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映画チャンネルが大集結!それぞれの”名作映画”を聞いてみた

  皆さんにとっての「名作映画」はなんですか?

「名作」の定義は人それぞれあると思います。

衝撃を受けた作品、人生が変わるきっかけになった作品、その映画を見た場所や一緒に見た人込みで思い出になっている作品…。

今回は、スカパー!で映画を放送している8つの映画チャンネル担当者が集結する、豪華な座談会をお届けします。
仕事でも、プライベートでも日頃からたくさんの映画に触れている皆さんにとっての名作とは?ぜひお楽しみください。


ご参加いただいた皆さん

日本映画専門チャンネル 池田さん

現在入社六年目で、主に編成表を担当しつつ、大人のサスペンス劇場や、ゴジラ特集などの企画にも携わる。
入社経緯は大学時代に映画サークルで映画制作をするなどの経験から映像に携わる仕事を志したことがきっかけ。
日本映画専門チャンネルの魅力は、新作から、見る機会が限られてしまった昔の名作などを4Kやデジタルリマスターなどで幅広く放送しているところ、「監督・濱口竜介の軌跡」など、ここだけのこだわり編成による特集があるところ。

衛星劇場 伊藤さん

番組の調達、購入を担当。
各映画会社や版権元などと打ち合わせをして放送番組を決定している。
新卒で今はなきパイオアニアLDCというソフトメーカーに入社。その後、何度か転職し昨年の6月から現職。
衛星劇場の魅力は、映画だけでなく中国ドラマや韓国ドラマ、ミュージカル、舞台、落語、歌舞伎など様々なジャンルを放送する総合エンタメチャンネルであるところ。

スターチャンネル 鈴木さん

新卒でアパレル業界に入ったが「劇場映画に携わりたい!」と転職。映画宣伝会社、配給会社を経て、現在スターチャンネル、BSジャパネクストのPRを担当。
スターチャンネルの魅力は「映画を愛する人のためのプレミアム映画チャンネル」をコンセプトに、ハリウッドのメジャー作品や名作、さらに過去に飛行機内で上映されたバージョン(機内上映版)などのレアな吹替作品を放送しているところや、スターチャンネルでしか観られない海外ドラマを放送しているところ。

ザ・シネマ 井伊さん

字幕や吹き替えの制作、パッケージの権利買い付け、映画配給などの仕事を経て、現在は編成企画と作品調達を中心に担当。ザ・シネマの立ち上げにも携わる。
ザ・シネマの魅力は、“100%洋画”として世界各国の映画を、新作、80年代〜90年代に注力した人気作からレア作品、吹き替え作品など、できるだけいい画質の状態で幅広く放送しているところ。特集にも力を入れており、一本でも多い作品との出会いを創出している。

東映チャンネル 須貝さん

編成企画や、広告やSNSなどのプロモーション作成を担当。
子どもの頃から好きだった映画に携わるため、新卒で東映株式会社に入社。映画「ワンピース」などのPRも担当。
“どの年代の方も、子どもの頃に必ず東映の作品を通っている”――東映チャンネルの魅力は、映画に限らず特撮、アニメ、TVドラマなど、どの年代にも刺さるような東映作品との再会ができるところ。

WOWOWプラス 伊藤さん

プロモーション、広告営業、番組調達などを経て今年の4月から編成担当に。
漫画・アニメオタクであり、学生時代には演劇、大学では映画の勉強をするなど、常に人生をともにしてきたエンタメを仕事にするべく入社。
WOWOWプラスの魅力は、現在は映画だけではなく海外ドラマ、国内ドラマ、音楽、ステージ、スポーツなど、多彩なラインナップをそろえつつも、原点は洋画専門チャンネルとして「セレクト観」を大切にしたこだわりの映画ラインナップ。

ムービープラス 竹林さん

もともと映画好きもあり入社、現在は毎月の特集等の企画、編成を担当しつつ、7月よりプロモーションも担当。
ムービープラスの魅力は、“ワーナー ブラザース劇場”というワーナー ブラザース映画を放送する枠で『ハリー・ポッター』シリーズや『オーシャンズ』シリーズ、『ダークナイト』シリーズなどの人気作品を放送しつつ、サメ映画やインド映画などのニッチなジャンルもラインナップしているところ。

チャンネルNECO 姜さん

番組編成・調達、特集企画を担当。
韓国に生まれ、アニメーションなどを勉強するために日本に留学。せっかく勉強したものを現場で生かして働いてみたいと思いたくさんのコンテンツに携われる日活株式会社に入社。撮影や配給の現場を4年ほど経験してチャンネルNECOの編成に配属。
チャンネルNECOの魅力は、邦画の映画チャンネルとしてエンタメ性の高い作品からコア作品まで幅広く編成しつつ、ドラマ、バラエティー、オリジナル番組など、視聴者に寄り添ったラインナップに注力しているところ。

 

映画専門チャンネル担当者の「名作映画」を聞いてみた!


