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《チーム作りの本》MOVE YOUR BUS

こんにちは!タノ🦒です。
今回の記事は「MOVE YOUR BUS」という本の紹介です。

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チーム作りのための本です。

ムーブ ユア バス=あなたのバスを動かせという日本語訳で、
チームをバスに例えて論じられます。

組織の人間関係が悪くてうまくいかない
チームリーダーを任されたけど働かない人がいて困った
愚痴ばかりいう先輩がいる

そんな状況の中でも
チームは目標達成に向けて進まなくてはいけない

色々な人を乗せたチームというバスを、より速く走らせるために、
チームのメンバーの役割を分析し、実践、解説しているのが、
この本では展開されていきます。

そして、私はこの本の考え方が
日本の学級経営や学校組織にも
この理論を再現できないか考えています。

なぜなら、この本の作者のロン・クラークさんは、
元々優れた教育者だからです。

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ロン・クラーク
ノース・カロライナ州出身。大学を卒業後、各地を冒険旅行したのち、1995年から小学校教師となる。学習や行動に問題をかかえる生徒の多い学校、なかでもハーレムの底辺校から優秀児を輩出し、目覚ましい成果をあげる。2001年、28歳のときに、ディズニー社主催「全米最優秀教師賞」を受賞。現在はアトランタに住み、各地で講演活動等もおこなっている。2003年に出版した『あたりまえだけど、とても大切なこと』は、100万部を超え、世界的なベストセラーとなっている。

先生の中には、この本を知っている方もいるかもしれません。
とても大切なことが分かりやすく書かれている本です。
タノも学級や学校で活用していました。

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ロンは、28歳の時に、
ディズニー社主催の「全米最優秀教師賞」を受賞しました。
ホワイトハウスにも招かれました。

RCA(ロン・クラーク・アカデミー)を経営し、
年間数百万ドル(数億円)の事業者でもあります。

学校経営をしながら、日々の授業も行い、
学校と生徒のための資金集めのイベントで数百万ドルの寄付を集め、
国内外の教育者に教育法を指導しています。
#超人

教育者が2016年に発行された本が、
✅世界25カ国で100万部を突破
 ※ベストセラーと呼ばれるのは一般的に10万部から
✅「7つの習慣」の作者ショーン・コヴィーの推薦
✅コカ・コーラ、デルタ航空、ゼロックスなどの企業から講演依頼殺到
というように、世界に影響を与え続けています。

そのロンが企業に向けて話すのは、
組織を変革し、成功に向けて加速させる方法です。
それがこの本に書かれています。

そもそもロンが24時間しかない中で、これだけの仕事をするのが、
後述する「ランナー」であり、周囲の人と走る「ドライバー」です。

ロンは、チームを「バス」に例え、
そこに乗るメンバーを5つに分けて捉えています。

バスに乗るメンバーの5つのタイプ
ランナー   最強メンバー
ジョガー   真面目で頼りになる
ウォーカー  やる気に欠ける悲観主義者
ライダー   チームのお荷物
ドライバー  舵取り役

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ちなみに、クラス内ではこんな感じかもしれません。

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①ランナー   (すごくできる子)
②ジョガー   (ぼちぼちできる子)
③ウォーカー  (苦手でも少しずつがんばる子)
④ライダー   (何らかの理由でやろうとしない子)
⑤ドライバー  (先生)
引用元:https://twitter.com/saruesteacher/status/998302271631851520
※学級の場合はリンク先の「さる先生」の説明が分かりやすいです。
#尊敬する先生の一人

この本は、チーム作りや組織作り、
そして、自分がどうすれば良いかを理解することができます。

よりよい組織、学級、チームを作るために、
記事をまとめていきます。

さあ、バスに乗ろう!


