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繰下げ請求のデメリットとは?
繰下げ請求をして、
年金額が増えると、
所得税を支払うことになる。
それをデメリットとして、
発信している人がいるようです。
はたして、そうでしょうか。
所得が多くなれば、
所得税を多く支払う、
当たり前のことですよね。
例えば、65歳本来支給の
老齢基礎年金及び老齢厚生年金の
両方とも繰下げ請求(70歳誕生月に)した場合、
扶養親族がいなくて、
受給年金額(法定控除前金額)が
158万円を超えると、
所得税がかかります。
〇老齢年金は雑所得として、
所得税の対象です。
遺族、障害は非課税です。
65歳以上の老齢年金には、
公的年金控除が110万円、
基礎控除が48万円控除処理されるので、
その合計の158万円を超えた場合、
控除後の所得額に
所得税がかかるのは、当たり前です。
その税率は、5.105%です。
例)
65歳時⇒120万円
70歳で繰下げ請求した場合、
120×1.42=1,704,000円
1,704,000円-1580千円=124,000円
124,000円×5.105%=6,330円
65歳から受給した場合、
120万円だったものが、
5年支給開始を遅らせたので、
504,000円増額になった。
そこで、所得税を年に6,330円支払ことになった。
大阪市の場合、
そこからさらに市民税・府民税がかかります。
年金受給額から、公的年金控除のみとし、
604,000円×10%=60400円が所得割で、
均等割が4000円(~5300円)/年です。
繰下げによる増額から
所得税、市民税、府民税を差し引くと
504,000円-6,330-60,400-5,300(最大額)=431,970円
そこから、介護保険料106,841円を差し引くと
30万円以上は、残ります。
120+30=150万円以上が手取に
なると思われます。
それは、
デメリットなのでしょうか。
私にはそうは思えません。
異論のある方は、
ご教示頂くと幸いでございます。
何卒宜しくお願い申し上げます。