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すだちすごいこ七変化

「すだちって実はあんまり食べたことないのだけど、すっぱいのかな?苦いのかな?甘いのかな?」

noteでぽつりとすだちのことにふれたら、すだち大使ことルミさんが、きれいで新鮮でつやつやまるまる、深い緑の美しいすだちをたくさん贈ってくださいました!

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どさっ。いい緑色〜!小包を受け取ってすぐに感じる、重み。コトコトと揺れるかわいい丸い、果実の気配。ワクワクして箱を開けると、ビターでさわやかないい香りがふわんと漂って、ただの暑い日がぱしゃりと緑色の薫りの絵の具で彩られて、あっという間に特別な日になった。
ルミさんにお礼のメッセージをお送りすると、過去にルミさんの書かれたすだちレシピの載ったnoteの記事も教えていただきました。

すだちって鍋物や魚の薬味、お酒にきゅっと搾る……とかそんな使い方しか知らなかったから、すごく助かりました!どれもおいしそうだし…さっそく一つ切って、お昼ごはんのお供にしよう!えーとなになに、果実を「切腹する」みたいにお腹に包丁を入れて……えいっ🔪ザクッ

そうめんに浮かべて

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キンキンに冷やしてしめたそうめんに、輪切りのすだちをぷかぷか。ちゅるちゅる……さわやか!おいしい!夏だー!これは大変に良いものをいただきました。かくして、私のすだち堪能ライフは始まりました。

すだち氷

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ルミさんの記事より、すだちは身のまま凍らせても解凍すれば大丈夫とのことだったので、果実そのままポリ袋に入れて凍らせたものと、4分の1にカットして凍らせたものを用意することにしました。

4分の1に凍らせたものは、味をなるべく薄めたくないお酒や、すだちコーラ(後述)の氷代わりにピッタリ!

すだちシロップ


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カットしたすだちと同量の氷砂糖を、ビンにいれてじっくり作るすだちシロップ
1日目は常温(直射日光のあたらない涼しいところ)で保存し、2日目以降は冷蔵庫の中で熟成させます。毎日瓶を振って可愛がり、じっくりと氷砂糖が溶けてくる様子を観察するのがシロップ作りの楽しいところ。1週間ほど経つと、概ね出来上がり。苦みが飛んで、甘くてコクのあるさわやかシロップが完成します。
炭酸水やお湯で割るのも、ヨーグルトにかけるのも、トーストにバターと共に塗るのもおいしい。あー、おいしい。
発酵してるから、瓶の中でぷつぷつと小さい泡が立っているのも愛しく、瓶の蓋を開けたときの「ポン!」というコギミのいい音も楽しい。

薬味として

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実ごと凍らせるとこんな感じ。
電子レンジで1分ほどチンして、果汁を搾れるぐらいやわらかくします。

まず、試したのはお刺身
ぶり、鮭、ビンチョウ……正直、お魚は好きなのだけど、結婚してからあんまりお魚を食べてなかった。焼き魚は臭いが充満するし、生魚はもしあたったら怖いし。でも、すだちのおいしさを味わいたいがためにお刺身を買ったら、今やすっかりお魚のおいしさの虜で!
わさび醤油で食べるオーソドックスな食べ方でも、ごま油+砂糖+たまご+醤油で漬けて食べる「鯛めしスタイル」でも、食べる直前にフレッシュなすだちを一振りするとめちゃくちゃおいしい!生命を吹き返している味がする。躍動感が増す。すだち、すばらしい子!

そして、お皿にすだちが添えてあると料亭感ある!(出来上がったものはテーブルに乗せるや否や食べ(られ)てしまったため、写真はない)

次に試したのはお味噌汁
京都のとんかつ屋さん、「かつくら」さんのお味噌汁は季節ごとに味や具材が変わるからいつ行っても驚きがあるのだけど、山椒や柚子胡椒が入っていてさわやかな時はとりわけ大好きで。あの味、もしかしたらすだちで再現できるのでは!?と思って試してみました。
なんてことのない、いつもの茄子とニラとお揚げのお味噌汁に「ピュッ」!食べ飽きた(もはや賽の目切りすらしていない、パックごとぐちゃあーって入れた)豆腐とわかめのお味噌汁に「ピュッ」!んんん〜、阿波の果実が私の味噌汁のことをドレスアップしてくれている!

