小学校で障がいを持った子と出会ったこと
私が通った小学校、中学校では、クラスに障がい児が居た。
同じ学校には、肢体不自由児、知的障がい児、目の見えない子や耳の聞こえない子もいた。
その子たちと一緒に授業も受けたし、運動会や演劇祭などの行事も一緒に行った。
小学校の時、運動会でクラス対抗リレーがあった。障がいを持っている生徒は、1番目を走る。そしてその障がいの程度によって、2番手のスタート位置が決められている。
2番目の生徒は、私の仲の良い友達で彼は足も速い運動神経抜群の子だった。
彼は、障がい児の子に向かって
「俺が〇〇(障がい児の名前)の差を詰めるから大丈夫だから安心しろ!
頑張って走れよ」
子供心にかっけーなと思ったのを覚えている。
こんな会話が日常にあふれていたとても温かい学校だった。
障がい児には、自然と手を差し伸べる。
障がいは背が高い低い。太っている痩せているといったことと同じような、ひとつの個性のような感覚だった。
うちの会社がダイバシティ経営を本格的に行っているのも、この学校の影響だったと思う。
各事業所には、年齢、障がいの有無、国籍の違う方、学歴、病歴、シングルマザー、LGBTQなど様々な方々がうちの会社では活躍している。
お互いに持っている長所を発揮し、足りないものをお互いに補いながら、思いやりの気持ちをもって運営している。
そのことにより成果がより上がっているかどうかはわからない。
しかし、お互いの存在を、能力や行動だけではない、存在そのものを尊重することは、介護、医療、福祉の考え方と同じであり、この業界の会社としては、きっとその方法が合っている気がするのだ。
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