金融について知り、資産形成の一歩を踏み出そう!保険編
世の中にはお金について教えてくれる記事がたくさんあるけど、結局何がなんだか分からない。
そんな思いを抱いたことはありませんか。
今回はお金にまつわる資産形成と保険について、元小学校教員がなるべく易しい言葉で説明しながら記事にしました。
以下に当てはまる方にこの記事はおすすめです。
これら✅に対する結論を言うと、お金が欲しいと考えるのなら保険を見直すことが大切と言えます。
言い換えるならば、保険を見直さないということはお金が減る原因を作っていることとも言えるわけです。
実はお金について私が当初知っていたことは
✅お金は銀行に預ける
✅投資をやればお金が増えるらしい
程度でした。
そのためこの記事もそのレベルから始めさせてください。
と、いうわけではじめましょう🔔キンコンカンコーン
「お金を銀行に預ける」以外の選択肢を知る
お金のやりとりが出来る会社などを金融機関と言います。
今回はそのうち「銀行」「保険会社」「証券会社」について説明します。
①銀行
「銀行」はお金を預ける(預金)ところです。
銀行にお金を預けるということは銀行にお金を貸している状態なので、対価として利息(受け取れるお金)が発生します。
お金を預けておくだけで、お金を稼げるということです。
どれだけ稼げるのかは預けているお金の金額で決まります。
預けている金額×金利で計算することができるのです。
多くの銀行で現在の金利(利息がもらえる率)は0.001%なので、100万円を銀行口座に一年間入れておくと利息は10円です。
つまり預金では100万円は一年間で100万10円にしかなりません。
稼げる金額がとても小さいので銀行口座にお金を入れて利息でお金を増やすという考えはベストではないと考えられます。
②証券会社
「証券会社」は株式や国債など投資商品を扱うところです。
投資をする(運用する)とは、
①証券会社で証券口座をつくり、
②自分の銀行口座から証券口座へお金を移して、
③そのお金を元に投資商品を買うことです。
投資では買った商品の価値がその後上がれば、商品を売って買った金額との差額で儲けを得るし、買った商品の価値が下がってしまえば、差額で逆に損をしてしまうことになります。
つまりお金を増やすために投資をしているのに、お金が減ってしまうリスクがあるわけです。
「危ない事やギャンブルはしたくない」という思いがある場合、お金を稼ぐ初めの一歩としての投資はハードルが高いかもしれません。
③保険会社
「保険会社」は人生におけるリスクを減らすための保険商品を販売するところです。
人生におけるリスクとは、お金がなくなり生活が苦しくなる一大事と考えていればいいでしょう。
例えば、火事によって持っているお金やその他の資産がなくなると一大事ですよね?
そういった時に保険金が貰えると助かりませんか?
このような火災のリスクに備えて火災保険があります。
また事故のリスクには自動車保険、病気や怪我などのリスクには生命保険があります。
自分の今入っている保険が不必要なら解約すればいいし、家族構成や生活の変化によって必要な保険も変わってきます。
(火災保険や自動車保険は必ず入っておくことをおすすめします)
保険を見直すと月に支払う保険料も変わります。
保険料が減る=節約するとお金が貯まっていきます。
一度無駄な保険がないか見直すだけで、無駄遣いを減らしてお金を儲ける(貯める)ことができるのです。
保険の見直しが資産形成につながる
保険の見直しがなぜ資産形成や節約と結びつくのか。
見直し=節約のチャンスだからです。
月に支払う固定費(保険料)が減れば資産形成(お金を貯めること)に繋がります。
お金が欲しいならば、副業や株でお金を稼ぐよりも保険を見直して支出(保険料)を見直す方が確実と言えます。
「よく分からないけどとりあえず月にいくらか保険料を払っていて何かあったらお金が貰えるはず」
これでは無駄な保険料を支払い続けていたとしていても気づけません。
無駄遣いに気付いて見直すためには、自分の生活や人生プランについて考えたり、保険について知ったりしなければなりません。
では保険にはどんな種類があるのでしょうか。
生命保険は以下の4つに分けられます。
①生命保険(死亡保険)
自分が死んでしまったら家族はどう生きていくかというリスクに備える保険。
契約者が死んだら遺族に(一括または年金で)保険金が入る。
保険金が一定額のものや亡くなった年齢によって変動するものなどがある。
②医療保険
病気や怪我になったらというリスクに備える保険。
通院保険、がん保険などの種類もあり、病気や怪我になったら保険金が出る。
③就業不能、介護保険
働けなくなった時や、介護が必要になった時に備える保険。
④長生きのための保険
長生きした分必要となるお金に備える保険。
学資保険など長生き以外に対する備えもある。
契約者が亡くなった場合は、保険金としてお金がもらえるので①生命保険(死亡保険)の仲間。
保険の種類と見直し
①から④のそれぞれに定期保険(ある一定の期間だけ有効)と終身保険(一生涯続く)のパターンがあり、さらに掛け捨て(保険料が戻ってこない)と保険料の一部が戻ってくるパターンがあります。
保険内容や保険料だけでなく、ここらのポイントも契約する際に見ておくべきです。
保険は人生におけるいろいろなリスクに対応してるため、どのリスクにどういったパターンで備えるかで入る保険は変わってくると言えます。
ファイナンシャルプランナー(FP)の話って信じていいの?
