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あの人が 願っていたこと 02

願いには いろいろな形がある
この詩は 誰かの願いの物語から
湧きあがった直感を 絵にした記録

この絵を書かせてくれた方は
ある山での出来事を 話してくれた

そこでの体験が
誰かに 届けたい景色なのだと

山頂への道のりは 険しい
天候は安定せず 足取りも重い

周りを囲む 木々ですら 
得体の知れない 
怪物のように見えてくる

風が吹くと その怪物が
唸り声を上げているように
聞こえる

滴る汗が いつのまにか
冷たく感じる
心臓の音が 耳に残る

こわい こわい こわい

とてもじゃ無いけれど
ひとりだけでは 登れない

誰かが いなければ 
その道を 越えていけない

なんで 登っているのだろう

なんで こんなことしているんだろう

そこから 逃げることを 
誘惑する ささやきすら 
聞こえてくる

それでも

手を取り 助け合いながら 
支え合いながら 
一歩 一歩 山道をあるく

何があるのか わからないまま
ただひたすらに 先を目指す

開けた頂上から 見えたのは
月光がやさしく照らす 星空

都心では 見えないような
数多くの星が 輝き
挑戦者を祝福する

なんて 世界は大きいのだろう

時間の感覚は 薄れ
毎日を悩ませていた事柄が 
ちっぽけに 思えてくる

そしてその時こそ 
自分が 何も欠けていない
満ちた存在であること に
気がつくのだ

この絵は 願いの絵
自らが体験した神秘を分かち合う
心優しき旅人の絵

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満天

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