
雪の絵本の話
昨日の雪は大変でしたね。僕は記事を投稿したときは「いやー初積もりだー」なんて呑気なことを言っていたけれど。
僕の甥っ子が毎日滋賀から大阪まで通学してるので、ニュースを見て少し心配してたんですけど、ギリギリ帰れたそうなのでよかったです。
今も車の立ち往生が起きてるようですね。大変な思いをしている人も、無事に家に帰れますように。
今日も一日雪が降ったり止んだりでした。なので、今日もまた雪の本を紹介します。
神沢利子さんの「雪の絵本」という本です。
神沢利子さんというと、「くまの子ウーフ」や「いたずらラッコのロッコ」で有名ですね。
本書には神沢さんが雪について語ったエッセイと、いくつかの小さなお話が収められています。
冒頭は「雪のうた」。三好達治や室生犀星、中原中也といったさまざまな詩人による雪の詩が紹介されているほか、雪のわらべうたについての話もあります。
そういえば、「雪やこんこん」って歌ありますよね。僕が知ってるのは
雪やこんこん あられやこんこん
降っても降ってもまだ降りやまず
犬は喜び庭駆け回り
猫はこたつで丸くなる
なんですけど、本書では
雪やこんこ あられやこんこ
降っても降ってもまだ降りやまぬ
えんころ(子犬)よろこぶ
おいらはさむい
河原の地蔵さま
よけ さむいとさ
という歌が紹介されていました。北陸地方のわらべうただそうです。地域によって違うんですって。びっくり。
それから「天からの手紙」の章は、少し科学的な観点からの雪のお話。「天からの手紙」と聞いてピンときた人もいるでしょう。そう、この章の冒頭は中谷宇吉郎博士の話です。
もちろん、エッセイだけでなく、雪をテーマにした民話や童話もたくさん収められています。誰もが知ってる(のかな? 今の若い子たちはどうか知りませんが)笠地蔵のような昔話もあれば、神沢さんの創作童話もあります。
とにかく、神沢さんの視点による、やさしい雪のお話がたくさん詰まった本です。いや、たくさん積もった本です。
そして、とても小さい本でもあります。まるで雪のように。
もしどこかでこの本を見かけたら、手にしてみてください。
とても、とてもいい本ですから。
ということで、また明日。
おやすみなさい。
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