、採用コストと比べると圧倒的に大切だと分かります。
内部から抜擢するもよし、
外部から人材を登用するもよし、
採用・定着・活躍は、本当に重要だと感じられました。
まとめ
保育の未来について考えさせられる会でした。
最後の言葉で、
今後は地域ごとに園経営の捉え方が変化する。
共通するのは「地域になくてはならない存在」になること
そのためには園らしいブランド創造サイクルとつくること
ニーズや需要が多いエリアは採用。組織・人材の仕組みを確立
ニーズ減少エリアは共感創造・広報活動の考え方を変革する
という風にまとめられていました。
保育はなくてはならないものです。
そのための社会的な背景や企業、
業界やITについてもっともっと知らなくてはならないと思いました。
保育テック・保育DXという言葉も聞くようになりましたが、
保育業界を、現場を、子供たちを、保護者を、地域を、
より良い未来にできるように、私もがんばります!
タノ🦒でした!またね!