鈴木誠一郎著『「週末コンサル」の教科書』言葉拾い

 個人に対する育休プランナー、アドバイザーで信頼を積み、ゆくゆくは企業に対してもコンサルティング的に動ければいいなと思った。というような複業の仕方を考えるとコンサルを勉強する必要があったので、それっぽい本を買って読んでみた。

ワーク・ライフ・バランス配慮規定

 労働契約法3条3項より、

 労働契約は、労働者及び使用者が仕事と生活の調和にも配慮しつつ締結し、又は変更すべきものとする。

 ここを発端に、使用者は労働者の生活に配慮しなければならない、つまりライフの時間に何をしていようが拘束できないと主張できる。複業を主張するときの武器。

専業禁止!!

 と謳う企業すらあるらしい。複業することで経営者としての視点を獲得することを期待しているという。面白いなー。

あなたの経験や知識を聞きたいと思っている人たちがちゃんといる

 狙うべきは中小企業。人数も資金も限られているので、専門的な業務は外部へ業務委託することが多い。なので入り込む余地が多いということだ。こう言われると頑張れる気がする。

強みをこれから「商品化」していく

 僕が感じたのは、僕の「強み」がいまの本業において「金銭の対価」に直接結びついていないことが面白くないということ。稼ぐ力が可視化されておらず、そのためそれを自主的に育てようと思えない。ひいては責任感を持てないことに繋がっていってると感じた。要はモチベーションが上がらない。
 というか、成果物と金銭に関係が見えない現状は「稼ぐために働く」という感覚さえもいずれは破壊してしまうのでは...

"イエス"と答えられる問題を選ぶ

 コンサルティングに限らない話。自分の想いに誘導するとき、核心に触れるまでに相手に"イエス"をたくさん喋らせると、自分の主張も通りそうだ。という気付き。

きちんと紹介料をお渡しする

 人脈第一なので、紹介してもらうことに対する投資はケチらないのが大切。なるほど。紹介割引といえば美容室が思いつく。有効活用したことないけど。

関心のありかを見抜く

 人に好かれる6箇条のうち、普段あまり意識できてないなーと思ったもの。話を聞く中でうまく見抜いて会話に反映することで相手の心をつかめるのか。

★全体を通して★

 面白かったしためになりそうだが、もう少し具体例があると個人的には読んでて勉強になりそうだ。オンリーワン・ノックアウトコンテンツマニュアルとか刺さる名刺とか。前者は営業秘密が多いだろうから難しそうだが、後者のキャッチコピーなどは具体的に出せたのではと思う。これらを伏せすぎるため、第6章の成功事例が説得力に欠けている。
 ともあれやるべきことは見えるので、前向きに手を動かそうと思った。いくらか形になったり行き詰ったりしたところで著者を訪ねるのも悪くなさそう。

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