※この記事の使い方は、
0、はじめに  →作者がこの本を書いた理由を知る
1、メンバー紹介→それぞれの特徴を掴む
2、バスを加速させる17のルール→メンバーの自覚を促す
3、ドライバーができること→リーダーとしてやるべきことを知る
4、おわりに →作者のメッセージを受け取る
ために、それぞれの章を使うと良いです。

当然ですが、本を実際に購入することをおすすめします!( ´ ▽ ` )


0、はじめに
(1)「7つの習慣」著者ショーン・コヴィーの序文

仕事をしていると、私たちはたくさんの挑戦に強いられる。
上司からの厄介な課題、顧客の厳しい要求、協力的でない同僚・・・
頭を抱えることが次々と出てくる。

リーダーなら、もっと動きの速い活発な組織を作りたい。
そう悩んでも答えが出ないことが多い。

そんな時、ロン・クラークのこの本は、
私たちに大事なことを思い出させてくれる。

自分を磨き、人を助けて「バスを走らせる」
そのために必要なツールを誰もが持っているということだ。

ロンは、前述したように「多能多才なリーダー」だ。

けれど、スーパー超人ロンだけではなく、
この本の内容は誰にも、どのポジションの人にも当てはまる。

では、どうすればバスが走るのか?


それは、「卓越性の絶えざる追求」によってだ。
それはこの本の中に書かれている。

自分のペースをあげたい人、
周囲の人々がペースを上げられるように励ましたい人
ぜひこの本を手に取って欲しい。必読本だ。

(2)ロン・クラークの話


冒頭の言葉が衝撃。

「実は、この本は書きたくて書いたわけではない」
#え!?

ロンはあまりにも多忙で、本を書くどころではありませんでした。
しかし、この本を書くことで多くの人々と共有するのを「義務」だと思った。

事業を「バス」に見立てたのは数年前だったが、
瞬く間に広がり、それを取り入れた学校や企業の士気や業績は改善された。

1つ例え話をしよう。

ここにアンディという新入社員がいる。憧れを抱いて入社した。
彼は会社のことはよく分からない。

しかし、提供しているサービスも質も悪く
ユーザーもそれに慣れきって改善要求もない。

みんな真剣に働くかず、定年に向かってゆっくりペダルを漕いでいる。
けれどユーザーからの要求も少なく、たまのクレームもごまかせるもの。

この会社は負のフィードバックグループに陥っている。
そこから抜け出せず、いずれ商品が顧客に害をなし、
会社は倒れ、社会全体が迷惑をこうむることになってしまう。
すると社員も含めて全員が損をする。

アンディは思い切って一歩踏み出した。
積極的的に顧客に関わり、商品を改良し、
具体策を出して片っ端からやってみた。
#これは「破壊的イノベーション」と呼ばれる。

これはかすかな光だが、
アンデイに「自分がやりたいこと」を教え、
それは、
無気力な人々のの足元にやる気の火をつけ、
大きな炎にして会社を丸ごと揺り起こすことになる。

ただ、平社員のアンディが
そこまでの変化を起こす手段も力も与えられず、
トップになるまでは15年かかった。

・・・これはロンの話だ。
アンディ=ロン

この会社は、当時のアメリカの教育制度の話です。
ロンは、最初教育困難校を受け持ち、
学年度末には成績が同地区トップになりました。
#それで、前述の「全米最優秀教師賞」を受賞

その後、RCA(ロン・クラーク・アカデミー)を設立しました。
RCAに来る多くは恵まれない環境で育つ生徒で、
学力にもばらつきがあり、元々の成績は悪かった子が多数派です。

でも、卒業する時には学力がつき、奨学金を獲得している。
生徒も教師も元気、教師はもっといい仕事をしようと日々挑戦している。

では、そのコツは何か。
1つは、ハードルを上げることだ。

1、メンバー紹介

(1)ランナー

チーム最強のメンバー。特別なこと、すごいことを実現させたい。
仕事熱心で、不平不満も言わず、細部への気配りもする
バスを動かす立役者であり、チームを成功へと導く。

