【TOKYO真夜中散歩 第十四夜】26時の表参道で246を左折してみた
今回の真夜中散歩、タイトルの時点でピンと来た方も少なからずいらっしゃるだろう。
お察しの通り、元ネタは勿論サカナクションの楽曲「表参道26時」である。
歌詞に倣って実際に26時の表参道に行き、さらには246を左折してみようと言う聖地巡礼的な企画。
きっとファンなら誰しもが一度はやってみようと思っただろうし、恐らく既に同様の行為をやってみた方は多々いらっしゃるだろう。
ただ
246を左折して歩いた先には何があるか?
今回はそこに注目して読んで貰えると、明日から使えるムダな知識が少しだけ増えるかもしれない。
0時5分 自由が丘駅
そんな訳で深夜0時、私は東急東横線の自由が丘駅に居た。
「オイオイ何やってんだ、表参道に行くんじゃなかったのか?」
そんな風に思う方もいらっしゃるだろう。
ただこれには理由がある。
マヨナカ散歩の基本ルールとして
「おおよそ終電から始発までの時間を歩く」
と言う物がある。
そんな基本ルールを守りつつ26時に表参道に着くようにするには、終電辺りの時間に自由が丘を出発するのが丁度良かった。
20歳位の頃に自由が丘でアルバイトをしていた時期があり、その頃は度々自由が丘を訪れていた(とは言っても数か月だけど)
昨今の都内の駅は数年でガラリと様相を変えてしまうような場所も少なく無いけど、自由が丘駅は多少の変更点はあれど建物自体はそのままだったのもあり懐かしさと、なんだか少し安心したような気持になった。
けれど歩き始めてすぐにそんな気持ちは吹っ飛んだ。
東横線沿いに渋谷方面へと歩き出してすぐ、自由が丘デパート向かいのエリア一帯が再開発されるのかほぼ全てが取り壊されていた。
きっと下層階はテナントで上層階はマンションみたいな、昨今の都内に良くある複合施設辺りになるのだろう。
小岩駅前も数か月前に行ったら駅前の景色がそんな感じでガラっと変わっててびっくりしたのを今でも覚えている。
もっともここら辺の雑居ビルの大多数は、私が20歳の頃ですら古めかしさがあった位だからいずれは取り壊さないといけなかったんだろう。
向かいの自由が丘デパートもいずれは取り壊されるのだろうか?
ただこっちは線路の横なのもあってそういう兼ね合いで大規模な取り壊しと建て替えはし辛さそうだけど。
通りを少し進むと再開発エリアも抜け、少しレトロな、ある意味自由が丘らしい感じの商店街が現れた。
自由が丘の魅力の1つはこの良い意味での「古さ」だと思う。
この低い高架とかもレトロで素敵。
私が20歳位の頃にちょこちょことランチで行っていたお好み焼き屋さんがあまだあった。
当時はランチだと1000円でお好み焼き3種と焼きそばが食べ放題だった。
調べたら今も1320円と多少値上げしているけれどもやっているらしい、もし昼間に自由が丘に来る事があればまた行ってみたい。
日本一安いらしい(確かに手書きPOPの価格を見るに安い)カカト直しのお店。
それに加えて「当店は横浜高島屋にうらやましがられています」のPOPはなかなかにパンチがある。
昭和の頃からありそうな趣ある畳店、真っ白なカーテン(目張りの方が正しいか)も雰囲気あって素敵。
線路沿いを歩いていたら緩やかな坂があった。
若干ペースを落として坂を上る私たちの横を、片手運転で颯爽とウーバーイーツの配達員の方が自転車で駆け抜けていった。きっとこれ位の坂は慣れっこなのだろう。
深夜の踏切は若干恐い感じがする、警報機が鳴っていると余計に。
都立大学までの道は静かで街灯も少なく暗かった。
ただ遠くに高層ビル群が見えるのもあり、かつて王子辺りを歩いていた時のような寂しさは無い。
都立大学駅が近づくと高架下にちょっとした商店街があった。
八百屋さんは電気がついていたし扉も開いていたがこの時間は市場に買い出しに行ってそれを仕分けしたりしてるのだろうか?
