かんたんすぎる詰将棋10
こんにちは、きょうも 詰将棋を考えましょう。
問題は、下の図です。
さて、どうでしょう?
まずは、今どうなっているか?
どの駒がどこにきいている(うごける)のか?
駒の動きを身体に感じて、イメージするといいですよ。
さて、どうすれば詰むのかお考え下さい。
さて、どうでしょうか?
できましたか?
2一飛車成りと考えた人は、いますか?
それだと、相手は、どうしますか?
相手がどうするか。相手の視点から見る。
この他者視点ということは、将棋でとてもたいせつです。
将棋において、他者視点は当然のスキルなので、他者視点のスキルが日常でも使えるようになります。他者視点だいじです。
ちなみに、いじめ防止やハラスメント対策として『他者視点』は、非常に有効です。将棋は、いじめ防止やハラスメント対策を遊びながらすることができるのです。
もちろん、私が発達心理学や教育、子育ての研究をしているからこそ、今お話ししている指導のように、「将棋が強くなるには、こういうトレーニング法があります。そのトレーニング法は、日常のこんなことに役立ちます」と言えます。
私のプレイフルラーニング将棋は、ガイドのついた遊び(ガイドプレイ)としての将棋で、大きな成長を導きたいと指導しています。
私は、将棋の教育的価値に着目して指導しているのです。
さて、かんたんすぎる詰将棋10を考えることに戻りましょう。2一飛車成りに対して、相手はどうしますか?
問題の図面をよく見てください。
そうです。
銀に とられてしまいます。
同銀ですね。
じゃあ、1二飛車成りだとどうでしょう。
相手はどうしますか?
私は、先ほどから、くりかえし「相手はどうしますか?」と言っています。
これが、とてもだいじです。
この問いかけを、私が言わなくても、自分の心の中で「こう行ったら、相手はどうするのかな?」自分に問いかけ、対話できるようになると強くなります。さらに、言うと、将棋の基本は『3手の読み』ですから、「その先、こちらはどうするか」「すると、相手は、・・・」「それに対して、こちらは・・・」このようにどんどん先を考えられるようになるとさらに強くなります。
それも、この時、こちらがA,B,Cの手だったらとか、ここで相手がX,Y,Zだったら、と枝分かれまで考えられるようになれば、どんどん強くなっていると言えるでしょう。もちろん、すべて読むのでなく、正解でない確率が高い等の理由であえて読まないということもテクニックとしてあります。
さて、この10番に話を戻しましょう。
1二飛車成りに、相手は、どう対応するでしょうか?
王は逃げれないし、王以外の駒でもとれません。
じゃあ、詰みかと言えば、ちがいます。
「えっ?詰んでるでしょ」と思われる方が けっこういます。
しかし、詰んでいません。
えっ、どうするの?
それは、
王で1二の龍(今、飛車が成ったので龍になりました)を とればいいのです。
それでは、正解の発表です。
正解は、・・・
1三飛車成りの1手詰
です。
相手は、1二に合駒(あいごま)ができそうですが、
同飛車成りでも、同龍でも、詰みです。これは、ムダな合駒なので、ムダな合駒はしないという詰将棋のルールにより、
この問題の正解は、1三飛車成りの1手詰となります。
さて、きょうは、「他者視点」の獲得の話をしました。
将棋を日常に生かしてほしいと思います。
さて、きょうは、このへんで、おしまい。
じゃあ、またね(^^)/
いつも笑顔のふふふのふーちゃんは、いつもあなたを応援しています