グリーンの力
今年のゴールデンウィークはさわやかな日差しの出る日が多かったですね。
仕事もプライベートも、いずれも活動しやすかったです。
明るい日差しのおかげか
グリーンもきれいに映え、道に河原に、山々に咲く花にも
目が行ってしまいます。
建物のほとんどは
無異質なもので成り立っています。
有機質である木造の建物も
隠れてしまっているため
見た目は静かで動かない
物質でできているため、
一般的には『冷たく』感じます。
ですが、グリーンが周囲にあるだけで
建物も呼応するかのように
生き生きと発色してくれるように感じ
動かない建物が
彩りを見せるような感覚を覚えます。
個人的には
グリーンが放つ生命力が
非常に大きいことを示しているのではないかと
思うのです。
以前、華道をされている年配の女性から
『生花と造花は全く違う』
『生花が少しあるだけで、空間の空気が変わる』と
言われていたことを思い出します。
確かに、テーブルに一つ 花があるだけで
場が和やかになるのが事実としてあります。
それは生きた花の中に潤った『水』が多分に含まれて
それが動き、目に見えないレベルでの
動き、『輝き』を放っているのでは
無いかと思うのです。
人間は常に『水』を求めてしまう生き物だそうです。
それは、人間にとって必要不可欠なものだから だというのが理由ですが、水は光をすべて反射します。
キラキラした光が、人を魅了してしまうのは
そのせいかもしれません。
僕たちは動かない建物を作っていますが
キラキラした、輝くものが動物であり、植物であり
輝きを放つものであるならば
そのステージを作るのが仕事なのかなと思います。
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