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心の奥底に沈んだ声を 再び聞く時〜大震災をテーマにしたプロセスコーチング〜

この記事は 自己紹介だ
目的は ただ 一つ

僕と言う 人間が
どんな 過去を持つのか
なぜ 痛みに拘るのか

それを 知ってもらうため だ

一週間程度の 引きこもりを越え
カウンセラーとの 対話を続け
ようやく 回復してきた

大学院にも 所属することができ
会社にも 入ることができた

ただ 気づかないだけで
燻っていた気持ちが ずっとあった

それに 火がついたのは
2011年 3月11日
東日本大震災 だった

その時間は 会社にいた
大きな揺れ ざわくつ周り

どうやら 電車がうごない
会社に 泊まってもいいらしい

Twitterでは いろんな情報が流れる
そして 原子力発電所
あってはならない 事故

過去に 研究で X線を使っていた
原子炉にも 入ったことがある
厳重に厳重に 管理された場所

それが まさか

普段 やりとりしていない知人から
警戒を示す メッセージが届く
異常事態なことを 知らせていた

どれだけのことが 起きたのか
脳は 自由に想像力を働かせた

夜遅くに 帰った部屋は
棚から物が落ち 散らかっていた

翌日から 何ができるのか
Facebook や Twitter で さがして
情報を拡散したり できることをした

そのうちに Globisの知人たちの
動きが 目につくようになった

伊藤羊一さん と 岩佐大輝 さん だ

彼らの動きは 早かった
できることを 次々と見つけ
行動に 変えていった

自分も 何かできないか
情報を流したり 閃いた事を
試してみた

しかし 彼らの速度は
どんどんと 加速していく

それは そうだ
自ら 使命をもって 取り組むのと
闇雲に 行動をするのとは 違う

だんだんと 息苦しくなってきた

ただ 頭の中では 叫ぶ声がある
いまこそ 動くべき時
学んだ事を いかさねばならない時

何度も 何度も 何度も
心に 声をかけ続けた

何のために MBAに行ったんだ
こういう時のために 動くのではないのか

しかし 心は奮い立つことはなく
折れたままで 動けなかった

原発事故が 怖い

僕は 行動をとることを諦め
自分の回復に 専念することした

この傷に 真正面から向き合えたのは
経営大学院を終えた 翌年
Co-Active Coaching の プロセスコースだった

心の奥底の機微に触れる プロセス
この時の傷の 奥底には何があるのか
それを 学んでいくコースだった

デモコーチングの タイミングで
ファカルティが 僕に声をかける

覚悟して 返事を返す
意を決して 僕は これを扱うことにした

といっても 数年前で
途中の経過は ほとんど 覚えていない
けれど 明確に覚えている 瞬間がある

東日本大震災での 傷は
父親の期待に 応えられなかったという
思いが 引き起こしていた

そんなことは 父は 
一言も 言っていないのに

父親の期待に 言うことを
最後まで 聴いていないから
こんなにも ひどいことが起こった と
頭は 認識していたのだ

冷静に 考えれば
そんなことは ないのは わかっている

でも 感覚として
自分のせいだと 信じている自分がいる

これをテーマに コーチングは スタートした

コーチは 問いかけてくるが
ちょっとや そっとでは
凝り固まった 思考を
引き剥がすことが できない

核心に 近づいている感覚は あるものの
何か もっと根源的な 強い力が必要だった
まだ 蓋が開く感じがしない

僕は 場にリクエストをした
内なる声を 演じてほしい と

つまり 抑え込んだ声を 出すには
より強く 抑え込む力を かけるしかない

抑圧すれば 本当の声は 反発するはずだ
それに 賭けた

僕は 会場の真ん中に 足を運び
全員で 自分を取り囲んでもらった
まるで いじめのように

そして 「お前のせいだ」と 
矢継ぎ早に 暴言を浴びせてもらった

言われる度に 刺さる言葉
頭を抱えて うずくまりながら 声が続く
声になっていない 声が喉からでる

一体 どのくらい言われただろう
数人の声が 重なった その時
やっと 蓋が 開いた

僕は 好きなように 生きたい

涙でぐしゃぐしゃな まま
捻り出すような 叫び声

身体は がくがく震えている
涙も 止まりそうにない

ゆっくりと 呼吸をする
肺に 新鮮な酸素が 送り込まれ
ようやく 気持ちが 落ち着く

伴走してくれたコーチが
背中に 手を当て 語りかける
今 何に気がついている と

僕は こう応えた

「生きてた」

自分として 生きていい

そんな当たり前の 許可を
初めて 出せたのが この瞬間だったと思う

自分が 勝手に背負ってしまったものでさえ
前に向く きっかけにすることができる

この体験は 今を 支えてくれている
大きなひとつ と なっている

どんなことが あっても きっと
前を向いて 歩くことが できるはずだと

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