レトロな飲食街の看板。
入っているのはバーやスナックが15店舗だった。
スナックには一度も行った事が無いので、何をする場所なのかが未だに全くわからない。
0時31分 都立大学駅
ギリギリ終電がまだある時間に都立大学駅に到着。
そういえば「都立大学駅に都立大学は無い」のだけれど、私がそれを知ったのは大人になってからだった。
昔バイトで都立大学の南大沢キャンパスに一度だけ行った事があるんだけど、綺麗なキャンパスだったのを覚えている。
次の学芸大学駅に向かっていたら大通りに差し掛かる、グーグルマップを見たら目黒通りだった。
東横線のガードを潜り先へと進む。
すると大きな陸橋が見えてきた、近づいてみてみると「柿の木坂陸橋」と記載がある。
私は柿の木坂自体に馴染みは全く無いんだけど、電気グルーヴの曲のタイトルに使われている地名として知っていた。
あの曲電気グルーヴがたまにブチ込んでくれるセンチメンタルな一面がとっても出てて凄く好き。
陸橋下には地名にちなんで柿と柿の葉が描かれたタイルが敷かれてた。
陸橋を超えて少し進むとイオンスタイル碑文谷、ここはかつて日本一大きなダイエーとして知られているダイエー碑文谷店だった。
私は昔日払いのバイトで2日間だけここで働いた事があるんだけど、ダイエー日本一セールの応援販売だった為地獄のような忙しさだった。
今思い出しても辛過ぎて二度と働きたくない。
ちなみにその時の事を昔ブログで書いてるので、お時間がある方は合わせて読んでみるのも良いかも。
そんな訳で、かつて私が地獄を味わった元ダイエー碑文谷店を横目で見ながら心の中で中指を立てつつ通過。
学芸大学駅方面へ向かう為目黒通りを左折して住宅街に入る。
そのまま道なりに歩くと再び東横線の線路にぶつかる。
線路脇は公園通りと言う名称の通りだった。
街灯とチューリップの看板がレトロでカワイイ。
0時59分 学芸大学駅
歩き始めてから1時間でようやく2駅。
写真を撮ったりしながら歩いていたのもありペースが思っていたよりも遅い。
「あれ?これやばいんじゃ?」
と、少し焦る。
当初の予定ではほぼ2時間歩き26時丁度で表参道に到着するつもりだったが、間違いなく間に合わない。
ただ今更焦っても仕方が無いので
「まあ2時台だったら26時ではあるし」
と気持ちを切り替える事にした。
そう考えれば1時間弱の余裕が生まれる訳だが、自分への言い訳のようにも思えて若干釈然としない感情が生まれた。
しかしながらそうする他無いのだから自分を納得させるしかない。
学芸大学駅付近の高架下にはオシャレなお店がちょこちょことあり、都会に近づいている雰囲気を感じた。
何やら歌声が聞こえてきたのでふと目をやると、お店の置き看板には「ものまねマスターのダイニングバー」との記載があった。
すると今歌っているのはマスターだろうか?
