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初めての融資申し込み
事業を始めるには、運転資金や設備投資など、さまざまなお金が必要です。もちろん潤沢な自己資金があれば融資を受ける必要はありませんが、自己資金だけでは足りない場合は、融資を受ける必要があります。
ただ、融資を受けるための審査や交渉はそう簡単ではありませんし、融資を受けるまでに一定期間が必要です。
起業したばかりの頃は、当然ながら実績が乏しく、金融機関からの信頼を得にくいので、具体性があり、かつ理解してもらえる事業計画書を作っておく必要があります。
また、銀行から融資を受ける際には、原則として
1.融資の申し込み
中小企業・小規模事業者は、融資を受けたい金融機関(銀行など)に融
資を申し込みます。
2.保証の申し込み:
金融機関は、融資審査の過程で、信用保証協会の保証が必要だと判断し
た場合、企業に信用保証協会への保証申し込みを勧めます。
3.保証審査
企業は、金融機関を通じて信用保証協会に保証を申し込みます。信用保
証協会は、企業の経営状況や事業計画などを審査し、保証の可否を決定
します。
4.融資実行
信用保証協会の保証が得られた場合、金融機関は企業に融資を実行しま
す。
という流れになり、うまく事が運んだ場合であっても、申し込みから融資が実行されるまでに2か月間程度の日数がかかることもあります。
一方、日本政策金融公庫は、民間の金融機関とは異なり、中小企業や創業企業への融資を直接行う政府系金融機関です。そのため、信用保証協会の保証なしで融資を受けることができます。つまり、上記の2、3をショートカットすることができます
★公庫融資のメリット
担保・保証人不要
多くの融資制度で、担保や保証人を不要としています。
信用保証料が不要
信用保証協会の保証を受ける必要がないため、保証料がかかりません。
金利が低い
民間の金融機関に比べて、金利が低く設定されていることが多いです。
融資までの期間が短い
民間の金融機関に比べて、融資までの期間が短い傾向があります。
ただし、銀行に比べて少しだけ審査が厳しく、かつ融資額が少なくなる傾向にあります。
融資を受ける際は、税理士などの専門家に相談したり、銀行や日本政策金融公庫の窓口に実際に足を運んで事前相談を受けることをお勧めします。
当然ですが、融資は返済しなければなりませんので、借り過ぎにはくれぐれもご注意を!