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秩父に帰省|キリンのお絵かき選手権日記

故郷である秩父に帰省。早めに向かう予定が、ゴロゴロしてたら夜めの夕方からの出発になってしまった。よく考えたら別に急ぐ必要もなかったので、のんびり行くと決めて鈍行に乗り込む。

西武秩父線はボックス席になっていて、ピーク時は宴会場のような賑わいになることもあるが、夜はガラガラだ。1人で使うボックス席にはなんとも言えない喜びがあるんだよな。

ここの台が乗車満足度を爆上げしている

乗ってからしばらく経つと、窓から見える景色が次第に真っ暗闇になっていく。山に入った。遠くに見える街灯が星に見えて、乗るたびに銀河鉄道を思い出す。こうなってきたらいよいよ故郷だ。

停車中、少しでも山並みを見ようと窓に近づき目を凝らすと、でかい虫が窓越しに体当たりしてきて「うぎゃ」と小さく叫んだ。帰ってきたな。

見慣れすぎているのに謎の感動

西武秩父駅は学生の頃と比べると大大大改装されていて、もう昔の姿が思い出せないくらい変わった。まさか駅に温泉が出るとはね。今でも信じてないよ。

実家は山の中でカフェを営んでいて、駅〜家まで歩くと片道2時間かかるので迎えに来てもらうことに。合流までは街の真ん中にある「番場通り」を散歩した。 懐かしい店と見たことのない店が半々くらいで、不思議な気持ち。ますます活気付いていて何よりだ。

民泊がかなり増えている
スーパーのネオンは直した方がいいよ

親の運転する車に乗ると、最初は何を話せば良いのかわからず少し気まずい。近況話から糸口を掴んだら、後はいつも通りに戻れた。

自宅では店の片付けをしているマスター(父)が迎え入れてくれた。台所にカレーがあるって。ゴロゴロ野菜カレーを山盛り2杯食べて苦しい。唸りながら横になった。牛だよ、もはや。

横目で見たテレビでは『イッテQ』が流れていて、手越が復活していた。良かったね。その流れで就寝。

この世の野菜が全部入ってた

翌日、マスターが仕込みをする音で起床。マスターはこの山の生き物の中で一番早く起きている。天気が良かったので、身支度した後はカメラを持って店の周りをうろうろした。今日もたくさんお客さんが来そうだ。

渓流の側なので涼しい

自分の実家だからこそ営業時間中に店に居座るのは恐縮な気持ちなのだが、カウンターの隅に座らせてもらう。ホットコーヒーと、手作りジェラートのバチョを食べた。いつ食べても美味しい。バチョが好きすぎるあまり、高校受験の合格祝いとして自分用に1ケース作ってもらったことを思い出した(ワガママボーイすぎる)。

うめうめコーヒー

カウンターはキッチンのすぐ側なので、スタッフのみんなとも話せて嬉しかった。初めましての人も多くて、自分の家なのに自分の家じゃないみたいなのが面白い。みんな優しいしキビキビ働いていてかっこいいぜ。

スタッフ間でおこなわれているキリンお絵かき選手権にも参加させてもらった。ペラペラめくって他の人の作品も見たけど、マスターの絵が一番よかった。

構図もタッチもすごい
これは自分作
かぼちゃに落書きも残しておいた

楽しく過ごしていたらあっという間に夕方になってしまったので、バスに乗るため下山した。店周辺は太陽が山に隠れるため暗くなるのが早いのだが、下山すれば関係ないので明るさの違いにいつも驚く。遠くの木々がやや色づき始めているのが見えた。

そんなこんなでのんびり歩いていたらバスに乗り遅れそうになり猛ダッシュ。息を切らして着いたら大遅延していて無駄走りになってしまった。縁石に座ってのんびり空を見ながらバスを待つ。またすぐ帰ってこよう。

明るい方に歩いていく


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