さらに先へ進むと良い雰囲気の気になるコーヒーショップを発見。
私は普段コーヒーを飲む事は余り無いのだけど、こういうお店で美味しいスイーツと一緒にコーヒーを飲むのは好きだ。
帰ってから調べてみた所、こちらのカロはホットサンドがとっても美味しそうなお店だった。
道なりに進んでいたら駒沢通り等と交差した五差路にぶつかる、標識によると五本木と言う地名だった。
ここを右折し駒沢通りを進む。
少し先に行くと本日何度目かの東横線高架、高架下には昭和の香り漂う交番と自動車店がなんとも言えないイイ雰囲気を醸し出していた。
都内の中でも都心部に位置する目黒区も、場所によってはこんなレトロな風景がまだ残っている。
高架を通過してすぐ左折、しばらく東横線高架沿いの道を歩く。
ここら辺は完全に住宅街で深夜なのもあり全く人気は無かった。
途中で昭和通りなんて街灯に掛かれた通りに差し掛かった、街灯の書体も昭和チックで可愛い。
ここら辺は先ほどの自動車店等も含め、レトロな物がチラホラ残ってて凄くそそられる。
自由民主党そうだ次郎の会
ラーメン二郎が思い浮かんだけど漢字が違うしそもそも政治家はラーメン二郎なんて食べない。
どちらかと言えばすきやばし次郎に行きそうな方々が集う会っぽいな、等と看板を見ていたらくだらない考えが脳内に思い浮かんだ。
多分寒い中歩いてるからだろう、あったかいラーメンが食べたい。
駅に近づくにつれ街並みが賑やかになってくる。
1時15分 祐天寺駅
そんな訳で祐天寺に到着。
一時期東横線沿線で暮らしてたんだけど、こちらの駅はいつも渋谷に行く途中に急行や特急で通過するだけの駅だった。
こう言っては申し訳ないんだけれども、私の中ではもっと地味な駅前駅だったんだけど、思ってたよりも綺麗だし賑やかだった。
やっぱりそれは東横線だからだろうか。
駅を通過し駅前の商店街を中目黒方向へと進む。
クリスマスが近いからか街灯がライトアップされていて綺麗だった。
UCCコーヒーにバッテンシールが張られた何かのお店、no Coffeeとあるのでコーヒー自体今は提供していないのかもしれない。
お店の外観。
調べてみたらBarだったのでやはりコーヒーは提供していないようだ、そしてコチラのお店、通って顔を覚えられるとオーナーとラップバトルが出来るらしい(グーグルマップ情報)
どちらにしても常連で成り立っているようなお店のようで、グーグルマップのクチコミには「うちわののり」との短文と共に★1レビューを付けているクチコミがあった。
その方が店内でどういう気分を味わってどういう気持ちでそのレビューを投稿したのかはなんとなく察するけれども、そういう人は大人しくチェーン店の居酒屋とかダイニングバーとかで飲んだ方が良いと思う。
と言うか上の置き看板の時点で、一見が気軽に入るタイプの店じゃないの分かるじゃん。
昔は寿司屋だったのであろう建物。
ストリートビューで遡って見てみたけれど2009年の時点で既に廃業して大分経ってるような感じだった。
店名の久女寿司で検索してみたけれども、何年頃まで営業していたかの情報も掴めずだったので恐らくは2000年代初頭位には既に廃業していたのだろう。
再び東横線のガードに差し掛かるが、こちらは潜らずそのまま今歩いていた道を進む。
ガードの向こうの壁には何かの絵が描かれていた。
先ほどのガードから少し先に進んだ所、道の脇に植えられている藤棚等がライトアップされている区画があった。
ここは場所的に街の自治体とか区とかが管理している花壇だろうか?
そしてライトアップされているのはやはりクリスマスが近いからだろうか?
花壇だけでなく付近のガード下も一部ライトアップされていた。
さらに先へ進むとなんとも目を惹く外観のお店があった。
こちらはナイアガラと言うカレー店でかなり有名なお店のようで、私も記憶はおぼろげながらも以前ネットのどこかで見かけたような気はしていた。
外観だけでなく店内も電車に纏わるインテリアやグッズが飾られており電車好きには堪らない場所のようだ。
店内も気になるしカレー自体も気になるので、そのうち昼間にまた来てみよう。
ここら辺からはしばらく閑静な住宅街が中目黒駅付近まで続く為、しばらく黙々と歩いた。
次に写真を撮ったのは大分中目黒駅近く、ここの交差点を境に住宅街から繁華街へと街並みが変わっていた。
この日は平日だったのもあり中目黒駅前でも深夜は殆ど居ない。
当たり前と言えば当たり前なのだが、それでも以前桜シーズンの深夜散歩で中目黒を通りかかった時は平日でも割と人が居たので不思議な気持ちになった。
素敵な大家さんだけの不動産屋さんらしい。
…ダウト。
何を描いているのか良くわからない抽象的なアート。
1時33分 中目黒駅
スタートから1時間半でようやく中目黒駅。
予定では2時間で表参道着なのだからかなりの遅れなのだが、私達は決してそこまでのんびり歩いていた訳では無い。
こういう事を言うとグーグルの偉い人に怒られてしまうかもしれないけれど、グーグルマップは少し常人の歩くペースを早く見積もり過ぎていないだろうか?
