友よ
雲の少ない青空の下
緩慢に動く歩行者たちの短い影が
忙しなく見える夏の午後
余白の時間が止まった静寂の中
今日刻まれている歴史は
何処かへ忘れ去られていくだろう
空を駆ける君の思いを
僕は今も感じている
あの時から時間は止まったままであり
あの時に永遠になってしまったとも言える
夏は繰り返す
僕たちの夏はいつだって熱かった
語り合った瞬間や
君のクセのある文字で書かれたハガキや
僕の隣で同じ方向を向いて走っていたあの時間
全てが今も輝きを失っていないから
いつかもう一度
新しい会話をできそうな気がしているよ
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