他人からの評価をあまり必要とせず、自分とチームの目標実現が動機となる。
一方で、私生活を疎かにしてしまうことや、
何かを犠牲にしてしまっていることがある。
そのランナーが犠牲にしているものに気を配り、敬意を払う必要はある。

チーム作りは、
まずこのランナーを支え、負担を減らし、走れるようにすることが必要であり、
それこそがこの本の最も主張したいことだ。

※タノはこの「何かを犠牲にしている」が気にかかったが、
 「何かを成し遂げたい」ために目標を掲げているランナー。
 「ブラックな働き方」とは別であることを理解したい。

(2)ジョガー

ジョガーは、真面目で頼りになって、自分の仕事をこなすし、成果も上げる。
一時的には全力疾走もできて、特別な時には目を見張る活躍もできる。

そして、それは不安の裏返しでもある。
ジョガーは基本的に不安なため、仕事は徹底的にこだわり、
特別な仕事は自分の明確な評価になって、周りから認められる。

常に走り続けるランナーではなく、注意点は、
周りの環境に左右されやすい点だ。
ランナーが多ければ速度が上がり、逆にウォーカーが多いと速度が下がる。

ジョガーは褒められることを求めて、
それを燃料にするため丁寧に評価をすることが大切になる。

そして、ジョガーはうまくいくと、ランナーと最強のアシスト役になる。

(3)ウォーカー

おそらく一番多いのがこのウォーカー。
「予定通り」が大切で、無理をしない、乱さない。

だから、目標に向かういつもと違う提案には反対をする。

自分のことが中心なので、チームの速度が上がることがあまりないどころか、
バスのスピードを上げようとするドライバーやランナーに不満をぶつける。

だからこそ、不満が増え、そして味方を増やそうと、
新人に声をかけ、自分と同じウォーカーにしようとする。

このウォーカーを認めてはいけない。

基本はやはりランナーを正当に、適切に評価をし、報酬やチャンスを与える。
公平に扱うが、ウォーカーにランナーと同じ報酬を与えてはいけない。

しかし、ウォーカーには「やり方がわからないだけ」という人がいる。

その場合には、手本を示し、一緒に走ってコツを教えてみるといい。
すると、走り出す可能性がある。

大切なことは、ウォーカーも「走りたい、成長したい」という思いを
もっているということだ。

(4)ライダー

ライダー=お荷物。
これがこの本の基本といえる。

ライダーは仕事を最低限しかせず、チームの目標に興味はなく、
「だれかがやってくれる」と考えている。
一方で「自分には報酬をもらえる権利がある、当たり前だ」
と考える組織の中のブラックホールとなる。

ライダーは、周りの意欲を低下させ、バスのスピードを失速させる。

ここで重要なことだが、大抵の場合、
このライダーをなんとかしようとしてしまう。

しかし、ライダーをウォーカーにするのは物凄い労力を必要とし、
そして、ほとんどの場合、その成果は割りに合わず、
気づいた時にはバスのスピードは上がっていない。

そのため、何度も繰り返すが
「乗っているだけのライダーに時間を割かず、ランナーに時間を使え」
というのが大原則だ。

では、ライダーには何をさせるか。少しでもチームに貢献させるには?
それは、つまらないが大変な仕事を次々と指示することだ。
ランナーとジョガーの負担を少しでも減らすことができれば、
バスは加速する。

「これやってくれるかな?」「とても助かるよ」
と、どんどんドライバーから声をかけていくようなイメージだ。

(5)ドライバー

チームをまとめ、目標を目指し、バスを進め、加速させる、運転手。

ドライバーは、ランナーを支えることに注力する。
そして、ランナーが走り出せば、その炎はジョガーに広がり、
最終的には全員がランナーの集団を目指す。
(現実的には難しいが、目標を持つ)

ただ乗りは許さず、掲げる目標=バスはとても大事だ。
もちろん、走りたくないならそれでもいいが、
自分の運転するバスを走らせたいなら、走るためのビジョンを共有しよう。

