ベンゾジアゼピン系薬の必要性と依存の違い(断薬回2)

今回は断薬回です。ベンゾジアゼピン系の薬の減薬体験をお送りします。

◆きっかけは「入眠時ひきつけ(ジャーキング)」をおさえるため

さて、2008年の10月から軽いビクつき(ジャーキング、入眠時ひきつけ)がはじまり、再就職する2012年にはある程度大きなものになっていました。

寝落ちする直前にビクン!となるので、当時付き合っていた彼女も「えっ、何事!?」となり一緒の布団では眠れませんでした。

疲れがたまっているときはビクつきで顔が左右に揺れ、ひどいときには目が覚めてもビクつきの反動で数秒左右に頭が揺れている状態でした。

全身がビクッとなるか、首が左右どちらかにビクッと揺れるかだったと思います。

寝る直前の無防備な状態でビクッとなるので体に負荷がかかり、翌朝に頭痛がする日もあるくらいでした。逆によくこれで病院に行かなかったものだと思います。

で、ある日の就寝時に割と大きなビクつきが起き、当時付き合ってた彼女が医療職だったので「病院で薬を出してもらったら?」と言われたのです。

◆最初は本当に必要だった

数日後、さっそく病院に行きました。実は2009年に仕事を辞めてからすぐに、ビクつきは関係なしの「うつ病」で病院に行き、そこから通院を続けていました。

2010年頃には症状はかなり改善し、薬は最低限しか飲んでいなかったのですが、先生曰く「薬は働き始めて4~6カ月くらいたってそれでも何もなかったら減らすんだよ。それがセオリーだよ」と言われていました。

ビクつきの病院に行ったのが10月ごろでちょうど半年だったと思うので、あとちょびっとでした。

残念ですが、自分でもビクつきに悩まされていたことと、精神症状ではなく、ビクつきという身体症状を抑える薬。内科や脳神経外科でももらえるいわゆる一般の薬という認識だったので、薬を処方されることへの抵抗は全くありませんでした

実際にベンゾジアゼピン系は種類が豊富で、僕が飲んでいたリボトリール(ランドセン)は抗てんかん薬として出される薬です。

ちなみにのちに検査してもらいましたが僕はてんかんではありませんでした。精神的または肉体的なストレスだろうと言われました。

それから早速服用し、驚くことにその日からぴたっとビクつきがなくなったのです。

人はそれぞれ効きやすいくすりや、くすりそのものが効きやすいかそうでないかがあると思うのですが、どうやら僕はたいそう薬に過敏と言いますか、効きやすい体質みたいです(一度、レメロンという睡眠薬を初めて処方されたときは服用してから眠るまでの記憶が飛んでいます。

その日は付き合っていた彼女がマンションに泊まり、服用後に夜の営みをしたらしいのですが全く覚えていませんでした。翌日に聞かされた時はぞっとして、病院でそのことを話すと「副作用だから気にしないで」と言われ、自分はそんなに重い薬を飲んでいるのかとさらにぞっとしました)

◆薬を飲んでハッピーライフ(だった)

とはいえ、リボトリールが効いてくれたおかげでビクつきが収まったことは事実です。

ビクつきを気にせず眠れるのはとてもうれしく、よほど疲れた日には1,2度軽いビクつきはあっても基本的には全くなくない、それはそれは精神的にリラックスした日々を送れるようになったのです。

服用して数年たった今でこそ「常用量依存」別名、静かな依存と呼ばれる、決められた量の薬を飲んでいるので自覚はないが実は依存している状態や、別名の心身に与える良くない影響にびっくりしていますが、この時点では万能薬に近い感覚を抱いていたのだと思います。

ここから僕の数年にわたる別名服用の歴史が始まったのでした。そして飲み始めてしばらくたち医者から「睡眠はしっかりとれるようだからリボトリールを減らしましょう」と言われます。

しかしそれからとある恐怖体験があり、僕はベンゾジアゼピン系を手放せなくなったのでした……それれは、今日もゆっくり休んでください。

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