眠気との付き合い方
受験生の皆さんは、授業や参考書の内容をしっかりと理解することに努めていると思います。でも、それだけでいいでしょうか。
上のグラフが表しているのはどういうことだと思いますか?赤と青の左側の棒グラフは「頭の中の知識量・思考力」、右側の棒グラフは「実際にテストで出せた知識量・思考力」だとしてください。どっちの人の方が勉強はたくさんしてきたでしょうか?また、どっちの人の方が点数はいいでしょうか?
答えは、赤いグラフの人の方が勉強をたくさんしてきたが、青いグラフの人の方が点数はいいということになります。勉強をたくさんがんばったのに必ずしも点数に直結しないなんてことがあるのでしょうか?
実は、勉強だけすれば点数が上がるわけではなく、蓄えた実力をできる限り多く引き出せることも大事です。そのためには体調管理やメンタル管理も欠かせません。語りだせばキリがないので、今回はそのうちの一つ、眠気との付き合い方について述べていきます。
さてさて、
「ごはんはしっかり食べたい・・・①」vs「眠くなりそう・・・②」
という葛藤は受験生ならば誰もが経験があることでしょう。このような場合に、たくさん食べたほうがいいのでしょうか?それともあまり食べないほうがいいのでしょうか?
結論から言うと、「自分にとってちょうどいい量をさぐるしかない」です。そのためには、まずはしっかりと両者のメリット・デメリットなどについて勉強する必要がありそうですね。見ていきましょう。
まず、①について説明します。ヒトの脳は食事からとった栄養であるグルコースしか栄養にすることができません。したがって、食事をとっていない限り、脳のパフォーマンスが上がることは決してありませんので、①の考え方を切り捨てることは決してできません。
次に②について。これも人間ならば仕方ないところです。消化・吸収の機構が働いている間は、ヒトの体は休まる方向に働きます。(副交感神経が働くので、リラックスモードに入ります。)これも生理的な作用なので、切り捨てることができません。
では、具体的にどうやって対策するかですね。僕自身も食べないと嫌な科目はやってられないけれども、でも食べたら必ず眠くなるタイプの人でしたので、いろいろ試しました。さぐるときのポイントを僕自身の経験をもとにいくつか提示してみます。
1:消化・吸収が起きている間は上記の通り眠くなるのは仕方ないが、それが終われば脳に栄養がいきわたって脳がさえるんだから、その眠くなる時間を見越して勉強開始時間や摂食時間を逆算したらどうでしょうか?具体的にどのくらいの時間の間副交感神経が働いて眠いモードが続くかは人それぞれなので、冒頭で述べた「さぐる」を行う際にはまずそこを探ってみるのも手でしょう。
2:いっそのこと、眠いときは眠るのも一つの手です。ヒトの三大欲求は、満たせば一時的に収まりますので、眠いときは寝る、というのも有効な手段です。ただし、どの程度の昼寝が起きたときに最も頭をさえた状態にするか、これも人によって違います。一般的には15分の昼寝が最適といわれていますが、これも人によって違うので、一概には言えません。「さぐる」」ポイントがあるとすれば、ここもそうではないかと思います。
3:そもそも眠気が来なければこれは苦労しません。一般的に、夜の睡眠の質がよければ、上記の適切なたった15分の昼寝ですぐ回復する、あるいは、全く昼寝をしなくてもよいと言えるほど、昼に眠くなりにくいようです。したがって、夜の睡眠の質にこだわることも非常に大事ではないかと思います。ここひとつとっても掘り下げることは非常にたくさんあり、
・枕は合っていますか?マットレスは合っていますか?寝返りや体動が多いのは合っていない証拠です。
・アロマを焚いていますか?(個人的には無印良品のおやすみフレグランスアロマは最高です!)
・お風呂を上がってしばらくしてからだがそろそろ冷えてきそうだなというときに布団に入ると、体温が下がることによる眠気の到来で、入眠がスムーズです。
・なにかサプリに頼りたければ、テアニンやグリシンを寝る40分ほど前に摂取してあげるとよいです。また、個人的には、最近養命酒にはまっています。
・夜寝るときの話ではないですが、目の疲れは取っていますか?目の周りの筋肉が疲れていると、それをまぶたの重みだと脳が誤解して眠くなってしまうことがありますので、ホットアイマスクなどで目の疲れをとってあげましょう。
・夜寝る前には何も食べない、スマホを見ない、電気を必要以上に明るくしない、この辺りは定番ですね。
上記のように、「眠気」ひとつとっても、様々に考えることやそれをもとに実際にさぐってみるべきことがあります。僕は「体調管理・メンタル管理も1科目」という言葉が好きです。的を射ていると思います。ぜひこのブログをきっかけに体調管理やメンタル管理も些事として切り捨てることのないよう、いろいろ自分にあったものを探ってみてください。1、2か月もあれば自分に最も合ったスタイルが定着すると思います!
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