心を見つめる3
5年前、不整脈に気付いた。
心臓の動きが少しおかしい。
座禅で心臓の鼓動に注意を向けると、不安が襲う。
その頃、気功の本を読み、
気功のやり方を一部取り入れた。
呼吸は禅と同じだが、
気を感じるようにするのが違うだけ。
すると、下腹部が温かくなった。
冬に始め、室温が15度位ですると、
まるで、温泉に浸かっているように感じた。
今では、室温5度でも、
あたたかくなる。
そして、驚いたことに、
5年も毎日飲んでいた慢性前立腺炎の薬を
飲まなくてもよくなった。
薬に頼らなくても、なんとかなるようになった。
前立腺肥大が良くなった訳ではないが、
前立腺周辺の緊張が薄らいだのだ。
下腹部が温かくなり、
前立腺によい影響を与えたようだ。
不整脈はその後、医者で診てもらい、
悪性でないことが分かり、ひと安心。
今、私の座禅は昔と少し違う。
禅に入ると、下腹部が温かくなる。
さらに、あたたかさは背骨をのぼり、
肩や首のあたりまで広がる。
このあたたかさは、
気のせいではなく事実だ。
背中が汗ばむので分かる。
気功からくる「気」であるかどうかは、不明。
たぶん、長年の腹式呼吸のお陰ではないかと思う。
禅やヨガの達人たちも、この感じを味わっているのだろうと推測する。
気持ちいいという実感。
これが習慣が長続きする一番の理由だと思う。
もしできるなら、この気持ち良さの状態で、
いのちから解放されるなら理想だけど。
生命力があるからこそのあかしだろう。
つづく