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円環を包含した裸身
純文学、ないし書籍全般が、私に与えた影響ははかり知れない。
それは週末のバーでギムレットを頼むだけに飽き足らず、
日々研鑽を積むべき事柄にも脈々とした思想をそこに流し込んだ。
すべての書籍の真義がボルヘスの語る様に「円環」であるとするならば、
共にテーブルの上に並ぶ珈琲が志を同じくしているであろう事に疑いの余地は無い。
又、珈琲それ自体の真義が「円環」であるならば、
混沌とした我々の一見、直線に見える生活を「円」であると多岐に知らしめ、
「slowdown」させる役割を珈琲はその褐色の裸身に担っている。
有限に見せかけられた無限。
さあ今日も珈琲と共に。
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