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【魔法にかけられて】固定概念こそ他者と共有してみよう!
私はお笑い芸人が好きではありませんでした。
という突然の暴露、失礼いたします。
面白いと思えないのはもちろんのこと、うるさいな…下品だな…
ときには、テレビ越しにも関わらず「笑ったほうがいいのかな?」と視聴者に気を遣わせるお笑い芸人に対し、目にも入れたくないと思うほどでした。
父の影響でお笑い芸人が嫌いになる
私がお笑い芸人を嫌いだったのは、父の影響だということは火を見るよりも明らかです。
というのも、父はお笑い芸人がテレビに映るたびに文句を言っていたからです。
楽しいことが好きな父で、父本人が会話の中心になって場を盛り上げることが多かったですが、的外れなことを言う人や品のない人は少々毛嫌いしていた節があります。
私が学生の頃は一発芸人や体を張る芸人が多かったので、芸人=下品と思うのも無理はないですが…
旦那の影響でお笑いが芸人が好きになる
こんなお笑い芸人嫌いな私がお笑いを見て笑うようになったのは、旦那の影響です。
M-1グランプリ、IPPONグランプリなどなど…
YouTubeであれば家族の許可を得ずに見れますが、テレビとなるとみんなで共有しているスペースですから「見てもいい?」という会話から「じゃ一緒に見よう」となるわけです。
最初は笑いのツボがよく分からなかったのですが、徐々にボケ・ツッコミ・場面設定、さらには人柄も相まって「おもしろい」と思うようになりました。
姉の影響でお笑い芸人を尊敬するようになる
私がお笑い芸人を見るようになったのは旦那の影響ですが、さらには尊敬するようになったのは姉の影響です。
もともとMVを見る程度しかYouTubeを活用していなかったのですが、2年ほど前にカジサック(キングコングの梶原雄太)のYouTubeがおもしろいと姉に教えてもらいました。今でも見続けていますし、「今日はどんな動画がアップされるかな~」と待ちわびている自分もいます。
そのカジサックと相方である西野亮廣とのYouTube、毎週キングコングが実におもしろい!!!
と、カジサックや西野さんへのラブコールはこの辺にしときまして…
YouTubeの中で、西野さんが「お笑い芸人とは生き様だ」と話していたことがありました。
ほうほう。
生き様。
仕事でもなく、趣味の延長でもなく、生き様…
いわれてみれば、「人を笑わせたい」と思うは、人のために何かをしたいと思うことと一緒です。自らのおこないによって自分の欲を満たすのでなく、あくまでも相手が笑うといったプラスαのものをゲットできて初めて自分の欲を満たすことができる…
まさに生き様ですね。
そこから、私はお笑い芸人に対して尊敬の念を抱くようになりました。
と、前置きが長くなってしまいましたが、「お笑い芸人は面白くない」という絶対に揺らがないと思っていた私の考えは、あっさりと変わっていったわけです。
私の話でいえば、
(私)お笑い芸人はおもしろくない
↓
(旦那)お笑い芸人はおもしろいよ!
↓
(私)ほんとだ!面白いじゃん
と、わりとポジティブ方面に話が展開していったわけですが、その逆もあるでしょう。
例えば、「このやり方は絶対に幸せになれる」と信じていたのに、実はそんな保証なんてどこにもなかった…
映画の紹介:魔法にかけられて
今回紹介する映画、「魔法にかけられて」は、王子様との結婚で絶対に幸せになれると信じている、1人の女性の物語です。
![](https://assets.st-note.com/img/1709529193072-h0oQXPrWyI.png?width=1200)
王子様との結婚を夢見るジゼルは、ある日トロールに襲われているところをエドワード王子に助けられます。
互いに一目惚れし、翌日結婚式を挙げることに。
ただ、その婚姻により退位を迫られる女王は、ジゼルの存在を良く思っていませんでした。
女王は魔女としての本性を現し、結婚式当日にジゼルを井戸に突き落としてしまいのです。
と、ここまでは”よくある”ストーリーともいえますが、
ところがどっこい!
井戸に落ちたジゼルがたどり着いたのは、ニューヨークのタイムズスクエアだったのです。
そう、アニメから本物の人間の世界へ!そんな展開ある?というのと同時に、実写ジゼルを演じるエイミー・アダムスが可愛すぎる!
見た目は本物の人間ですが、仕草がディズニーのプリンセスそのもの!
知らない町にやってきてニューヨークをさまようジゼルを、たまたま通りかかったロバートと娘のモーガンがジゼルを助けます。
王子様との出会い…その翌日に結婚式を挙げる予定だったこと…夢見る王子様とのキス…
そんなジゼルのおとぎ話のような話に、ロバートは耳も傾けません。
「出会って翌日に結婚なんて相手の何が分かるのか」
「その後一生添い遂げようという覚悟は1日ではできない」
などと面白くもない現実的な話をジゼルに話すわけです。
ええ。ジゼルはプリンセスです。
そんな話を聞いて「ああそうか」となりはしません。
愛は確かなもの!という真っすぐな姿勢は、周りの目を気にする私たちにとって少々眩しくもあります。
そんな芯が強いジゼルですが、ロバートのある質問によってジゼルは本当の結婚とは、幸せとは、考えるようになるのです。
その後、婚約者であるエドワード王子もニューヨークにやってきてジゼルと再会を果たすわけですが、ジゼルが思い描いていた結婚は理想でもなんでもなく、いつの間にかできあがっていた自分の固定観念に過ぎなかったと気づきます。
決して間違えではありません。
どちらかが正しいということでもありません。
ただ、自分の考えは”いつの間にか”確立していて、固定されているからこそ疑うこともありません。
ジゼルは、赤の他人のロバートと出会い質問をして会話をすることによって、物事には多角的な視点があるということを知るのです。
固定概念こそ他者と共有してみよう
同じ環境に育っていると考え方もに似てきますし、だから夫婦は衝突してしまうのでしょう。
ただ、この衝突こそ自分の固定概念をもう一度見直す良いチャンスです。
新しい発見ができればそれはそれで楽しいですし、例えば、私のように人の影響でお笑い芸人を好きになるなど。
ただ、固定されている概念だけに、「あれについて話してみよう」「自分の考えが偏っているのか確かめてみよう」という発想になりにくいのが難点。
何かの拍子に相手の考えを聞いたとき、「自分ならどう思うだろう」と振り返ってみると良いかもしれないですね。自分の考えを変える変えないの以前に、人の影響を受ける、つまり刺激こそ人生をより豊かにするスパイスです!