あの人が願っていたこと 65
あの人は
役割を果たしたい と語った
それは 自分の全てを活かし尽くし
できることを やることだ
かつての あの人は
仕事に 苦しんでいた
平日週5日 定時は7.5時間
正社員の働き方は 窒息しそうだった
自分を 活かせていない
このままでは 何かを 失ってしまう
後先を考えずに 職場を飛び出した
ベッドに 転がって
時間の 使い方を考える
起きている時間のうち
半分以上の時間を 仕事に使う
その時間が 自分の自由にならない
電撃が 走る
それって 自分の人生の半分を
自由にできてない ということだ
あの人は フリーランスを選んだ
不安定では あったが
時間を 自由に使えることは
あの人を 変えた
毎日には こんなにも
ゆとりが あるのか
今まで 人生を
何に 使っていたのだろう
私を 活かす場所は ここだったのだ
思考は 外へと 広がっていく
私もそうだったのならば 同じように
活かしきれていない人も いるのではないか
だから あの人は 探す
自らが見つけた 自分の活かし方を
ひとり また ひとり と 広げていくことを
それが あの人が選んだ 今の役割なのだ
この絵は 願いの絵
自らの使い方を悟り 外界を動かす歯車の絵
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