何事も心を込めて丁寧に
私はどちらかと言うとせっかちで、何をするにもガチャガチャしていて、すぐにものを壊しがちでした。何かをやっているときに、その次の作業のことを考えていて、手元が雑に・・・でも、自分では気づかないんですよね。雑なことに。
心を込めて丁寧にすると、何事もうまくいくことに気づいたのは、金継ぎを通してでした。とても細かい作業で、神経を研ぎ澄まさないとうまくいかないのです。ですから、深呼吸をして、ゆっくり丁寧に作業をする時と、サラッとやってしまった時では仕上がりが全然違うことに気づきました。
せっかちな自分の中には「ゆっくり丁寧に」と言う文字は存在しなかったので、お恥ずかしながら、だいぶ大人になってから気づいたのでした。
そうか、ゆっくり丁寧にやると言うことは、心がこもっているんだな。ふむ。
これは全てにおいてうまくやるコツではないかなと思ったのです。
そこで、お料理をするときに、ゆっくり丁寧を心がけるようになりました。
今やっていることに集中して、「美味しくな〜れ」の呪文を唱えて。
そうしてみると、ご飯がおいしくなったと家族から褒められるようになりました。「最近お料理の腕が上がったね」なんて言ってもらったり。
でも、腕が上がったのは技を磨いたわけではなくて、「ゆっくり丁寧」を心がけただけなんです。それだけで、こんなに違うんだなーと思いました。
料理人の神田川俊郎さんが
「花に水、人には愛、料理は心」とよくおっしゃっていましたが、これは本当でした。
お恥ずかしながら、40代になってやっとそのことに気づいたのでした。
何歳になっても知っていることと同じぐらい、知らないことはあるものです。
そう思えると、謙虚に自分を変えていけるのだなと思います。
せっかちガチャガチャな自分がたまに顔を出しますが、ハッ!いけない、と軌道修正しています。気づけるようになっただけ、進化しました、自分。
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