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「仁と義」は「人間性と社会性」

「仁」と言う概念は、他者への思いやりが基盤にある、と学んだ。それは、人の進むべき道を示すこと。セットの概念とも言える「義」は、世の中に対して自分の役割を果たすこと。社会のあるべき姿に向かうための考え方だ。

では、社会のあるべき姿って、どんなものだろう。香港の民主化運動をめぐっての心痛む状況を見るにつけ、それを定義することの複雑さ、不安定さを思う。そもそも、「正義」「不正義」を、誰が判断できるというのだろう。

仁義にもとる不条理は、世の中にいくらでもある。大きな流れに逆らうのは簡単じゃない。かつて孔子は言った。

義を見て為(せ)ざるは、勇なきなり。(巻第一 為政第二)

「行なうべきことを前にしながら行なわないのは、臆病者である」つまり、義を成すには勇気が必要だということ。勇をもって行動し、24歳の誕生日を収監されて迎えた周庭さん。彼女の心に寄り添いたいと思う。




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