ただここまで遅れるともう焦る気すら怒らなくなってしまった。
駅前にあった謎のはてなマーク。
亀の甲羅でもぶつけたらキノコが出てくるかもしれない。
中目黒の駅を通過してすぐの、飲み屋とかがある辺りもご覧のように平日の深夜1時だけあって人気は無かった。
桜シーズンに歩いた目黒川。
奇しくもつい先日やっとこさその記事を完成させて公開した所なので、もしよろしければ合わせて読んでみて貰えると嬉しい。
中目黒駅前にあるアトラスタワーと言うタワーマンション。
大きいなあなんて感じで歩きながら横目でぼーっと眺めていた所、前方から女性の大きな声がした。
何事かと思って前に向き直ると、恐らくはお酒を飲んだ帰りであろう雰囲気のカップルが居た。
女性は女性におんぶをして貰っていたが、男性も酔っぱらっているようで足元がおぼつかずすぐに女性は降ろされていた。
私達との距離は100メートル近くあったのではっきりとは見えなかったが、おぶさった際にスカートが捲れていたのでもっと近くにいたら女性の下着が普通に見えていたかもしれない。
彼女はもう少し自分の恰好を考えた上で行動した方が良いと思ったが、酔っぱらっているんだから仕方ない。
誰かに迷惑をかける訳でも無し、その位ならむしろカワイイ物だろう。
カップルはここを右に曲がっていき、私達はそのまま道なりに直進する。
私がまだ20代の頃、バイトで手に入れたお金を握りしめて中目黒駅にやってきては、洋服屋を見て回りながら代官山、原宿と歩いたのを思い出した。
今では洋服を見る為だけにそこまで時間と労力を使おうとは全く思えないが、まだネット通販も無ければ大型ショッピングモールがそこら中にあるような時代でも無かったのだから、流行の洋服を買うにはそれしか無かった。
あの頃の私もこの先の坂を毎回ヒーヒー言いながら代官山へと向かっていた。
そしてこの日の私も同じようにヒーヒー言いながら坂を上る。
ただ今日のソレには幾分かの懐かしさが含まれている。
途中何やらシュールなキャラクターが描かれた建物の横を通過した。
その横の壁にも同じキャラクターが描かれている、キースへリングとぷよぷよとを混ぜたような、そんな感じのキャラだ。
こちらの絵画は調べてみたところ365ブンノイチと言うクリエイティブチームの方々によるプロデュースで制作された「なかめエンノシターズ」と言う作品。
落書き防止及び電車から見えるアートとして描かれているそうである。
公式HPでは今年の8月に補修が行われた様子を撮影した記事が投稿されていた。
見ていたら作品の中に落書きされているような物が見受けられたが、これは塗料が薄くなって元から書かれてた落書きが浮き出てしまったのだろうか?
それとも落書き防止の作品に落書きすると言う蛮行を行った物が居たのだろうか?