――日頃から新旧/有名無名様々な映画に触れていると思います。早速ですが、そんなみなさんにとっての“名画”を教えていただければと思います。姜さん、いかがでしょうか。

チャンネルNECO・姜さん「“名画”を選ぶのって結構難しいなあと思っていて(笑)」
 
一同「(大きく頷く)」
 
チャンネルNECO・姜さん「映画が好きだったらたぶん好きな映画が何本もあると思うんですけど…その中でこれっていったら私は高校時代に観た『アバター』です。その時の3D映画でここまで現実に本当に目の前で動いているような映像体験をできた映画は初めてだったので、『映画館でこんな体験ができるんだ』とすごく衝撃的で、映画館に10回以上見に行ったぐらいです!その当時の韓国では映画のチケットがかなり安くて、コーヒー1杯くらいの値段だったので、コーヒー1杯飲むんだったら映画館でエンタメを楽しみたいって思ってたくさん見に行きました」

チャンネルNECO・姜さん「あと最近の作品では、私が日本に留学をするのに影響を受けたくらい大好きな『スラムダンク』です。『スラムダンク』は韓国でもすごく人気で、漫画も全巻買って読んでは、この作品を作った日本って凄いな!って思って、留学したい気持ちが日に日に大きくなったんです。劇場版が公開されて真っ先に見に行ったら、本当に漫画でファンが頭で描いているような動きをそのまま再現していて、すごく感動したんですよね。5分ぐらいで鳥肌すごくて涙も出そうな感じで。 この2作品は本当に自分の中で人生の一番の映画かなと思います」

日本映画・池田さん「アニメ見ていなくて、映画で初めて『スラムダンク』を見たんですけど話が全然わかって面白くて。そこから漫画全巻買ってハマって…。とても良かったです」


ムービープラス・竹林さん「私が毎回名作だと思うのは『スクール・オブ・ロック』っていう、バンドの映画です。実は自分も学生時代にバンドをやっていたんですけど、クライマックスでのバンド演奏シーンを、高校生の頃に文化祭とかで演奏する日、そのシーンだけ見てちょっと気分を上げて学校向かったり、ちょっと疲れたなあっていう時も見たりとか、そんな感じでそのシーンを繰り返し見ていて。
話全体通して好きなのですが、自分がバンドをやっていたこともあって感情移入しやすくて。映画でも子どもたち本人が演奏しているのですが、公開20周年でバンドメンバーが大人になった時も再集結して演奏していて、(この映画が)愛されているのを感じました(2023年に再集結)。でも、映画が好きになったきっかけでいうと『バック・トゥー・ザ・フューチャー』かもしれないです」
 
―――キャストがまた集まって演奏するのいいですね!『ボヘミアン・ラプソディー』も然り、音楽の映画ってライブシーンだけ見ても鳥肌たちますよね。
 
WOWOWプラス・伊藤さん「私はもともと演劇をやっていたのでジャンルとしてはミュージカル映画が好きで、『ウエスト・サイド物語』も好きだし『ヘアスプレー』も好きだし『レミゼ(『レ・ミゼラブル』)も好きなんですけど……やっぱり1本選ぶとしたら『サウンド・オブ・ミュージック』です。大学生の時に初めて観たんですけど、それまであんまり昔の映画をちゃんと見たことがなかったので、こんな時代にこんな美しい映像が撮れるんだっていう、舞台で観るミュージカルとは違う壮大な自然のロケーションにすごく感動したのと、あと自分が昔から知ってたこの歌って実はこの映画の曲だったんだ!って』
 
――『サウンド・オブ・ミュージック』には童謡と思っているような曲がいっぱい登場しますよね。
 
WOWOWプラス・伊藤さん「そうなんですよね。『ドレミの歌』とか『エーデルワイス』とか。それから、当時この話を母にしたら、母の人生で一番好きな映画も『サウンド・オブ・ミュージック』だったっていうのを初めて聞いて。映画館で何度も観て思い出に残っている映画だったみたいで、ここがいいよねみたいな話で盛り上がって。映画って、世代をつなぐものなんだなあっていうのを実感しました」
 
――素敵なエピソードですね!いつ見ても色褪せない名作は世代や時代を超えて語り継がれますよね。そもそも『サウンド・オブ・ミュージック』を見るきっかけがあったのですか?
 