(この章は体験談です。)
実はこの記事の今までの内容は、「お金が欲しいので株をはじめたい。巷で噂のNISAとかiDeCoとか教えて!」とFPに話を聞きに行った際のことをまとめ直したものです。
記事にしたように投資の不確実性(損するリスクがあること)や保険の見直しの重要性を教えてくれたあとに、現在の保険を解約して新たに保険をいくつか契約し直すという提案をされました。
しかし無料で相談していたため、不必要な保険を契約させようとしているのでは?と不安になりました。
無料の理由を聞いてみたところ、以下のような返答がきました。
複数の会社と提携しているフリーランスなので、自社商品を売るのではなく、本当にいい保険を客に紹介できる。
最終的に契約してもらえたら、契約会社から自分にお金が入ってくる。
セカンドオピニオンとして保険会社と提携していないFPに相談してみると、現在の保険(大手の保険会社の商品で月1万程度払っていました)はかなり手厚く組んであるけれど、必要なら見直してもいいとお話されました。
私は、プロに聞いても自分の知りたいことが全て得られるわけじゃない。
自分で考えなきゃ良し悪しの判断ができないとやっと気づき、今度は自分で保険について調べました。
意見の偏りが怖かったので、本当にいろんなものを拝見しました。
最終的にはFP資格の本を買ってしっかりと理解を深めることができました。
そんな紆余曲折を経た私が今回の見出し「FPの話って信じていいの?」に答えるならば、相手は相手自身の利益のために話をしていることを理解して、あくまで参考にすればいいです。
当たり前のことですが、あのとき話を聞いてすぐに契約をしなくてよかったと思っています。
結局保険は解約しましたが、FPの提案通りではなく、自分で調べた保険に契約し直しました。
今では自分なりに保険に対する考えあるので、言われるままに契約していたら後悔していたと思います。
他人に全部丸投げして自分の納得解を得ようとするのは厳しいと気付いたお話でした。
保険はいる?いらない?保険論争(主観)
保険について調べていくと、民間の保険はいるのか?いらないのか?という論争を見る機会が多いので、それらの主張をまとめてみました。
ネットや本などでよく見る?!「(民間)保険はいらない!入ると損!」派
・ 国民は公的保険や公的年金に加入している。民間で同じような内容の保険に入る必要はない。
・ 万が一に備えて保険料を月々払うくらいなら、月々預貯金や運用(投資)をした方が効率的に万が一に備えた蓄えができる。
・ 保険はあくまでお金がなくなり生活が苦しくなる一大事(数千万円レベルなど)のためなので、少額で済むような医療保険や介護保険、長生きのための保険等は自分で預貯金などから払えるようにしておけば問題ない。
つまり不要派は、保険はあくまで万が一のため!お金がいるなら違う方法で対処するべき!という意見が多いようです。
周りに聞くと多い?!「(民間)保険は入っておいた方がいい!将来のため!」派
・少子高齢化などの問題があり、公的保険や年金が将来必要な額貰える保証はないのでは当てにならない。
・身体的に弱っているときにお金の心配をしたり、自分でやりくりしたりしなきゃならないのは心身ともに大きな負担である。
・投資などをしていて万が一の時にお金が手元になかったら人生が詰む。保険があると安心して過ごせる。
つまり必要派は、保険は安心料も払っている!いざというときに資産があるか分からない!という考えが多いようです。
論点①公的保険と公的年金
会社員などは給料から天引き(直接引かれる)で社会保険料を支払うことで、公的保険と公的年金に加入しています。
つまり既に国が公的に運営している保険に国民は加入しているわけです。
(公的保険と公的年金の運用機関は別です)
死亡した際のお金や万が一の際の医療費が公的保険でまかなえるのならば、民間保険に入る必要はありません。
自分がどれだけ公的に保険金や年金がもらえるのか確認した上で民間の保険を検討しましょう。(詳しくは下記の民間保険の章)
論点②保険には投資の側面もある?