坂を上り切り駒沢通りへと再び戻ってきた辺りで左手にお尻のポケットにカモメのマークがペンキで描かれているのが特徴的なエヴィスジーンズでお馴染みのお店「Evisu Daikanyama Tokyo」があった。
最近日本だと履いている人は東京どころか埼玉でも殆ど見かけない。
どうやら現在は香港企業の傘下になっているらしい、そう言えばエイプもあれだけ流行ったのに現在は海外資本に売却されてしまったけど似たような感じなのだろう。
エヴィスジーンズは今どんな感じのデザインなのかと思い公式HPを見てみたけれど、なるほど確かに香港の方々とかに受けそうなデザインだなって感じのラインナップになっていた。
昔よりも大分価格帯も上がっており、このデザインでこの価格だと日本で再びエヴィスが流行る可能性は相当低いだろう。
ここでいよいよ渋谷区へと入る。
左折して旧山手通りへと入り代官山駅方面へ。
平日深夜の代官山駅前は静寂に包まれていた。
代官山駅と多摩川駅、後は田園調布駅辺りはその他の駅とは駅前の雰囲気が一線を画している。
1時43分 代官山駅
ただ代官山駅は多摩川駅や田園調布駅とは違い、普通に買い物に訪れる観光客も多い地域ではある。
深夜は駅前に飲み屋等が無い為ご覧の静けさだけれども、週末ともなれば駅前は買い物に訪れる若者等で賑わっている。
駅前にはミッフィーカフェもあり、ミッフィーちゃんの像が店頭には置かれていてとってもカワイイ。
とりあえずグーグルマップに指示されるまま坂を下って渋谷方面へ。
代官山に来るのもヘタすると20年近くぶりになるかもしれない。
坂を下りた辺りで代官山アドレスザ・タワーが見えた。
私が代官山に良く行くようになった頃に建てられたタワーマンションは、昔と変わらず代官山のランドマークとして圧倒的な存在感を放っていた。
そのまま道なりに進むと古着屋とかその手の小さなアパレルショップ等が立ち並ぶエリアへ。
これらの店舗が入っている建物「キャッスルマンション代官山」は2F
より上は名前の通り賃貸住宅で、お城をモチーフにした重厚感あるデザインは今の賃貸住宅ではまず見ない。
調べてみたら1985年1月に完成した建物で、なるほどだからこの雰囲気なのかと納得。
さて、私はグーグルマップの案内通りに基本歩いていたわけだけれど、ここでさすがに
「それは無いだろ!」
と、スマホをブン投げるもしくはグーグルマップに音声入力で文句を言いたい気分になった。
グーグルマップはここを上れと言っている。
先ほど坂を下るように指示した上でのコレだ。
昔の記憶を辿れば駅前から坂を下らずに八幡通りに予めでてしまっていればこんな階段を上らずに済んだと思う。
どちらにしろこの階段を上った先は八幡通りなのだから完全に余計な労力だ。
グーグルマップにまかせっきりにした私にも責任は多いにあるのだけれど、それにしても酷いじゃないか。
しかし文句を言ってても始まらないので気合を入れて上る。
幸い深夜で他に人気は無い為、上は一切見ず目の前の階段だけを見つめてひたすら上る。
すると思ったよりもあっけなく上がり切る事が出来た。
上り切ったあとの景色がコチラ。
ちょっとした達成感を味わえたのでそれを考えるとこのルートも悪くは無いのかもしれない。
八幡通りに出てしまえばあとはある程度慣れ親しんだルート、20歳前後の頃にはそれこそ数十回は歩いた道。
私が代官山に良く行ってた頃、この建物の2階にclosetと言う洋服屋があり、ここでちょくちょく服を買っていた。
ただそこそこ値段がしたので頻繁には買えなかったし、ヤフオクを知ってからはここの洋服をヤフオクで安く買ったりもしていた。
少し先には90年代から現代にいたるまでストリート系ブランドのトップに君臨し続けているシュプリームの代官山店があった。
90年代から今に至るまでずっと店員の態度が悪いのは、ショップとして「愛想なんて良くなくて良いどうせ客は来る」みたいな教育をしているからだろうか?
