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アイドルの音楽を語ろう ~坂道シリーズ編~

アイドルソング。
私たちは常にその魅力に心を掴まれている。

きらめきを纏った王道アイドルソングや、ついペンラが上下動く熱気溢れる楽曲、何年経ってもみんなが歌える国民的名曲、アイドルソングとは思えないくらい音楽性の高い楽曲ーー。

そのジャンルは様々だが、私たちを熱狂させ、ときめかせ、心躍らせる『アイドルソング』の音楽面にフォーカスしてその魅力を語っていく連載。第2弾となる今回は、坂道シリーズの楽曲たちを取り上げる。

2011年にAKB48の公式ライバルとして結成された乃木坂46を皮切りに、少しずつ異なるブランディングで展開している坂道シリーズ。そんな坂道シリーズから、スカパー!社員おすすめの乃木坂46、欅坂46、櫻坂46、日向坂46(けやき坂46)の楽曲を紹介する。


ガールズルール/乃木坂46

乃木坂46の6thシングルで、白石麻衣さんが初めてセンターを務めた楽曲。
「女の子たちは真夏に恋して卒業していく」なんて尊い歌詞も、キャッチーなメロディも魅力ですが、個人的な推しポイントは中盤の長尺サックス&ギターソロ。
アイドルソングに楽器ソロパート入ること自体珍しいなと思いながら、筆者は吹奏楽部でサックス吹きだったのでそのパートをめちゃくちゃ練習しました。吹けると気持ちいい!その思い出と快感も相まって、推しソングです。(Byタンタン)

※ソロは音源にのみ収録

帰り道は遠回りしたくなる/乃木坂46

一期生の西野七瀬さん、若月佑美さんの最後のシングルとしても有名な、乃木坂46の22枚目シングル。

「好きだった… この場所…」からはじまる歌詞では、大好きで居心地の良い場所から離れるときの寂しさと、離れたことで訪れる未来の美しさが表現されています。乃木坂46の優しい歌声に乗せて、ひとつひとつの言葉がじわっと心に沁みてくる感覚が、愛おしくてたまりません。

個人的に、特に好きなのはこの部分。

君と離れるのは悲しいけど 大事な別れだ
もっともっと広い世界 知らなきゃいけない
いつか(いつか)きっと(きっと)
違う道を選んだ意味 輝く未来のためと
互いにわかるだろう

不安を抱えながらも、新しい未来に向かってまっすぐ歩きだそうとする覚悟の芽生えを感じます。(私は音楽の理論をよく知らず感覚で楽しんでいるタイプなのですが、このパートの歌詞と曲調が好きで、人生ではじめて「Cメロ」の役割を理解しました)

関和亮さん、澤本嘉光さんらが手掛けたMVも最高。バスに乗り遅れたことでアイドルになる西野さんと、バスに乗って美術大学に進学する西野さんという、別れた運命の対比が描かれているのですが、様々な角度から西野さんの可愛さを嚙み締められる神MVです。ぜひ歌詞と併せてお楽しみください。(Byなあちゃん推しのヤマ)

ここにはないもの/乃木坂46

乃木坂46の一期生として加入し、グループを引っ張ってこられた齋藤飛鳥さんの卒業シングルです。

乃木坂46にはこれまでも卒業シングルと呼ばれる楽曲がありましたが、どの楽曲よりも別れに対する寂しさが強く、けれどとても前向きな楽曲であると私は思っています。
また、齋藤飛鳥さんが初めて表題曲のセンターを務められた「裸足でSummer」を彷彿させる歌詞があったり、ほかの楽曲の歌詞に対するアンサーとも解釈できる歌詞があったりと、乃木坂46でのキャリアがぎゅっと詰まっていて、ぜひとも歌詞を見ながら聴いていただきたい曲です!

