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様々な依存症の種類と症状

色即是空(しきそくぜくう)
→ この世にあるすべてのもの(色)は因と縁によって存在しているだけで、固有の本質をもっていない(空)という。

誰もが頼りたいものがあるということだろう。

色即是空とは、般若心経に代表される言葉で、仏教の根本教理といわれている。

この世のすべてのものは恒常な実体はなく縁起によって存在するという仏教の基本的な教義で空即是色が対義語だ。

また、色即是空の区切りは、色、即是、空とされている。

色は宇宙に存在するすべての形ある物質や現象を意味し、空は恒常な実体がないという意味だ。

エビデンスがあるないに関わらず、こういった概念的なものは人のよりどころになるといったところだろう。

そして、このよりどころを現代では依存症といい、様々な依存症がある。

そんな依存症の種類や症状について、まとめてみた。

依存症の種類と分類

依存症は大きく3つに分類される。

そして、3つの依存症の共通点はコントロール障害にある。

コントロール障害とは、自分の意思で量、頻度、場所、状況などをコントロールできなくなることをいう。

それから、分類した3つの依存症は、下記のとおりだ。

1)物質依存

ある物質を飲んだり注射して摂取することで、快楽や刺激を得て、その物質に執着するのが、物質依存だ。

最もイメージしやすい依存かもしれないた、例えば、アルコール、たばこ、違法薬物や脱法ハーブといった薬物などが挙げられる。

2)プロセス依存

ある行為をする過程で得られる興奮や刺激を求めて、その行為自体に執着するのが、プロセス依存だ。

こちらも比較的イメージしやすいと思うが、パチンコや競馬などのギャンブル、ショッピング、クレプトマニアと呼ばれる盗癖、インターネットやゲーム、性や浮気などが挙げられる。

3)関係依存

ある特定の人との人間関係に依存するのが関係依存だ。

歪んだ人間関係に執着することで、人との繋がりを求めようとすることで生まれる依存で、女性依存や男性依存、DV、ストーカーなどがその代表例だ。

2つ以上の依存の合併

上述したとおり、依存症は大きく3つに分類されるのだが、人によっては2つ以上の依存を合併することがある。

このことを、クロスアディクションという。

また、1つの依存を抑制したことで、新たな別の対象に依存し始める場合もある。

例えば、アルコール依存を改善するために断酒をした結果、そのストレスからイライラしてパチンコに通うようになってしまったという場合だ。

それから、アルコールと鬱、病的窃盗と摂食障害といった具合いに、他の精神疾患や障害との合併が報告されることも珍しくない。

欧米での研究結果によると、アルコール依存症と鬱病の合併率は40%、アルコール依存症と双極性障害、つまり躁鬱病の合併率は30%というものもある。

具体的な依存症

それでは、より具体的な依存症にはどういったものがあるのか、紹介していこう。

アルコール依存

アルコール依存症は下記のような症状が現れる。

  • 日々どうしても飲まずにいられない

  • 量のコントロールもできない

  • 健康や生活に支障が現われても止められない

いわば脳内のアルコールに関するブレーキが壊れてしまっている状態で、アルコール依存症の人は全国で100万人を超えるといわれている。

ところが、アルコール依存症を治療している人は、その5%ほどしかいないという。

アルコール依存症になる直前には、次のようなサインが見られるので、当てはまるものがある人は要注意だ。

  • 酒に強くなり量が増加していく

  • ほろ酔いでは飲んだ気がしなくなる

  • 飲んで記憶を失うようになる

  • 飲むことを優先した生活になる

お家時間が増えたことで、アルコール依存症の治療を行う医療機関への相談が増えているという。

仕事や暮らしへの不安、自由に遊びに行けないストレスを解消させようとお酒の量が増えてしまったり、在宅ワークの推進など環境の変化が原因だといわれている。

飲酒量を減らすコツとしては下記のような心構えがあるので、お酒が大好きという人は留意しておこう。

  • ノンアルコール飲料を先に飲む

  • 食事のときに飲む

  • ゆっくり時間をかけて飲む

  • なるべく薄いお酒を飲む

  • 飲まない時間帯を決めておく

ニコチン依存

たばこに含まれるニコチンは、脳に作用し快感をもたらすドパミンという物質を放出する。

たばこが美味しいと感じるのは、このドパミンの作用というわけだ。

喫煙が日常化すると、脳はニコチンがある状態でバランスを取るようになる。

そのため、ニコチンが切れるとイライラ、落ち着かない、集中力の低下、気分が沈むといった離脱症状、つまり禁断症状が現れるのである。

この症状を解消するために、たばこを吸うようになる状態をニコチン依存症という。

また、喫煙は心筋梗塞、狭心症、脳卒中、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、がんなど多くの病気のリスクを高める。