貯蓄型の保険は買ってはいけないと言う人が多いですが、逆に保険を売る人(FPなど)は勧めているイメージがあります。
お金を得るために投資を考えている人は、保険ついでにお金も貯めれるという感覚は捨てた方がいいと思います。
二兎追うものは一兎をも得ずです。
貯蓄型の保険の中身は投資商品なので、同じ内容の商品を買うなら証券会社で投資商品を購入したほうが余分な手数料がかからず効率がいいです。
保険が必要なら、投資は証券会社で投資商品を買い、保険は保険会社等で必要な分だけ買ったほうがお得と言えます。
論点③もしものときに人生が詰む?
万が一の際に人生が詰むかどうかをちゃんと見極めて保険を検討するべきですが、貯蓄(銀行に預けているお金など)で対応が出来るなら保険は必要ではありません。
しかし自分の性格も加味して考えた方がいいと思います。
例えば万が一の際にお金は払えそうだけど、お金が減る不安でストレスが貯まってしまうなら保険をかけておく選択の方がいいかもしれません。
根拠のない安心は危険ですが、自分の心の平穏も大事なのでしっかり考えましょう。
補足:公的保険って何をしてくれるの?
論点①で出てきた公的保険とは、保険証を提示すると医療費が3割負担になるやつです。
保険料は社会保険料として公務員や会社員の給料から天引きで毎月支払われています。
公務員なら公的保険によって以下の補償が受けられます。
・医療費は3割が自己負担
・医療費が2500円程度負担(返金措置)におさまる
・高額療養費制度で多額の請求でも負担額が抑えられる
・休業手当や傷病手当あり
公的保険とは別に公的年金=国民年金(厚生年金)があります。
遺族年金(死んだら家族に年金が支払われる)、障害年金、老齢年金(いわゆる年金)があり、死亡保険や長生きのリスクに対する保険としての役割があります。
補足:民間の保険で必要なものは?
保険会社は保険を売って利益を得る会社なので、慈善事業なんてありえません。
だから保険料の中に会社が儲かるための手数料を入れてて当たり前です。
スーパーでの日々の買い物やデパートでのショッピングなどと同様に、本当に必要か?値段は妥当か?を考えて、不要なら買わないというのが大事です。
割安のところに入るのも一つの手ですね。
保険は民間の保険会社以外にも、損保や共済でも扱っています。
一般的に同じような内容でも、団体割引的なものがあるため、共済の方が安いことが多いらしいです。
割安さや支出の見直しという観点で保険を選ぶなら、共済などの団体保険にした方がいいですね。
では必要と考えられる保険は何でしょうか?
・掛け捨て定期死亡保険(世帯主)
独身は残すべき家族がいないためいらないと思いますし、貯蓄がある世帯主も貯蓄を渡せればいいので基本いらないと考えます。
(下手に死亡保険に入り続けると支払う保険料で貯蓄が減ってしまう本末転倒な展開に?!)
・先進医療特約
多くは特約として他の主契約につけたす形になります。
心配ならつけてもいいかなと思います。
・就業不能保険
就業不能保険は、精神的な病気には対応してなかったり制限があったりするので、補償内容をよく理解して入る必要があります。
個人的には、貯蓄も少ない若いうちは入っとくのもありなのかなと悩みどころです。(自営じゃないからいらないかな?)
今日のまとめ
✅金融機関は3種類あり、「預貯金」以外のお金の選択肢を知ることが資産形成につながる。
✅保険の種類は大きく公的保険と民間保険に分けられる。自分の資産やライフプラン(今後の人生)を踏まえて、公的保険がどれくらいカバーしているか調べた上で、民間保険が必要かどうか考え、自分で納得できる選択をすること。
キーンコーンカーンコーン🔔
追記:
これだけ不要派寄りのnoteを書いておいて、現在白田は医療保険(最低ランク)に先進医療特約などをつけて入っています。
理由は以下のとおりです。
・まだ貯蓄が十分ではないし、月々の保険料の負担が少額である。
・民間保険を10から0に減らすのは、心理的に大きな負担。
・家系的に疾患がこわい。
今回色々調べて知識は得たので、また折を見て保険の見直しをしていきます。
あと本を読んで気になったので、海外の保険(資産運用的な意味)も調べてみたい!
次時について
▽教員の資産形成についての記事はこちら
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