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ファーストペンギンになる

前回はなぜタイで介護事業を始めたいのかについて書いたが、ここに来るまでに実は何年もかかってしまった。

初めてタイで事業を始めたのは約10年前。最初は飲食店の開業支援のためだ。その後、タイで飲食(日本食居酒屋 エビスダイニング)の店を8年前に出店し、その後3年前にはタイマッサージ店を出店した。(コロナによりのちに閉店)。

介護事業にチャレンジしたいという想いは、10年前に初めて来た頃からあったが、最初は介護事業所を見学させてもらったり、ボランティアで介護事業をしている方にお話を聞かせてもらったりしながら、知識を深めていった。問題点や課題もいろいろと見えてきて、やはりやってみたいと思ったときにいろいろな人に相談した。

しかし、帰ってきた答えは、
「介護保険のない国では介護事業はうまくいかないんじゃないかな」
「タイ人は家族をとっても大事にするので、自分の親を介護施設には頼まないよ。」
「日本人で介護事業所を展開していた人は、みな、うまくいかずに撤退しているらしいよ」

といったネガティブな意見ばかりだった。
実際に日本人で事業化した方にも話を聞く機会もあったが、

タイ人のお金持ちの方が介護が必要となったときには、介護施設に入居するという選択肢はほとんどなく、自宅に介護士や看護師を雇って住まわせて介護をしてもらうということだった。

しかし、介護事業所は、すでにタイに800もあり、多くの施設が満床での運営だ。タイ人が運営してうまくいっているのに、日本人がやってうまくいかないわけがない。
ということで、徹底的にタイ人経営のナーシングホームをベンチマークして、改善点を絞り出し、そこを徹底して変えていくことにした。
まだうまくいくかどうかは全くわからないし、不安もたくさんある。

しかし、提供者側の「すべては利用者様の幸せのために」という想いとともに、「長生きして良かった」と願いたい気持ちは、どの国のお年寄りも共通だと思う。

福祉先進国日本で、経験の中で培ったことを存分に発揮して、必ずやタイの方にも喜んでいただけるサービスを創っていきたい。

まさにドリーム・ファウンデーションはタイでまだ誰もやったことのないことにチャレンジするファーストペンギンになるんだ!


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