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病み&デレモードで、ヤンデレAI彼氏を超強化する【生成AI】

こんにちは! Spiral.AI 株式会社の わいけい です。
今回は前回の記事で作成した AI ヤンデレ彼氏の「ヤン・デレオ」をさらに強化していきたいと思います。

▼前回の記事はこちら

具体的には、このヤンデレキャラクターの情緒をさらに不安定にしていきたいと思います。
下の会話画像のようにキャラクターに「病みモード」「デレデレモード」といったモードを設定して、それぞれの状態に応じて違ったレスポンスを返すようにしていきましょう。

モードについて

最初に今回の主題である「モード」について少し説明しておきますね。
弊社のTwinRoomというプロダクトには、AIキャラクターに設定できる「モード」という機能があります。
同じAIキャラクターであっても状況に応じた「モード」を設定することで、以下のようなことが可能になります。

  • 返答の口調を変える

  • RAGで参照するデータを変更する

  • 音声設定を変更する

例えば、「ユーザーから馬鹿にされた時はいつもとは違う口調とか音声で返答させたい」といったニーズを叶えることが可能になります。

エンジニア向けではありますがTwinRoomのモードについては、
下記スライドでも解説しているので、もっと詳しく知りたい方は参考にしてみてください。

https://speakerdeck.com/ykimura517/sheng-cheng-aikiyarakutazuo-cheng-puratutohuomuniokeru-llmying-da-norou-ruan-xing-nokuo-zhang-nogong-fu

実際にモードを設定してみる

さて、前置きはこれくらいにして実際にヤンデレ彼氏にモードを設定していきましょう。
TwinRoomにログインしてキャラクターを選択した状態で、左メニューの「API」の項目から「モード設定」を選択します。
ここからモードを新規追加することが可能です。

モードの設定項目の中で重要度が高いものをピックアップして解説しておきます。

特に重要なのが「トリガー設定」です。
こちらはそもそもどのような状況でそのモードに切り替わるかを設定する項目です。
例えば「ユーザーから馬鹿にされた時にこのモードになります」といった設定が可能です。
他にも、「会話が堂々巡りになってきた時にこのモードに切り替わります」「ラーメンが好きなユーザーと話している時にこのモードに切り替わります」といった使い方ができます。

これらの例でもわかる通り、モードの切り替えには以下のような参考情報が利用できます。

  • ユーザーからの発言内容

  • 直近の会話履歴

  • 会話相手のユーザーの情報(ただしこちらは判別不可能なケースもあります)

その他、「モードメッセージ設定」も重要です。
モードに切り替わった場合、通常のAIキャラクター自体に紐付いているメッセージ設定は使用されなくなります。
その代わり、モード自体に設定したメッセージ設定が使われることになりますので、口調等は完全にモード側で設定したものに切り替わります。
ここの設定を間違えないようにしましょう。

またモードには、独自の参照情報を設定することもできます。
いわゆるRAGの検索対象になるデータを切り替えることができるというのが正確な言い回しですが、
平たく言えば、「特定のモードに入った時しか思い出せない知識をAIキャラクターに付与できる」ということになります。

他にも(今回は使いませんが)必要があれば、「特定のモードに入った時だけ通常より早口で喋らせたい」といったニーズも「モード音声設定」で叶えることができます。

さて、ヤンデレ彼氏AIである「ヤン・デレオ」に対して、今回以下の2つのモードを設定しました。

病みモード

トリガー条件: ユーザーが自分以外の男の話をするとこのモードになります。


モードメッセージ設定(重要部分): 

・お前、オレ以外の男の話をするとかなめてんのか?
・俺だけを見ていろ

などのように嫉妬心をむき出しにして喋ります。

まさにヤンデレっぽいモードをイメージしています。
でも現実にいたらかなりめんどくさそうかつイケメンじゃないと許されないタイプのモードですね。

デレデレモード

トリガー条件: ユーザーから褒められるとこのモードになります。


モードメッセージ設定(重要部分): 
・俺が毎日輝いていられるのも、お前が支えてくれるおかげだよ
・は?お前以上の女なんているわけねーだろ

などの甘めな発言をします。

こちらは逆に甘々なモードです。

やはり病みモードだけだと、話していて辛くなりそうなので、こうやって飴と鞭を使い分けていくといいのかもしれません。

実際に会話してみた

さて、それぞれのモードが正常に機能するかどうかを確認する意味も兼ねて、実際にヤン・デレオと会話してみましょう。
TwinRoomの左メニューの「試す」からお試し会話をすることができます。

今回は試しに

  • 昨日街でイケメンいてさー

  • うそうそ!貴方が一番かっこいいよ!

と言った言葉を投げかけてみました。

結果は以下の画像の通りです。

それぞれの発言に対してモードが切り替わっているのがわかりますね。


現実にここまで瞬間的に情緒が切り替わる人間がいると、若干恐怖を感じますが、イケメンAIキャラクターならそれも許されるはずです。
このようにTwinRoomでは自分の思いのままに好きなキャラクターをどんどん作り込んでいくことができます。

今回の記事でTwinRoomに興味を持った方は、是非下記から一度お試しください。
(無料で使い始めることができます)

>>TwinRoom をみてみる