![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/28404572/rectangle_large_type_2_9885d06ccb585e757f59d12e6a85d8cc.png?width=1200)
読書記録『13歳からのアート思考/末永幸歩』
ふと本屋に立ち寄った。
珍しい黄色の表紙に『13歳からのアート思考』と黒字で書かれたタイトルに惹かれて、そのまま購入した。
何度か近くの美術館に行ったことがあるが、なんだこれ?と頭にハテナを浮かべながら回り、結局わからなかったなぁとモヤモヤしながら美術館を後にすることが多かった。
この本を手に取ってまず思ったのが、そんな価値観が変わればいいなぁと。
現役の美術教師である末永幸歩さん。
13歳前後(中学校入学くらい)の美術嫌いの理由を考察し、美術の楽しみ方を学べるように実践してきた授業を、この一冊を通して体験することができる。
『授業』と『体験』
実際に絵を描く。
そして、考える。
まさに『授業を受けているような感覚』でした。
様々な絵を通して、多くの見方を学ぶことができ、次に美術館に行くのが楽しみになってきた。
(本文引用)
数学の答えは「変わらないこと」に価値がありますが、アートの答えはむしろ「変わること」にこそ意味がある
雲を見て、何かを見出した経験が誰にもあると思う。雲の形に正解はなくて、それぞれが自分の見方で正解を出していた。大人になると、雲に対して何かを想像することなんて無くなって、むしろ雲を見る機会すらも失っている。大人になると想像力がどんどん失われているなぁとつくづく感じる。変化の激しいこの世の中で生きていくには、想像を働かせることって実はすごく大切なんだと、この一冊を通して実感しました。
『想像は無限を生み出す力!アートはそれを教えてくれる!』
遠近法は世界をリアルに描くための完璧な方法のようでいて、じつはかなり不確かな方法だともいえるのです。
みんなが思う「上手な絵」ってなに?
僕は間違いなく、写真のように描かれた「リアルな絵」だと思ってた。人間の視覚は、錯覚によって誤った情報を脳に伝えることがあるし、ましてや一方向から見ただけで、それがリアルだと思ってるし。
意外と間違いが多いことに気付かされた。
今まではピカソの絵ってなんか変な感じだなーと思ってたけど、
「1つの視点から人間の視覚だけを使ってみた世界こそがリアルだ」という常識に疑問を持ち、考察していった結果だったと知ってから見ると絵を描いた当時の情景が浮かんでくる。
『全ての感覚を使って感じろ!!』
他人から与えられたゴールに向かって課題解決をしている人 ー それが花職人なのです。
他方、「真のアーティスト」とは「自分の好奇心」や「内発的な関心」からスタートして価値創出をしている人です。
キタキタキタ!!!
これはまさに僕の得意分野!
僕は自分の「好奇心」と「感性」を誰よりも信じている。
お金を稼ごうと思ってるわけではなく、本当にやりたいことに挑戦して、それを次世代の子どもたちに伝えて死にたい。
これを見る限り、僕もいつかはどういう形であれ、花が咲く日が来るのかな?
まぁ、花を咲かせにいくわけではないけど、興味を突き詰めて咲かせた花が人とどれだけ違うのかが楽しみで仕方ない。
『自分の「好奇心」と「感性」こそが、自分の行く道のコンパスである!』
(感想)
コロナウイルスが終息し、美術館に行くのが楽しみになった。絵を見てどんなことを感じ、なにを思い描くのだろう。今までは解説を読んでなんとなく見た気になってただけだと思うと、改めてもう一度見てみたい作品が頭の中に思い浮かぶ(笑)
まさしく13歳の時に出会っていたかった本でした!
#13歳からのアート思考
#末永幸歩
#読書感想文
#生きてんなぁ