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専門的視点から見た男性育児の参加〜自分が長期育児休暇を取る意味〜

友人(昭和世代)からこのように言われたことがある。
「男性が育休取る意味ある?」
「自分たちだって母親だけが育児家事で立派に育っているのだから」

プライベートな友人なのでその際は特に何も言わなかったです。
っが!専門的視点から言いたいことだらけで。。。

自分は専門資格として
精神保健福祉士
というものを持ったいます。
それはナンゾや?ですよね

●精神保健福祉士
⇒精神障害者の社会復権のための専門支援の資格で、心理・福祉・社会科学の専門視点を要します。

自分はもともと心理学から精神保健福祉士を取得したので、どちらかというと心理・社会科学の視点が強いです。

とここまでが資格の紹介みたいな感じですが、そんな自分から見てどうして男性の育児参加が必要かということです。

★男性の育児参加の意義
子どものAC的心理特性のリスクを軽減させるため
ACとはアダルトチルドレン(以下AC)のことです。
ACとは、アメリカでアルコール依存の親を持つ子どもに見られる特徴的な言動認知等を表していて、現在はその範囲が広がり機能不全家族の子どもに見られる特徴的な言動認知等のことを表します。
具体的にはどのような言動認知等かというと自己評価が低く、人の顔色を伺って行動してり、迎合的なコミュニケーションを中心としています。
いわゆる自分が持てなくて、そのせいで社会生活(様々な人とのコミュケーションやコミュニティの中での自分)に歪みが生じ、ずっと生きづらさを抱えてしまうという特徴があります。ただしこれは精神障害でも疾患でもなく、心理的特徴(認知の癖)だと考えられます。(ずっと同じ環境で育ったら癖ができてしまい、それはなかなか抜けないと考えて頂ければ分かりやすいかと…)
ここまで聞くと
「機能不全家族?うちは違う。」
と思われますが、ACは虐待サバイバーの子どもだけの特徴ではないと考えています。
やはりACは愛着障害なのかと考えられるので、ちょっとした親の仕草等が積み重なることで子どもに影響するのかと思います。
もう少しACについて語らせてもらうと
昔ボウルビィという心理学者が提唱した
「愛着理論」が関係していて
子どもが幼い時に愛着関係は形成されます。その形成の過程として子どもは親を安全基地とみなします。
この安全基地が揺るぎないことで子どもは
「自分はどこにでも行ける」
「自分は何でもできる」
と思うことができ、自分が守られていると感じることができていきます。
しかし安全基地が揺らぐことで(具体的にはある時には怒ったり、ある時には優しかったりと一貫性のないコミュケーションや態度等をとること)子どもは
「今日は怒られない?大丈夫?」
「この前は怒られたのに今日は大丈夫だった」
等混乱をしてしまい、しまいには自分が自分らしくいることより安全基地の確認がその子どもにとって最重大事項になってしまうのです。
このように上記にも書いた通り、
虐待でなくてもAC的リスクは親の言動で
増減するのだと考えています。

ではそのACと男性の育児参加の意義とはどのような関係があるのか?

ACリスクと対策
●親にゆとりが持てるか
ワンオペ育児はそうとう大変。
何より付きっ切りで見守らないとと思い、その思いが精神的拘束となり、(うちも妻が悪阻の3ヶ月はまるまるワンオペでした)そのうえで家事等も行わないといけないので心身ともに削られます。
そのような状態でもし夜も夜泣きなどで充分な睡眠が取れなければ、いつ鬱になってもおかしくないでしょう。
そのような状態でワンオペをする人(多くはママさんになるのだろうと思いますが)にゆとりは持てるかというと無理だと思います。
《というかそのような状態になったら、ママさんと子どもの安全が危機的な状態で、いつどうなってもおかしくないですね》
ゆとりが持てないと】
・感情的になってしまう
⇒突破的であれ子どもに怒り感情を出してしまう
(安全基地の欠如、情緒不安定を招く)
この状態が恒常化することで、子どもの愛着障害が生じたり、脳(特に海馬)の萎縮も指摘されている。
・子どもをコントロールしようとしてしまう
⇒子どもが何かをするのを見守ったり待つことができず、親の段取りに合わさせようとしたり先回りで手を出してしまう。
(主体性の欠如)
etc.

パパの育児参加の意義
子育てをするのは初めてのことだらけで
自分の思い通りにならないことだらけです。
そのような状態では誰しもゆとりなど持てないと思います。
そんな中でママさんの味方で尚且負担を分担してくれる人がいればママさん・パパさんともにゆとりができてくるはずです。
ここまでズラズラ書きましたが、最も言いたいのは

「いかにゆとりを作り出すか」

ということです!
ゆとりを作り出すためにパパの育児参加が重要だと言うことです。


まぁそう良いながらうちなんか上手くいかないことばかりで、ゆとりなんて持てない日ばかりですけど…笑

※各ご家庭事情様々ですので、今回の内容はいち意見と捉えていただければ幸いです。
※今回の内容はどちらかと言うと長期育児休暇の意義といった感があります。
産後1か月はゆとり云々の前に産褥期でママさんの心身をリカバリーする時期なので、この時期はパパさん頑張りましょう!




  




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