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愚書の選び方
本日は愚書の選び取り方をわかりやすく教示致します。
①国内ベストセラーを中心に買うべし
日本は世界に誇る出版大国である。
2020年の出版物の国内市場規模は4821億円にのぼる。
ここに宝が紛れ込まない訳が無い。
海外のベストセラーなどは無視して、ただひたすら国内ベストセラーを漁るべし。
②政治家、経済人、軍人、タレントの本はマストバイである
テレビに出ている人は多くの場合、才能が有り努力家で我慢強く、運が向いた一流の人達である。
一流の人達が書いた本が一流でない理由がどこにあろう?
一流の本はマストバイである。
③漫画は卒業するな
悩ましき十代の思い出を捨ててしまうのは悲しい事である。
なぜなら成長とは積み重ね以外の何物でも無いからである。
漫画はどんどん買い溜めて壁の様にするのが望ましい。
④好きな作家を見つけるな
好きな作家を見つけてしまうのが、まず堕落の第一歩である。
それに寄って視野は狭くなり、物事の本質へ辿り着けずに一生を終える。
その様な例を私は多く見て来た。
⑤好きな作家が薦めた本、作中の引用本などを探すな
個人の趣味など千差万別である。
好きな作家が好きな本が、気に入る確率は驚く程低いだろう。
簡単な統計学上の問題である。
⑥古典など読むべからず
人類は日々進歩している。
古い埃がたかった本に我々を幸福に導く方法は書かれていない。
ただただ新しきを追うべきである。
これが私の考える良識に満ちた「愚書」の選び方である。
尚、「良書」を選びたければこの逆をやれば良い。
以上。
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