ディレクショントレーニング4【立ち回り①】
前回まではクライアントからの依頼を、デザイナーやエンジニアに受け渡す際の「言葉の扱い」「伝え方」について話してきましたが、
今回からはプロジェクトを通して学んだ、「立ち回り」「行動」についてを紹介していきます。
上司の言葉①
という2つをテーマにして取り組んでいきましょう!
私の行動①
については
クライアントからいただいたデータをダウンロードし、中身を確認し、社内の共有ドライブにフォルダを整理して管理し、それをデザイナーに伝えました。
加えて、スプーンではプロジェクトをチャットごとに管理しているのですが、チャットのプロジェクト概要欄に納期やスケジュールを記載し、情報が変化していく都度書き替えをしました。
私が参加するプロジェクトには毎回、すでにたくさんの情報が概要欄に書き込まれていました。それらは全て上司が整理してくださっていたものでした。そして「これからは私が概要をきちんと整理していくことで、全体把握をし、チームのみんながスムーズに行動できるように働きかけるんだ…!」と少し緊張しながらも、覚悟のようなものを抱えました。
(2)については
今回は、モデルが2人いて、インタビューという話があったので、その内容をいかに表現できるか考えリファレンス集めをしました。
ギャラリーサイトで、「インタビュー」「柔らかい」「かわいい」など色々フィルターをかけて調べてみて、今回では
無邪気ながらシンプルさを失わない、
ブランドの世界観から離れすぎない。切り抜き画像の多用がハマりそう。
少しずつポーズが変わる写真を並べる。俯瞰ではなく、モデル2人の世界観や舞台に引き込まれる・参加できる感覚を、見た人に感じて欲しい。没入感の演出。
MVでモデル2人をモチーフにしたカルタ
(表裏でクルクル回る)を入れるなど。
などの演出を行いたいと考えました。そしてそれをデザイナーと上司に伝えました。
その際、自信の無さから少し緊張気味で提案をしていたと思います。その様子に上司が気づき「パグさんの提案は素っ頓狂なものでは全くないから、自信を持って提案してくれたら大丈夫です。」と声をかけてくれました。
実際、リファレンス集めをしたり、演出の提案をしたりすることはとても楽しく感じていました。それが上司の言葉により、「もっとリファレンスを探そう」「より良いサイトを作れるようにしよう」と、自身を奮い立たせるきっかけにもなりました。
上司の言葉②
私の思考
上司にこのような言葉をいただき、さらに「ディレクターって面白い!」と感じました。
意見交換の場において、「『私はディレクターなので』と控えめに考える必要は一切ない」という言葉が特に印象的で、まさに今まで私は、未経験で知識が浅いことも相まってすごく控えめに構えていた節があったと思います。
ですがそれでは、クライアントにもデザイナーにも失礼です。案が採用されるかされないか、という最終的なことが全てではなく、広い視野を持って一つひとつ「学び」だと捉え、全力投球していくことが大事です。目の前のことだけを考えるようで、結果的に、未来の自分の背中を押していくことになります。
学校でも職場でも、最終的な結果が全てのように思えます。そしてそれは揺るがない事実でもあります。でもその過程の大変さや苦労、楽しみをまるっと理解して、デザイナーやエンジニアに寄り添い、ひいては自分自身も肯定してあげられるようなディレクターになれたらとっても素敵だなと思います。
そういう存在としてディレクターが在ることで、そのチームは良い成果物を作り出すことができるようにもっともっとアップデートしていくことができそうです。
経験値は一朝一夕に積み重ねることはできず、そのことについつい焦ってしまいがちです。ですが、一つひとつ丁寧に行動していくうちに、少しずつ得ていくことができます。前のめりになりすぎず、たくさんの人と寄り添いながら「私のペースで」進んでいきたいものですね。
今回はここまでです。
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