明橋大二著『忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス』言葉拾い
何かしら育児書が読みたいと思って楽天で探した。レビューが500件近く、平均4点後半だった。2007年初版だが僕が手に入れたのは2019年の第63版だった。大人気だなあ。
次世代育成支援対策推進法
2005年に制定された法律。くるみんマークの認定基準もこの中に包含。男性の育休取得率は、くるみんは7%以上、プラチナくるみんは13%以上。
そういえば第4次男女共同参画基本計画の中では2020年の男性の育休取得率13%が目標になっている。2018年実績が6%とかなので達成目処はないんだけど、プラチナくるみんの基準もこれに合わせて13%なのかな?
であれば、次の目標が2025年で30%になるらしいので、プラチナくるみんも30%以上になるのかなあ??5年後に30%。達成目処あると思ってる人、どれだけいることやら...
父子相互作用
母子相互作用ももちろんある。子が父/母を求め、それに父/母が応じる、というやりとりを繰り返すうちに、父子/母子の関係が形成されていく。
本著の中では言葉の紹介でさらっと流れたものの、このページで印象的なフレーズがあったので引用する。
また、相互作用によってできる母と子のきずなと父と子のきずなとは、全く同じ質のものでしょうか。父子相互作用で父と子のきずなができて、父親が子育てに夢中になることを「エングロスメント」とよびます。「のめり込み」という意味です。私は、これに対して、母親が子育てに夢中になることを、「アブソープション」「すい込まれ」とよびたいと思うのです。男女の心の違い、恋愛感情での違いと同じように、私なりにそれをあらわしたいと思うからです。
つまり父⇒子はのめり込み、母⇒子はすい込まれと言っている。心の違いもあるかも知れないけれど、母は子を身ごもって産むわけで、そんな体の違いから男女の体で積極性が異なってみえるのではと思った。
父が子育てする時間はしっかり確保され、父子相互作用は形成される必要があると感じた。
お父さんは、子どもにとって、初めて出会う社会
「専業主婦や子どもに比べて、たくさんの他人と接している人」が、より広い「社会」の認識を子どもに芽生えさせることになる。という意味合いにおいてこの文章は正しいと思ったし、気付かされた。往々にして"お父さん"は「"社会"の荒波に揉まれてます感を背中で我が子に悟らせる」ことが多いと思っている。この文のように、自分は"社会"と子どもを繋ぐ窓口であるということを認識し、それをちゃんと口で伝えないといけないと思った。
謝っているのに責め続けられると、改めようという気持ちがしぼんでしまう
責める側が「どう改善してもらいたいのか」を冷静に俯瞰的に考え、適度なところで責めるのをやめる必要がある、という指摘。怒りのはけ口として責める対象にあれこれぶつけすぎるのは良くない。
タイムアウト
アメリカで頻繁に使われるしつけ法のひとつ。初めて聞いた。曰く、
警告しても許しがたい行動を続けたとき、決まった時間(一般には年齢と同じ時間。3歳なら3分)だけ、決まった場所にいさせること
とのこと。僕は正直なところ、これが有効だとはあまり感じない。そもそもこれは体罰に含まれるのでは?と思った。
しつけ論は早いうちに学ぶ必要があるなあ...。
子どもは、なかなか親に自分の意見を言えません
これは肝に銘じておきたい。僕もそんな子ども時代だったから。親としての期待を娘に背負わせないようにしたい。娘の考えや意見を尊重したい。
★全体を通して★
夫婦の問題、子どもの問題はほぼすべての世帯に言える話なので、一般化するのが非常に難しい。なのですべてが納得できるわけではないし、ツッコみたいところも時々ある。これからもたくさん読んでいくつもりだが、そういうものだと認識しておこう。本著は、妻と夫の上下関係を減らすべきだと言いつつも、漫画の中の夫の言葉に垣間見てとれて、そこが都度つど気になっていた。
それと、正直、読点が多すぎて、読みづらい。読点というのは、一息つく瞬間に、入れるのもあるが、並列するときや、主語と述語に距離があるときに入れるほうが、使われ方としては大切であり、そのことを意識したほうが、読みやすいと、思う。出版や増版されるタイミングで校正されないものかなあ。僕も文章を書くときは気をつけよう。