エイプを初め裏原系ブランドの大半のお店は店員の態度が悪かったけど、それでもシュプリームは態度の悪さでもトップに君臨し続けている気がする。
山手線、埼京線、湘南新宿ラインと3つの路線をまたいでいる猿楽橋の上を通過。
少し遠くに見える高層ビル群が正に「ここは東京」って感じ。
もしかしたら山口一郎さんがユリイカを作曲した時眺めていたのもこんな景色だったのかもしれない。
旧東横線橋脚、そう言えば私が東横線に良く乗ってた頃は代官山から地上をくねくねと曲がって渋谷駅に向かっていた。
あの頃の名残だと思うと感慨深い物がある。
その横には川沿いにちょっとした公園のような物があるのだけれど、現在はフェンスで閉鎖されていた。
そしてフェンスの中に乗り捨てられたLUUPが。
私はネットでLUUP自体やLUUPに乗っている人全員が叩かれる風潮みたいなのは凄く嫌い。
けれどここに乗り捨てた人間も同じ位嫌い。
渋谷川と言えば茶色く濁ったとんでもなく汚い川と言うイメージだったけれども、清流を復活させようと活動されているそうだ。
少し歩くいたらすぐ渋谷についた。
ここを歩くのは半年ぶり、春の真夜中散歩で明治通りを全部歩いて走破した時以来である。
と、言ってもその時の事はまだ書いていない。
今回の真夜中散歩を書き終えたら次にそちらを書く予定なのでしばしお待ちを。
一応渋谷駅の表記があったので、ここで渋谷駅到着としても良かったのだけれど、さすがにちょっと違う気がした。
エレベーターで上に登ろうとしたが、残念ながらエレベーターは深夜1時で停止してしまっていたので階段で上る。
ちなみに道路の向かい側にはエスカレーターがあって、そっちは動いているっぽいのでコッチ側に渡らなければ良かったとちょっと後悔した。
グーグルストリートビューで2009年辺りのここら辺の風景が観られる。
その頃はまだ、WINS渋谷を利用するような中高年男性向けの雰囲気だったのだが、今ではすっかり垢抜けてしまった。
恐らくは東京オリンピック絡みでこうなったんだろうけど、WINS渋谷の利用者にとっては若干居心地が悪くなったかもしれない。
歩道橋(ここまで来ると歩道橋と言う表現が正しいのか良くわからない)は手すりがライトアップされていて未来都市感がありとっても素敵な空間だった。すぐ側に首都高があるのも素敵。
ただ、まだ渋谷駅辺りの道路は工事が続いていた。
私が高校生の頃から渋谷駅周辺はそこかしこで何かしらの工事をずっとしてる気がする。
そういえば横浜駅も駅開設以来ほぼ絶え間なく周辺の工事が続けられておりそれもあって「日本のサグラダ・ファミリア」なんて呼ばれているのを思い出した。
私の中では渋谷駅もそんなイメージである。
2時13分 渋谷駅
本来ならばハチ公前辺りがまさに渋谷駅と言った感じなのでどうせならそちらを通過した方が良かったのだろうけど、既に26時に突入しており若干切羽詰まっている現状では余計なタイムロスは避けたかったので今回はこちらでご勘弁頂きたい。
宮益坂下の交差点から見るビックカメラ。
ここら辺は私が高校生…いや、中学生の頃から基本的な景色は変わっていないような気がする。
明治通りを歩いていたら富士そばがあった。
割と寒く2時間半近く歩きっぱなしだったのでここで小休止することにした。
本来ならばこの日の主目的である表参道に行ってから休憩を取るべきなのだろうけれど、その先ゴール地点含めて繁華街がほぼ無さそうなのと、富士そばならささっと食べられるので、食事をしてから歩いても26時台に確実に表参道に到着できるだろう
等、様々な思案の末の行動である。
私はカレーライスセットを選択し、そばにコロッケをトッピングした。
富士そばでカレーを食べるのは人生で初めてだったりする。
コロッケそばって最初はゲテモノ感があって食べる勇気が出なかったんだけど、一度食べてからは好きになりちょくちょく頼んでいる。
そして富士そばのカレーは完全にレトルトカレーの味だったので、リピートする事は多分無い。
10分ちょっとでささっと食べ店を出る。