WOWOWプラス・伊藤さん「大学が映画学科で、映画の歴史やジャンルなんかを勉強する中でいろんな映画を観て。その時に観た作品の1つだったというのがきっかけですね。大学の図書館で、レーザーディスクで観ました」
 
一同「レーザーディスク、なつかしい!」

WOWOWプラス・伊藤さん「新体験でしたね、裏返さないといけないんだ!って。最近社内でも話題になりました、レーザーディスクを知ってるかみたいな(笑)」

レーザーディスクに大盛り上がり!

――(検索して)なんだかレコードみたいでおしゃれです!
 
日本映画・池田さん「映像は結構当時にしてはきれいですよね」
 
WOWOWプラス・伊藤さん「ディスクが結構重いんですよね(笑)」
 
――もしかしたらレトロブームで再燃するかもしれません!(一同「しないかなぁ(笑)」) 須貝さんはいかがでしょうか。
 
東映・須貝さん「そもそも映画を好きになったのが、子どものときに父親によくレンタルビデオ屋に連れて行かれていたっていうのがきっかけで。僕も今父親になった今となっては、当時は親父の趣味に付き合わせられていたのかなって思ったりするんですけど(笑)、よく洋画のアクションものだったりとかSFものを父親と一緒に借りに行って、その中ですごく興味を持ったのが『ターミネーター』でした」

東映・須貝さん「残虐なシーンがあるので小学生になるまで観るな!ってずっと言われていたので小学生になって初めてビデオで見たんですけど、その時の衝撃が大きくて」
 
――衝撃、ですか。
 
東映・須貝さん「自分の中でバトルものの名作の条件が2つあって、主人公が弱いことと、敵が魅力的だっていうのがあって、それが両方とも『ターミネーター2』は合致していて!1991年の作品ですけど、映像も今見ても最近の作品と遜色ないですし、そういう意味でも『ターミネーター2』が一番名作かなぁと思っています。初見がビデオだったので、何回も映画館で復刻上映しているのを観に行って。今年の夏も上映あるみたいなのでいこうかなと思っています。あと主人公が弱くて、敵が強くて魅力的っていうものだと『ダークナイト』も好きな作品です」

ザ・シネマ・井伊さん「名作映画の自分なりの条件的なことを言うと、時代を超えても色褪せないことと、何度見ても何かしらの発見があること、そしてキャストと役柄の奇跡的なマッチングみたいな、その人が演じていなかったら成立しなかったとか、他の人は考えられないっていうマッチングがあるものっていうのが自分にとっての名作映画かなと感じるのですが、それでいうと『ゴッドファーザー』かな。
本当に何度も見ているんですけど、毎回気づきがある。すっごい細かいところまで作りこんでいて、3部作なんですけどパート2を見るとパート1のここに繋がっていたんだって発見があったりして。画の力とか音楽とか、どこを切りとっても隙がなくて。
ついこのあいだ、雨宿りするためにお店に入って、雨が止んだら帰ろうと思ったらお店の巨大な画面で『ゴッドファーザー』を流していて!」

一同「(笑)」

ザ・シネマ・井伊さん「店主と(映画のことを)話していたら帰れなくなっちゃって。何度も見ていても楽しめるなって」
 
――伏線に何度目かで気付くこともありますし、その時その時で自分の年齢や立場が変わっているからこそ観るたびに感想変わるっていうこともありますもんね。
 
ザ・シネマ・井伊さんそうですね。毎回感想も変わりますし、違う良さが発見できるなって思います」
 
スターチャンネル・鈴木さん「僕は『ロスト・イン・トランスレーション』です。今年日本公開から20周年になる、東京が舞台の作品ですね。ビル・マーレイ演じるハリウッドスターのボブがサントリーのCM撮影で東京に来る(という設定)、そしてスカーレット・ヨハンソン演じるシャーロットは旦那さんがカメラマンで、その付き添いで東京に来るっていう設定で、二人が新宿にあるパークハイアットホテルに泊まって、そこで出会って話が進んでいきます。日本公開から20周年っていうことで、歌舞伎町タワー内の「109シネマズプレミアム新宿」で35mmフィルム上映企画を開催したんですけど、予想以上に幅広い年代のお客さんが集まってくれて。やはり今でもすごく力のある作品なんだなって再認識しましたし、今見返しても、やっぱりいい映画でしたね」

