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【読書】 結末を知らないお話

小学校3年生のとき背伸びをして手に取った「ハリー・ポッター」シリーズをきっかけに、小学生の頃の私は海外作家が書いたファンタジー作品ばかりを読んでいました。『ダレン・シャン』『レイチェルと滅びの呪文』『バーティミアス』『マインド・スパイラル』etc.
挙げ続ければキリがないですが、とにかく心を惹かれたものをひたすらに読み漁っていたのを覚えています。
その中でも特に大好きだったのが、ギリシア神話を下敷きにしたリック・リオーダンによるファンタジー作品『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』です。
手に取ったきっかけは、母親と一緒に見た映画でした。母親が借りてきたその映画がとても面白く、学校の図書館ですぐさま原作を借りました。

もちろん映画も面白かったですが、この原作小説がとにかく面白く、こんなに面白い作品があったのかと感動したのを覚えています。夢中になって読んだし、まわりにも勧めて回っていました。

そんなに夢中になって読んでいたYA向けファンタジー作品たちですが、中学校にあがると徐々に読まなくなっていきました。
中学生になったタイミングで、劇的に小説の趣味が変わったことが大きな原因です。今までは海外の作家の作品ばかりを読んでいたのですが、突然日本人作家の作品ばかりを読むようになりました。
小学生のときも、青い鳥文庫・角川つばさ文庫に収録されている日本の作品は読んでいましたし、荻原規子さん・小野不由美さん・上橋菜穂子さんなどのファンタジー作品は小学生の頃から今まで、ずっと好きで読み続けています。
ですが、海外の作品は中学生になってぱったり読まなくなりました。中学に上がりたての頃はあさのあつこさんの『NO.6』や辻村深月作品にハマっていたのを覚えています。
また、中学生特有の"背伸び”もあったのだと思います。YA向け小説なんて中学生が対象年齢ドンピシャだと思いますが、当時の私はYA小説はもっと子供向けなんだと考えていました。徐々に大人向けの作品も楽しめるようになってきて、子供向けの小説を遠ざけるようになっていきました。

『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』の続編、『オリンポスの神々と7人の英雄』の最終巻が発売されたのは、2015年の冬、私が小学校6年生の時でした。
そのときはまだYA向け小説を読んでいたので、最終巻の発売がうれしくて、少ないお小遣いを叩いて発売日に新刊を入手しました。
ただ前作を読んだのが一年以上前だったので、一度読み直してから読もうと思い、新刊は一度本棚にしまったのです。ですが、今シリーズは各冊500ページくらいあるような重たいシリーズです。なかなか読み返すタイミングのないまま中学校に上がり、そして結局読まないままになってしまいました。

当時本棚にたくさん置いてあったファンタジー作品は、それから二度の引越しを経て大方売ってしまいました。最終巻だけ読んでない、3巻まで読んでそれっきり……。そういったシリーズがちょこちょこあって、大学生になった今になって読み返したいなぁと思うようになりました。
あれだけ好きだった『パーシー・ジャクソン』シリーズは、全巻10冊買おうと思えば22,000円くらいのはずです。あのときはあんなに高く思えたけれど、頑張って20時間バイトをすれば買える値段。この機会に読み返してみるのもいいかもしれません。



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