お冷のグラスでテーブルは多分濡れていたけれども指で拭いたりはしなかったし、そもそもそんな事を気にしている時間の余裕も無かった。
そのまま少し明治通りを進む、左手に見えてるのはMIYASHITA PARK。
ただこのままずっと明治通りを進むと遠回りだしその他諸々の事情もある為、途中で右折する。
どこで曲がったのかをストリートビューで確認したのだけれど、左手前の何やら工事中っぽい場所は2023年9月からこんな感じだった。
どうやらフェンスの中は美竹公園と言う公園で、結構長い間工事をされているみたいである。
なんでも宮下公園が現在の形になってそこを住処にしていたホームレスがこちらに移って来たらしく、それが問題視されたからか現在のように塀で囲ってホームレスを完全排除したそうだ。
個人的に今の渋谷区長はハロウィン関連の発言と対応等を見ても好きになれない。
ここら辺も少し明治通りから中に入ればマンションや戸建てがある閑静な住宅街だった。
何より驚いたのは昭和の頃から建っていたであろう古めかしい団地があった事である(正確には社宅のようだ)
私が原宿に買い物にちょくちょく訪れていた時代にも当然あったのだろうが、こんな住宅街方まで入って来た事は無かったので全く知らなかった。
こういう知ってるような場所でもちょっと違う場所を歩いてみると意外な発見があるから散歩は面白い。
表参道に近づくにつれ、再び洋服屋等のテナントが増えてくる。
まだ住宅もあるような場所でヒスミニの店舗を発見し「こんな所にあるんだ」等と友人に話しかけるも「まだ一般住宅もあるのだから話しかけるな」と怒られてしまった。
苦笑いして手を握りしめた。
少し先の方に灯りがたくさん見える。
どうやら表参道まではもう少しだ。
ブラウンライスと言う看板、どうやらヴィーガン向けのお店のようだ。
ブラウンライス、つまりは玄米だろう。
私もちょっと前まではロウカット玄米を主食にしていたが、令和の米騒動の際に全く売って無くなり、さらに米の値段が激増したのもあって白米に戻してしまった。
代わりに麦を入れて炊いてはいる。
ブルガリの看板を発見し、表参道に到着したのを知る。
道路の向かいには「乗るしかないこのビッグウェーブに」でお馴染みApple 表参道。
ちなみに私はiphone以外のスマートフォンを使った事が無い。
ただ別にアップル信者でも何でも無く、単に初スマートフォンがそれだったのでずっと使い続けていると言うだけの話である。
新しい物に手を出すのが億劫になってしまいがちなのはきっと年齢のせいだろう。
表参道に到着、一部ではあるが11月下旬で既に表参道のイルミネーションは付いていた。
表参道のイルミネーションと言えば私が表参道近辺に出歩くようになった高校生時代よりもずっと前から行われているのだろうが、その頃はLEDなんて無いだろうから普通の電球でイルミネーションをおこなっていたのだろう。
当時の電気代は今よりは大分安かっただろうけれども、それでも全部電球でやっていたとすれば今と比べても相当電気代が掛かっていたのかもしれない。
なんて事を考えつつ歩みを進めていると表参道駅に到着。
2時51分 表参道駅
本当にギリギリになってしまったが、一応表参道26時である。
後9分しか無いので感慨に浸る暇も余り無く、246を左折することに。
表参道交差点付近のイルミネーションは殆どが点灯していてとっても綺麗だった。
246に差し掛かるも左折を促す声は聞こえてこない
当たり前だ
むしろ聞こえたとしたらそっちの方がヤバい
聞こえてこないが「246左折」と小声で呟き左折する
この曲をどうしても流したかったのでTikTokを始めてみた。
編集がとっても拙いのはご容赦を。
あと、本当は「246左折」の部分を使いたかったんだけどサビの部分しか使えなかったのが残念。
そんな訳で左折した先がコチラ。
そのまま道なりに進んでみる。
するとI’m donut ? 表参道と言うドーナツ屋さんがあった。
なんとなく名前だけは知っているような気がしたが、どんなドーナツ屋さんなのか詳しくは知らない。
ただ
SOLD OUT
との貼り紙を見るに相当人気なのは分かる。