スターチャンネル・鈴木さん「僕が青春ど真ん中――20歳くらいの時かな、当時“渋谷系”っていうのが流行ったんですよ。渋谷を中心にミニシアター(映画館)が物凄い数のお客さんを動員したとか、音楽だったら小沢健二とか。その時代の街の雰囲気とかカルチャーとか人のつながりみたいなものがこの映画の中に残っていて、改めて観るとそれが懐かしく感じたり、こういうこと楽しかった なー、みたいに思えて。監督のソフィア・コッポラは実は90年代にPARCOの広告の写真とかも撮っている写真家だったりもして。
当時ははなかなか(映画の中で)理解できなかったことが、普段の会話とか、ふとした行動を通じて、映画とリンクして色々と繋がって理解出来るようになっていくこともあって。そんな経験が出来たことも素敵だなと思います。僕みたいな90年代から2000年代をサブカルチャーどっぷりで過ごしてきた人には懐かしいし、今若い人が観てもすごくチャーミングさを感じると思います。ぜひ見ていただきたいですね」
 
――東京が舞台ということで、洋画好きだけでなく邦画好きにもハマりそうですね。
 
スターチャンネル・鈴木さん「そうですね、身近な感じに見れるかなと。実は今、パークハイアットが休業になっていると(※『パーク ハイアット 東京』は現在開業30周年にあたり全面改修工事中)というのもあって、今見ていただいてもいいと思います」
 
チャンネルNECO・姜さん「外国人の視線からみる東京、外国の人からみる日本の美しさをすごくよく描いてくれている映画だなと思っています。すべての場面場面がきれいで、ふたりのラブストーリーも面白いです」
 
スターチャンネル・鈴木さん「渋谷のスクランブル交差点とかも出てきますしね。有名な話だと、東海道新幹線は基本的に撮影許可出ないんですけど、東海道新幹線で撮影しているんです。どちらもゲリラ撮影だったようですが…。」
 
一同「そうですよね!(笑)」
 
――じゃあ無許可で撮って…?
 
スターチャンネル・鈴木さん「おそらく…。そうかもしれません」
 
ザ・シネマ・井伊さん「渋谷のスクランブル交差点が外国人に人気になったのはこの映画がきっかけだと思います」
 
スターチャンネル・鈴木さん「そうそう、一時期、外国人のスタッフとか俳優が日本に来ることがあると、必ずパークハイアットに泊まりたいって言われましたね。でも高いから、ほかにも良いホテルがありますよって必死で他のホテルを勧めていました(笑)」

一同「(笑)」

衛星劇場・伊藤さん「あんまり邦画が出てこないですね。会社の立場的には邦画もお勧めしたいところですが…(笑) 自分が10 ~20代の頃って本当に今ほど(映画を)観られる環境がなくて、限られた小遣いで映画館に何観に行こうみたいな感じでした。そんな中で観てインパクトがあったのと、シンプルに好きっていうので挙げるなら『ブレードランナー』ですかね」
 
一同「やっぱり洋画(笑)」
 
衛星劇場・伊藤さん「(笑) 『ブレードランナー』はSF映画にしては暗いんですよ。公開時の映画館はガラガラ、そんな状況で見て衝撃的な体験でした。当時の海外のSF映画で日本がらみのものが出てくるって珍しいんですよ。日本語の看板が出てきたり、うどん屋が出てきたり。そして、この映画ほどいろんなバージョンが存在するものはないです。『ディレクターズ・カット版』や、『ファイナルカット版』とか。そういう意味で記憶に残っています」
 
WOWOWプラス・伊藤さん「(映画の)バージョンの違いは、調達編成担当泣かせですよね(笑)」
 
一同「わかる〜!(笑)」

調達編成担当あるある!

