見出し画像

晴れた休日のなかに立っていてね

我が家のカーテンは窓に対して長さが足りてないのだけど、そのおかげで晴れの日はカーテンを開けずとも足元から光が見えてくる。青空を見れることが確定した状態でカーテンを勢いよく開けられるのは、間違いなく欲しいものが入っているであろうクリスマスプレゼントを開ける瞬間に似ている。嬉しくて、温かい。

情報量

それにしても連休が晴れだと倍嬉しいね。倍だよ、倍。外に出ようという思いがムクムクと湧き上がってきて、休日を芯から楽しむ準備ができてくる。でっかいカメラを携えて外に飛び出した。なんだかいつも以上に世界の解像度が高い気がする。自転車の留め具の高さ調整にブロックを活用する工夫も、決して見逃さない。

これが人の知恵だ

そのままの勢いで秩父まできた。勢いを付けすぎたかもしれない。でも家でじっとしているよりは、ぐんぐんと距離を稼いだほうが良い気がする。移動距離に比例してアイデアも増えるみたいな説をどこかで斜め読みした気もするからね。道中はぐっすりと寝ていたが。

お、「ふるさと」だ

秩父にはカフェがかなり乱立していてまさに激戦区なのだけど、なんだかんだ行くのは昔馴染みの店になる。開拓ってエネルギーを使うし。確定で落ち着ける選択肢を取りたくなるのは皆同じなんじゃないかな。

駅から15分ほど歩き「ワプラスコーヒー」へ。ここは高校生の頃からずっと通っていたので至る所に思い出がある。あの窓辺の席で将来について話し込んだなあ。昔馴染みの場所で、昔馴染みの友人たちを思うなどした。

懐かしの味

ついでに雑貨として売られていたサンゴを購入。海のない、しかも山に囲まれた土地でサンゴを買うことにすごく意味を感じていた。ただ振り返ってみるとこいつに300円は結構な買い物だったかもしれない。

火焔土器みたいなサンゴ

その後フラフラと街中を歩いていたら、偶然同じタイミングで秩父に来ていた友人の平子くんと合流。「千茶古」という喫茶店で落ち合い、2時間ほど話し込んだ。

平子くん

平子くんは高校からの親友で、僕が当時ハマっていたマイナーな漫画を奇跡的に平子くんも愛読していたことを知り(お互い初版本まで持っていた)、その場で熱い抱擁を交わしてから12年ほどの付き合いだ。オタクくん──。とはいえ、「真の出会い」ってこういう運命力が欠かせない気がするんだよな。

あらゆることを話し合ってきたのだけど、今でさえどんなに話しても話し足りない感覚があるのでおもしろい。コーヒーをご馳走する代わりに家まで送ってもらった。

ありがとう〜
気をつけて〜

帰宅後は実家イズGOD夕飯タイム。トンカツを(自宅で揚げ物!!)ムシャリ。ありがたい味がする。石油ストーブの運転延長ボタンを足で押したりしつつゴロゴロした。

ありがたい光景

そういえばと購入したサンゴを親に見せたら怪訝な感じだったので、使い道をいろいろとプレゼン。飲みかけの瓶に刺せばコルクになるし、このむにゃむにゃした先端はあらゆる方向から置けるメガネ置きとしても使えますぜ、旦那。

邪悪なコルク
ややキモさが勝つ

いいなと思ったら応援しよう!