夫にも、なんかいつものと違う味がする!何を入れたの?おいしい!と好評でした。

そして、肉料理にも。
よく、特に仕事帰りの思考停止状態の時は、「葉野菜と豚肉の蒸し煮」(切って鍋に入れて、クミン塩と料理酒を掛け回して火にかけて放置するだけ)にポン酢をかけ回して食べているのだけれど、醤油+すだち汁+ごま油でオリジナルドレッシングを作って食べるとこれまた新鮮な味わい!ご飯がグングン進んで、夏バテ対策にもバッチリ。
すだちにあまり馴染みがないから余計に新鮮に感じるのかもしれないけれど、薬味としての汎用性にも驚き桃の木、すだちの木……🌳!

すだちコーラ

まだまだすだち活用は止まらない!
先日、ポッカレモンの汁でコーラシロップを作ってとてもおいしかったので、すだち汁で応用してみることにしました。

レシピはおおむねこちら通り↑

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【材料】
すだち5個ぐらい(汁としぼった後の果実に分ける)
シナモンスティック2本(半分におる)
グローブ40粒(左上の茶色いの)
カルダモン20粒(左下の緑の。割って皮と実を別々にする。)
なんかその他家にあるスパイス少々
水300ml
砂糖150g

【作り方】
①上記のすだち果汁以外のものを小鍋にいれ、20分ほどくつくつと火にかける。すだちの皮も一緒に煮る。

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②耐熱容器に①を入れ、すだち果汁を入れて混ぜる(めっちゃ熱いから注意)
③冷蔵庫で寝かせる

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④ザルなどで濾して、シロップだけの状態にする(具は香りを堪能してさようならする)
⑤できあがり!

炭酸水で割るのはもちろん、牛乳に混ぜてもおいしい。ミルクティーと混ぜたらきっとほぼチャイ!お砂糖がわりに料理に使うのもおいしかった。このシロップを少し足して野菜のオイスター炒めを作ったら、台湾で出てくる料理みたいにエキゾチックで美味しくなりました。

レモンで作るコーラシロップより大人味で、優しい感じ。コーラというと有名メーカーのように黒くて甘いイメージだけど、全然違うよ、クラフトコーラ。スパイスの味。カスタムできる奥深さ。自分好みにできる楽しみがあるな。また作る。

すだち 夏休み ヨーグルトクリームフラペチーノ

すだちシロップを仕込んでいるときから、一つ妄想が止まらないレシピがありました。
徳島限定の、あのフラペチーノです。
徳島にはなかなか行けないし、すだちシロップが完成したら作っちゃおう!
ってことで、作りました。

【材料】
ヨーグルト100ml
牛乳100ml
氷2、3個
すだちシロップちょっと
ホイップクリーム

【作り方】
❶ヨーグルトと牛乳を混ぜて、ジップロックにいれ、半凍りにする。(冷凍庫でおおよそ1時間ぐらい)
❷❶を揉んで柔らかくしたものと氷をバンドブレンダーで混ぜて、スムージー状にする。

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❸グラスの内側にすだちシロップを垂らす

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❹❷のスムージーを器に入れて、生クリームとかをトッピングして完成!

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ててーん。
お い し か っ た。
言うまでもないことです。
家でフラペチーノは、作れます。

まだまだすだちは残っています。
焼き魚や、冷やしうどんにかけてもきっとおいしいだろうし、料理がめんどくさい日なんかはからあげや天ぷら、カキフライとかのお惣菜を買ってきて果汁をかけてもおいしいだろうし、タルタルソースやねぎ塩を作る時にレモンのかわりにすだち汁を使ってもおいしいだろうなあ🤤
ルミさん、お声をかけてくださって本当に嬉しかったです!
また、ご当地のおいしいものを交換しましょうね☺︎❤️

ご当地ならではのおいしさがあって、そこに住む人それぞれの楽しみ方があって、さらに土地が変わって新しい食べ方が生まれて。私は食という分野に限らず、ネットの世界ではこういう暮らしの発見の連鎖が生まれているところが好きだなあ。
まだまだ気軽に外出するのは難しいのに加えて、雨も続きそうで、そしてSNSも何やら荒れ模様で……と、しんどくて目を逸らしたくなる瞬間もあるのだけれど、音楽でも聴きながらゆっくり過ごそうと思います。

P.S.すだちはすっぱくも、苦くも、甘くもあります。食べ方次第!合わせ方次第!レッツエンジョイ すだちライフ トゥギャザー!☺︎💗


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