包丁研ぎからはじまるウェルビーイング
家の包丁研ぎをはじめて10年ほどになります。
包丁を研いでいる時間、包丁を研ぐことについて考えているそもののが、ウェルビーイングな時に感じます。
なぜ包丁を研ぐのか。
それは、包丁が切れなくなるからです。
切れない包丁で料理を作るのは、とてもストレスが溜まります。
一方で、切れる包丁で皮を剥いたりしていると、とても気持ちが良いです。
こう考えると、包丁の切れ味で、ごはんの味が変わるような気がするのは僕だけではないはずです。
切れなくなったら包丁、あなたはどうしていますか?
まさか、そのたびに買い換えていることはないはず。
ハサミは買い換えても、包丁を買い換えることは滅多にありませんよね。
そこで包丁を研ぐことになります。
包丁研ぎをお願いすることもできますが、自分でもできます。
包丁を自分で研ぐ…ということを通じて、私が感じてることの一部でも共感してもらえる人がいたなら、嬉しいです。
1.包丁を研ぐと、誰かの笑顔に繋がる
包丁の切れ味が悪いと、ストレスが溜まります。
切れるはずのものが、切れない。
皮を剥いても、美しくない。
毎日の食事で笑顔になってもらいたいのに、
包丁が切れないだけで、イライラすることもあります。
もしあなたが、毎日の料理を作らない人であれば、
一月に1回、包丁を研ぐだけで、料理をする人の気分が変わります。
ただでさえ献立を考えることさえ面倒だと思う毎日の料理。
そこに思い通りにいかないストレスは、ないほうが嬉しいもの。
だから、もし料理を作らなくても、作るのが苦手でも、
包丁を研ぐということで、料理に参加することができます。
きっとその研がれた包丁で、新しい笑顔が生まれるはずです。
2.包丁研ぎで、心のメンテナンス
包丁研ぎをしている間は、無心になることができます。
もちろん最初の頃は、どうやったらうまく研げるだろうか?と思考が動くこともあり、また肩の力が入って疲れるかもしれません。
でも包丁研ぎに、チカラも気合いも必要ないのです。
むしろマインドフルネスの状態になり、自分が研いでいるという今を感じることができます。
頭を空っぽにして研ぎ続けることは、ある意味で瞑想状態。
日々の中でそんな時間は滅多にないでしょうから、包丁研ぎをすることもまた、心のメンテナンスになります。
3.生涯使い続けるものと向き合う
私たちの持ち物で、生涯使い続けるものって、意外とありません。
ほとんどのものは壊れたり、飽き足り、サイズが変わったりしながら、買い換えられていきます。
食器などもいつかは壊れるでしょうが、調理道具は長く使えるものが多いかと思います。
特に包丁は、ほとんど買い換えなくても使うことができます。
でも必ず切れ味が悪くなって、それを研ぐ。
研ぐことで生涯使えるようになるということがあるように、直せば使えるようになったり、使い方を変えることで使えるようになるものはあるはずです。
長く使い続けることが当たり前になってしまった中で、包丁から私たちは生涯使い続けるという本来の形、当たり前の見方に整え直してくれるのではないでしょうか。
4.私の技術や感覚は、研がれているのだろうか
包丁がの切れ味が悪くなるように、私たち自身が持つ知識や能力、技術など、その切れ味はいつまでも続くわけではないことを、誰もが知っています。
私たち自身も、切れ味を保つように、研ぎ続けられているだろうか。
身につけた技術は、使わないことで落ちていくでしょう。
年齢ととにも上がることもあるでしょうが、下がっていくこともあります。
環境が変わっていくことで、その技術が通用しなくなってしまうこともあります。
そう、包丁のように、切れ味が変わっていることに気づき、そして、研ぎ直すことがとても大切だなと思います。
感覚や感性も、鈍ってしまうことがあります。
単に技術だけでなく、自然の中に身を置いて、感覚を研ぎ澄ますことも忘れてはならないことかもしれません。
★毎月「包丁研ぎの日」をつくり、家庭からウェルビーイングをつくりたい。
10ほど前から続いているこの包丁研ぎ。
ほぼ毎月やっているものの、ついつい忘れてしまうこともあります。
でも、毎月、こうして包丁を研ぐことで、私たちの中にある大切なことに気づき直したり、リセットされることがあるんじゃないかと思うのです。
そしてなにより、料理が美味しくなるはずです!
家庭にも笑顔が増える!
自分にとってもいいことばかりです。
家庭からウェルビーイングが生まれる包丁研ぎ。
良くないですか!?
昔からずっと思っていたのですが、毎月日にちを決めて、みんなで包丁を研ぐという活動ができたらいいなーなんて思ってました。
思っているだけでは何も始まらないので、この歳、はじめてみたいと思っています。
そんなわけで、とりあえず今日は包丁研ぎしました。
包丁だから11日かななんて思いながら、とりあえず包丁研いだ人は #包丁研ぎの日 とかしていっても面白いかも、なんて。
みなさん、一緒に包丁研ぎましょう★