特に男性の肺がんは4.5倍、喉頭がんは32.5倍、がん全体では男性で2.0倍、女性で1.6倍死亡リスクが高まるとの報告があることを知っておくといいだろう。

薬物依存

定期的にメディアでも騒がれる、有名人の薬物使用や再使用が報じられると、ネット上で盛り上がりをみせる。

世の中の大半の人は、薬物の使用は、つまり心の弱さと自分への甘さだという認識があることがその要因だとされている。

ところが、実際は少々異なり、覚醒剤などの薬物を使っていると脳の状態が変化してしまうということを知っておくべきだ。

これまでになかった強烈な欲求が新たに生まれ、自分の行動をコントロールできなくなってしまうというエビデンスがある。

ということは、自分の意思や資質の問題というよりも治療が必要な病気と捉えることが大切だというわけだ。

ハームリダクションという言葉を知っているだろうか。

薬物問題への新しいアプローチとして、ヨーロッパを中心に拡がっている考え方で、厳罰主義から薬物の害をできるだけ減らすという方針に変化が起きているのである。

その概念が、ハームリダクションで、国連もハームリダクションを推し進めている。

そして、薬物依存症になるのは違法薬物だけではないという点にも留意したい。

市販されている薬で依存症になる人も近年増加しているのである。

例えば、せき止め薬、かぜ薬、鎮痛薬、頭痛薬といった市販薬には、カフェインを多く含むものや、覚醒剤やヘロインに似た成分を少し含むものがある。

こういった薬を大量に使用すると、元気になれるとか気持ちが落ちつくと感じることがあり、くり返し使っていると依存しやすくなるというわけだ。

それから、市販薬への依存は10代の若者で急増しているという点にも注目したい。

特に女性が急増している傾向があり、家庭での孤立や学校でのいじめといった悩みを学校や家で相談できない場合、市販薬に頼ってしまうことがあるというのだ原因だとされている。

インターネット依存

インターネット依存とは、勉強や仕事といった生活面や体や心の健康面などよりもインターネットの使用を優先してしまい、使う時間や方法を自分でコントロールできない状態のことをいう。

最近では、特に中高生のインターネット依存が問題で、インターネット依存が疑われる中高生は約51万8,000人と推計されている。

また、似たような依存にゲーム依存があり、ゲームに限っては依存よりも強い表現として、ゲーム障害と呼ばれる。

ゲーム障害とは、ゲームに熱中し、利用時間などを自分でコントロールできなくなり、日常生活に支障が出る病気のことだ。

世界保健機関のWHOは、新たな病気として2019年5月に国際疾病分類に加えている。

まとめ

比較的メジャーな依存症の種類と症状をまとめてみたが、当てはまる依存症があるという人は要注意だろう。

かくいう私も、インターネット依存の傾向は否めないかもしれない。

stak, Inc. というIT企業のCEOである以上、仕方のない部分はあるかもしれないが、そんな環境にいるからこそ、心がけていることがある。

それが、週1回のストレッチを社内の福利厚生として取り入れていること、それとは別に週1回のトレーニングの時間を取るようにしていることだ。

ちょっとしたことかもしれないが、無理矢理にでもそういった依存から離れる場をつくることで、仕事効率が上がるという実感はある。

自分にも当てはまるという人や、少しでも興味があるという人は、思い切って今の環境を変える時間をつくることをオススメする。


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植田 振一郎 Twitter

株式会社stakは機能拡張・モジュール型IoTデバイス「stak(すたっく)」の企画開発・販売・運営をしている会社。 そのCEOである植田 振一郎のハッタリと嘘の狭間にある本音を届けます。