 WOWOWプラス・伊藤さん「調達したのこのバージョンで合ってる?みたいな。このバージョンだと思って買ってきたのに違う!ってなったり。調達する時は、みなさんが一番観たいのはどのバージョンなのかっていうのを見極めますよね」
 
――(調べながら)この映画の設定としては2019年のことを描いてるんですね。
 
衛星劇場・伊藤さん「同じSFでもビジュアル的に同時期公開の『スターウォーズ』とか『ET』とも全然違うし、こんなSFは見たことないっていう意味でも衝撃でしたね。あとハリソン・フォードが監督と喧嘩したみたいな裏話が書かれた本も出版されているんですけど、それも読むとより楽しめるかな。それでもちゃんと(ハリソン・フォードが)続編「ブレードランナー2049」に出てくれたっていうのがすごいです(笑)」
  
ザ・シネマ・井伊さん「“レプリカント”(『ブレードランナー』に登場する人造人間)が魅力的ですよね。人間より人間らしいっていう設定で、彼らに人権はあるのかみたいなところが今の時代にも通じて、考えさせられますよね」


日本映画・池田さん「自分は邦画をご紹介するのですが、特撮が好きなので『ガメラ大怪獣空中決戦』ですね。自分も“名作”って何だろうなって考えた時に、何かのきっかけをくれたものが名作になるのかなって思って。そんな中で、怪獣特撮をそんなに観てきていなかったのですが、これを見て怪獣特撮を見てみよう!っていうきっかけをくれた作品だったので選びました。
ガメラ30周年を記念して作られた平成ガメラ一作目の作品なんですが、もう冒頭のギャオスが本当に怖くて。人間のことをめちゃくちゃ普通に襲ってくるんでそこの冒頭の怖さがすごい印象的でそこから引き込まれました。でもその怖さがあるからこそ、(ギャオスと戦う)ガメラがすごいかっこよく見えるという…ヒーロー映画としても素晴らしいなと思います。あと、やはり樋口(真嗣)さんの特撮が凄くて、ミニチュアと実写が寸分違わないというか。自分が好きなのがギャオスが電車を襲うシーンなんですけど、それが本当にリアルで、実際に自分が電車の中に居たらいやだなって思わされるぐらいの怖さもあり、映画としての面白さもあって自分の中で名作の一つですね」
 
――特撮は語り継がれるべき日本の技術だなと感じます。
 
日本映画・池田さん「洋画だと…実は『スターウォーズ』をこれまで全然見ていなくて!」
 
一同「えぇ!(笑)」
 
日本映画・池田さん「知り合いからもずっと、『特撮は好きなのになんで見ないんだ』って言われていて(笑)今年になってちょうど周年でみなとみらいのイオンシネマのリバイバル上映としてシリーズ全部やりますっていう企画があって、エピソード3のチケットが取れたので劇場で見たら鳥肌が止まらなくて!そこから、すっかりスターウォーズオタクになっちゃいまして、今度コスプレをしようかなと…(笑) 」
 
一同「コスプレ!?何の?」
 
日本映画・池田さん「『マンダロリアン』(※『スター・ウォーズシリーズ』初となる実写ドラマ作品)シリーズでコスプレしたいキャラクターがあって、そういうきっかけを与えてくれたっていう意味では『スター・ウォーズ』も自分にとって名作です」
 
――ぜひコスプレしたら教えていただきたいです(笑)『ガメラ〜』の話に戻ると、観るきっかけがあったのでしょうか?
 
日本映画・池田さん「『ガメラ〜』も勧められて観ました。特撮好きが集まる飲み屋があって、そこに行った時に常連さんから『見た方がいい!』って言われて。90年代でここまでのことができるんだなぁって思いましたし、CGでは出せない味がそこにあるなあって思いましたね。あとガメラがすごくかわいいです(笑)」
 
衛星劇場・伊藤さん「ガメラが渋谷のスクランブル交差点に飛来したとき、壊していいビルと壊しちゃいけないビルがあったと聞いたことがあります」
 
一同「(笑)」
 
WOWOWプラス・伊藤さん「壊された方が“おいしい”ですよ!(笑)」
(後編へつづく)


後編では、公開中〜今後公開予定の映画で気になる作品、「テレビで見る映画」ならではの良さや今後の野望などを伺いました。ぜひお楽しみに。


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