と言いながらも、MVのソロダンスにはそのしなやかさと優美さがこれでもかというほどあふれ出ていますし、最後のフォーメーションダンスも魅力がたっぷりなので、MVも観ていただきたいところです。
ちなみに、私はこのソロダンスが撮影された銀座線の渋谷駅に行くたびに胸がギュッとなります…。(ByYさん)

人は夢を二度見る/乃木坂46

乃木坂46の「人は夢を二度見る」という楽曲は、久保史緒里ちゃんと2024年に卒業した山下美月ちゃんの3期生ダブルセンター曲です。この2人は”くぼした”の愛称で、過去別の曲でダブルセンターをしたり、フォーメーションのシンメになることが多く、さらに久保史緒里ちゃんはNHK大河ドラマへの出演、山下美月ちゃんはNHKの朝ドラへの出演と、グループ活動外での俳優業も活発に行っていたため、この2人が表題曲でダブルセンターをすること自体が嬉しかったです。
A~Bメロは優しいメロディー、サビで一気に明るく壮大に展開する曲調が大好きで、「夢をもう一度見ないか?」「誰も夢から覚めるけど せめてその続きを見ようって寝返り打つよね」といった、大人になってもう一度夢を抱いてもいいんだという背中を押してくれる歌詞も好きです。
MVも”くぼした”の演技力が存分に活かされているので、ぜひ観ていただきたいです。(ByMさん)

少女には戻れない/欅坂46(ユニット曲)

アシッド・ジャズの代名詞、ジャミロクワイ。その代表曲「Virtual Insanity」は世界中でリスペクトされ、カバーやオマージュされているのではないかと思いますが、邦楽においても例に漏れずでオマージュに関してはJUJUさんの「If」という曲などもそんな考察をされていたりします。
そんな中で欅坂46内ユニット「五人囃子」による「少女には戻れない」は、分かりやすく「Virtual Insanity」のオマージュソングと言えるアレンジ。ぜひ上記楽曲たちを聴き比べてみても面白いかもしれません。(Byタンタン)

何歳の頃に戻りたいのか?/櫻坂46

櫻坂46の「何歳の頃に戻りたいのか?」という曲は、推しメンの山﨑天ちゃんのセンター曲です。
テレビやライブのパフォーマンス時、2サビ後に天ちゃんのソロダンスがあるのですが、毎回振り付けが違うダンスを自分で考えているようで、高身長+手足の長さを活かしたダイナミックなダンスを観るのが楽しみで仕方ありません。ロックサウンドなのでライブで盛り上がりますし、天ちゃんの煽りが最高にカッコいいので、ぜひライブを観てほしいです…!(ByMさん)

最終の地下鉄に乗って/櫻坂46

毎日せわしなく同じような生活をしている中で、時々立ち止まってみたくなったときに聴いています。特に「無理をして微笑むしあわせなんていらない」という歌詞が好きです。
達観した歌詞が多く、いい意味で期待しない生き方は楽だなと、自分の価値観にも影響した曲です。(ByMさん)

沈黙した恋人よ/けやき坂46(ユニット曲)

日向坂46が「ひらがなけやき」として活動していた時代のユニット曲ですが、自分が知ってる坂道の曲で一番好きな曲です!
歌詞から感じるノスタルジーと美しすぎるメロディーが調和して、気づいたら涙が出ます…。
日向坂46からイメージされる明るい雰囲気とは異なるので、ぜひ聞いてほしいです。
作曲もあの杉山勝彦さんです…!!(杉山さんは、「制服のマネキン」や「君の名は希望」など、AKB48や乃木坂46の楽曲も数多く手がける名作曲家!)(ByNさん)

キュン/日向坂46

「キュンキュンキュンキュンどうして」から始まる冒頭部分が印象的な、日向坂46の鮮烈デビュー曲。思わずこちらがキュンとしてしまう可愛いミュージックビデオも大好きですが、個人的にはこの曲のAメロ~Bメロが好きでピックアップしました。
こんなに可愛いタイトル・歌詞なのに、AメロとBメロは意外にも基本マイナースケール(暗く聞こえる和音)で構成されていてちょっと大人っぽくてかっこいい雰囲気もあるんですよね。かつ、1番の歌詞「Sunday→Monday→Tuesday……」と曜日が連なる部分のコード進行で毎回胸がきゅっとなってしまうんですけど…これが私だけじゃないのならば「EIGHT-JAM」で解説求めたいところです(笑) (Byタンタン)

JOYFUL LOVE/日向坂46

「キュン」のカップリングとして収録されている1曲ですが、サビの 階段上に登っていくメロディがとにかく気持ちよくてお気に入りの1曲です。
サビ頭のフレーズは3段くらい登ってまた下がって…と、1度落ち着くのですが(「どんな悲しみだって そっと包み込んでしまうよ」部分)、その後のメロディで登りきらなかったフラストレーションを回収するかのように最上階に到達する(「理由なんか言わなくても すべてをわかってくれる」部分)のがたまりませんっ!(Byタンタン)


前回の「STARTO ENTERTAINMENT編」はこちらから。

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