韓流担当と振り返る!韓流ブームの歴史
皆さん、韓流番組はお好きですか?
最近では「愛だと言って」や「私の夫と結婚して」などの名作ドラマが話題となり、第74回NHK紅白歌合戦では歴代最多となる6組のK-POPグループが圧巻のパフォーマンスで魅せました。
今回は、スカパー!の歴代韓流担当にお話を伺い、日本国内での韓流ブームの歴史を振り返ってみました。
「冬のソナタ」から始まった韓流ブーム
韓流ブームのはじまりは2002 FIFAワールドカップに遡ります。日韓開催だったことから人々の韓流文化への興味が高まり、仕事上でも結びつきも強化しました。
翌年2003年には、NHK-BS2「冬のソナタ」が放送開始。本作はユン・ソクホ監督が四季をテーマに手掛けた「四季シリーズ」のひとつで、当時の国内ではなかったロマンチックで運命的な純愛が大ヒット。作品を観たことがない方も、当時60代以上の女性を中心に巻き起こった"ヨン様フィーバー"は覚えているのではないでしょうか。スカパー!ではDATV(2021年に閉局)の開局記念として「スカパー!ぺ・ヨンジュン祭り」を開催(2009年)し、3ヶ月かけて出演作品の公開や来日イベントを実施していました。
「冬のソナタ」のヒットの影響は大きく、当時在日韓国人向けに番組を放送していたKNTVが日本語字幕版の韓流番組を増強。さらにこの頃、KBS、Mnetが国内で開局し、LaLa TV、衛星劇場が韓流ドラマを多数編成しはじめたこともあり、国内で韓流ドラマが見られるようになっていきます。
当時人気を集めた番組は歴史ドラマ「イ・サン」(MBC、国内では衛星劇場で放送)や、近年ABEMAで配信されている「私たち結婚しました」(MBC、国内ではKNTVで放送)など。韓流ドラマの熱は高く、スカパー!でもオリジナル韓流ドラマ「いつか楽園で」を制作・放送しました。
K-POPグループが武道館を埋め尽くす!
同じ頃、日本国内でのK-POPグループの露出も増えていきます。
2006年にはMnet開局を記念してMnetの人気番組・M Countdownが国内で開催され、当時人気を集めていた神話や東方神起が来日。武道館をファンが埋め尽くしました。
さらに東方神起は2008年のNHK紅白歌合戦にも出場。BIGBANG、SUPER JUNIOR、少女時代などの進出も相まって、K-POP人気はますます高まりました。(月刊スカパー!韓流ぴあで少女時代が表紙を飾った際、ファンから「おめでとう!」とメッセージが届くことも!)
2015年にEXOが国内デビューを果たすとK-POPは一層盛り上がり、20-30代にもファン層が拡大。
スカパー!でもK-POPを盛り上げるべく、社員がK-POPの音楽授賞式・MAMA AWARDSのカメラマンとして事前調整してレッドカーペット前に陣取り、BTS(防弾少年団)、Block B、そしてEXOを撮影し、Twitter(現・X)で拡散する施策を実施。反響が高く、その後もMAMA AWARDS、KCON、ゴールデンディスクアワードなど、現地でのイベントは積極的にSNSで発信が続きます。
当時、韓流番組を扱う放送事業者が連携して業界を盛り上げていく風潮があったことや、「知ってるお兄さん」などのバラエティ番組でK-POPアイドルの素顔が見られるようになってきたことも後押しし、K-POP人気は右肩上がりに。
BTS、TWICEなどK-POPスターを入り口に、若い世代を巻き込んでコスメ、グルメなど韓国文化そのものへの関心も急拡大しました。
配信サービスで話題沸騰!
2020年。コロナ禍の影響もあり、配信サービスから韓流ドラマ、K-POP好きがさらに拡大。
「愛の不時着」「梨泰院クラス」「イカゲーム」などの話題作によって、これまで韓流番組に触れてこなかった人々も視聴する話題作が増えました。
スカパー!でも朝鮮王朝の王・イ・サンと宮女の恋模様を描いたドラマ「赤い袖先」や、釜山でのBTSのライブ、PENTAGONの旅行に密着したPENTATOUR、バーチャルアリーナへのイトゥク登場など、韓流番組への反響が多く寄せられました。
洗練されたパフォーマンスや作りこまれた物語性で人々を魅せる韓流番組。その裏側では、番組を一体となって盛り上げようとした韓流担当の存在がありました。本記事では韓流担当の取り組みを一部ご紹介しましたが、この他にも韓流の魅力を伝えるべく行った、多岐に渡る取り組みがあります。
スカパー!ではこれからも魅力的な韓流番組をどんどん放送・配信していきます!ぜひお楽しみください。
(取材・文 ヤマ)
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