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漫画やアニメで出てくる「ゾーン」って本当に存在するの?

スポーツ漫画やアニメでよく見る「ゾーン」。試合中にキャラクターが突然、信じられない集中力を発揮して、まるで超人のようなパフォーマンスを見せるシーン、ありますよね。視覚や音が消え、自分の限界を超えてプレーする姿は、読者や視聴者を一気に引き込むワクワクする瞬間です。

でも、ちょっと思いませんか?「こんなゾーン状態って、現実でもあるの?」って。今回は、現実のスポーツにおける「ゾーン」と、漫画やアニメに出てくるゾーンを比較して、その違いを考えてみましょう!


ゾーンの概念って?

スポーツ心理学では、「ゾーン」という状態はよくフロー状態とも呼ばれています。この状態はアスリートだけでなく、アーティストやビジネスパーソンなど、様々な人が体験することがあります。何が起こるかというと、心と体が一体となって、集中力が極限まで高まる瞬間です。

たとえば、こんな感じです。

  • 時間がゆっくり流れるように感じる

  • 今やっていることに完全に没頭している

  • なんでもうまくいく自信が湧いてくる

  • プレッシャーや不安が全くなくなる

この状態に入ると、アスリートは最高のパフォーマンスを発揮できるとされています。ただし、現実でゾーンに入るのは一般的には簡単ではないと言われていて、環境や精神状態、経験など色々な要因が絡んできます。でも、条件が揃えば誰でもこのフロー状態に入る可能性はあるんです。

ちなみに、スポーツメンタルコーチングの手法を使えば、誰でも練習することでフロー状態に入ることができるようになります。


漫画やアニメに登場するゾーン

次に、漫画やアニメで描かれる「ゾーン」の状態をいくつか紹介します。現実とどれくらい違うのか、見てみましょう。

1. 『黒子のバスケ』 - ゾーン

バスケットボール漫画『黒子のバスケ』では、キャラクターたちがゾーンに入ると、身体能力が飛躍的に向上して、驚くべきプレーを見せます。ドリブルやシュートが完璧になり、相手を圧倒する超人的なシーンが展開されます。

現実でも、アスリートがゾーンに入ると周りの音や視覚がぼんやりして、自分とボールだけに集中できる感覚があります。ただし、『黒子のバスケ』のように劇的な身体能力の向上はありえません。ゾーンに入ると、集中力が高まってミスが減ることでパフォーマンスが向上するけれど、身体能力そのものが限界を超えるわけではないんですよね。

2. 『ハイキュー!!』 - ピンチの場面での集中力

バレーボール漫画『ハイキュー!!』でも、キャラクターたちがゾーンに入る瞬間があります。特にピンチや勝負どころでは、すべての感覚が研ぎ澄まされて、完璧なプレーをするシーンが描かれます。

これも現実で起こりうる現象です。大きなプレッシャーの中で、外部の刺激を全く感じず、自分のプレーにのみ集中するという体験をアスリートはすることがあります。漫画ではこの状態がちょっと誇張されて描かれていますが、実際に近い部分もあるんです。

3. 『ドラゴンボール』 - 身勝手の極意

『ドラゴンボール』で悟空が到達した「身勝手の極意」、これもゾーンの一種ともいえるかもしれません。悟空はこの状態に入ると、自分の意識がなくても体が勝手に反応し、驚異的な戦闘能力を発揮します。

現実でも、ゾーンに入ると無意識に体が動く感覚があります。例えば、反射的にボールに反応したり、自然にベストな動きをすることがありますが、『ドラゴンボール』のような神技的なレベルには到達しません(笑)。ただ、集中力が極限まで高まることで、本来持っている思わぬ力を発揮できるという部分は共通していますね。


まとめ

「ゾーン」という状態は、現実にも存在しますし、アスリートが最高のパフォーマンスを発揮するために重要な要素です。ただし、漫画やアニメで描かれるゾーンは、少し(いや、かなり?)誇張されています。とはいえ、ゾーンに入るためのメンタルトレーニングや集中力を高める方法は、実際のスポーツでも役立ちます。

漫画やアニメで描かれるゾーンのシーンを見ると、自分もあんな風に集中したい!と思うことがあるかもしれませんが、現実でも似たような状態には到達できるかもしれません。日々のトレーニングで、自分の「ゾーン」に入り、最高のパフォーマンスを目指していきましょう!

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