2、バスを加速させる17のルール


①早めに行く
②身なりを整える
③あいさつをする
④ランナーの隣に座る
⑤助けを求める
⑥批判を受け入れる
⑦やれることをやる
⑧相手の意図をくむ
⑨話す以上によく聞く
⑩よそ見をしない
⑪後ろ向きの話をしない
⑫ランナーをもり立てる
⑬ぐずぐずしない
⑭解決策を見つける
⑮身のほどをしる
⑯信頼を築く
⑰細部に気を配る

それぞれの詳細は本を見ることだが、どれも大切なことだ。

3、ドライバーができること、あなたができること

(1)ランナーを活躍させる
(2)ジョガーの力を引き出す
(3)ウォーカーには手本を示す
(4)必要なサポートとツールを与える
(5)問題は大本を経つ
(6)感謝を表す
(7)楽しくバスを走らせる
(8)さて、ここからどこへ?

この章では、それぞれのメンバーへのサポートや
大切な考えが書いてある。
ここにはまとめを記しておく。

《まとめ》

人を5つのカテゴリーに分ける。

パート2の内容を語ることでメンバーの自覚を促す。

パート3で述べた内容をドライバーとして実践

チームを力づけることができる。


そして、RCAのやり方を伝授する機会を得て、大きな変化の波を起こした。

チームの中の全員がチームに貢献するべきだ

誰にでも貢献する方法は必ずある。
よりよい仕事をする方法もいくらでもある。

ウォーカーなら、ランナーを支える。

ランナーが抱えている中から簡単なものから引き受ければいい。

あるいは周囲の人を元気にする方法を下がるのでもいい。
それもチームへの貢献だ。

それもできないなら、せめて愚痴を減らそう。
少しでも前向きな言葉を言おう。
どうしたらいいか分からなければ、まずは相談しよう。

ドライバーへ
いつまでも同じ方法を続けるという愚行に走らない。

「これで完成」はない。

テクニックを磨くことによって、チームの目標はどんどん高くしていける。

ランナーを今以上に活躍させる方法はまだまだたくさんある。

チーム全員のやる気を引き出したいなら、バスの話をするといい。

リーダーが期待を明確にすれば、職場はもっと働きやすい場所になる。

ランナーではない人は、ランナーを目指す。
ドライバーはランナーを支え、ランナーを育てる。
自分自身がランナーであることはもちろん。

あなたが、ランナーであり、ランナーにかこまれていて、そのチームが支え合い、一丸となって何かすごいことをしているといしたら、それは最高の気分が味わえる。

それこそが、ランナーズハイだ。


4、終わりに


時には、バスを止めることが正しい選択になることもある。

バスを止めることは、バスを進めるよりも大切な何かに気づいた時だ。

その一瞬はとても大切なものになる。すばらしいときを生み出す。

そのすばらしいときは、誰かへのきっかけになる。

もっと良い仕事をすれば、それは誰かの良い人生のきっかけになる。

私が今もっとも強く願っているのは、
あなたが方全員が人のためにすばらしいときを生み出そうと、
一歩踏み出すことだ。

それはあなた自信が魔法を使うときであり、

あなたが誰かの人生に大きな影響を与えるときであり、

あなたが本当に走るときであり、

あなたが真にそしてあなた自身も驚くほどに生きるときだ

あなた方の幸運を祈る

さあ、一緒に世界を変えよう!

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5、感想

これは、「すごい本」だと思います。

今まで、職場の中でもライダーに力を費やしたことが多かったと思います。
けれど、まずランナーに力を注がないとバスがそもそも動かなくなってしまいます。

目に見える課題を解決したくなりますが、
ぐっとこらえて行動することも大切だと感じました。


それ以外にもチームづくりの秘訣・方法がたくさん書かれていました。

これからも継続して読み、職場やクラスの中で実践していきたいと思います。



今回はここまでです!
長い文章にも関わらず読んでくださってありがとうございました!
タノ🦒でした!またね!

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