調べてみるといつも行列を作っているお店らしい。
個性的で美味しく店員さんの対応も良いらしいので今度行ってみよう。
歩いている時には全く気が付かなかったんだけど、向かいにはレイクタウンkaze3Fでいつも行列を作っている蕎麦切りみよたの青山本店があったようだ。
全く気が付かなかったのはドーナツ屋さんに気を取られていて道路の向かいを見ていなかったからだろう。
少し先には天馬と言う美味しそうなカレー屋さんがあった。
ぐぐってみたら実際美味しそうだし複数店舗あるお店で、都内の有名カレー店にありがちな意識高そうだったり店主の人間性がスパイシーだったりすることも無さそうなので今度行ってみよう。
南青山三丁目の交差点
少し駅から離れた場所なのにこの感じなのは都内ならでは。
交差点にあった案内板によると外苑前駅はもう少し先。
こんな時間でも開いてる成城石井があった。
さすが都会だとびっくりする、ここら辺に住んでるおハイソな方々はここが日常に使うスーパーの1つなのだろう。
そんな都心部ならではの様々な光景にびっくりしつつあるいていると外苑前駅到着。
3時6分 外苑前駅
この時間はさすがに地下鉄駅に降りるシャッターは閉まっていた。
駅前のお店には何やら訴えたいことがありそうな感じのグラフィティアート。
コチラのお店のHPを見てみたら制作風景の動画等があった。
とりあえずサイトは早くhttpsにした方が良いんじゃないかと思った。
道路の反対側に渡り進む。
このちょっと先に見ておきたい場所がある。
道路を挟んで向かいに明治神宮外苑が見えてきた。
私たちの歩いている側にはコチラ。
人気配信者加藤純一さんの営んでいる美容院、CUT純。
ご本人はあくまでもオーナーなので、お店を使って撮影をしたり個人的に髪の毛をスタイリングしに来る時以外はいらっしゃらないが、実姉がマネージャー的な感じでこちらのお店で働いている。
一度位は行ってみたい気持ちもあるけれど、その日の朝に「今日美容院に行きたい」みたいな気分に唐突になる事が多い私には、何か月も前から予約を入れるなんて事は出来ない為、恐らくは実行されないだろう。
熱心な彼の視聴者では無いけれども、なんだかんだニコニコ生放送時代からちょくちょく配信を見たりはしていて視聴歴で言えば15年程になるだろうか。
定期的にニコニココミュニティを削除して配信引退を宣言しては数か月で復帰を繰り返していたあの頃の彼が懐かしい。
まさかあの頃は普通に顔出しをして仕事として配信を行う彼なんて想像すらしていなかった。
ただしあの頃は配信だけで生活をするなんて概念自体が無かったのだから当たり前ではあるのだが。
歩いていたら不意に暖かい熱風が足元から吹いてきた。
どうやらこの通風孔から地下鉄の暖気が排出されているようで寒い中ずっと歩いていた私達には有難いスポットだった。
正直ここで小一時間休憩をしたい位だが、こんな路上でずっと立ち止まる訳にもいかない為、後ろ髪を引かれるような思いで先を急ぐ。
何やらビルから突き出した謎のオブジェに目を惹かれる。
近づいてみるとコチラは楽天のビルだった。
今調べてみたら楽天証券㈱のビルで、その業種だからかグーグルマップの評価は激マズレストランレベルの評価がつけられていた。
増したから眺めてみるも、これが何なのかはやっぱりわからない。
ただこの手のオブジェは得てしてそういう物である。
ビルの下にもこんな抽象的なオブジェがあった。
ビルの上のオブジェは白でこちらは黒
そういう対比なのだろうか?
下のオブジェには「水の鼓動-絆」高濱英俊との記載があった。
先ほどのオブジェから少し先に進んだ所。
横断歩道の先に次の駅の看板が見える。
3時25分 青山一丁目駅
実は先ほどから私達はトイレに行きたくなっていた。
外苑前駅付近のセブンイレブンに入るも店内にトイレは無かったのだが、ここは都心でさらには大通りだしこの先にもコンビニはあるだろうと思いそんなに焦ってはいなかった。
しかし次に入ったセブンイレブン港区南青山2丁目店も、さらにその次のファミリーマート 青山ツインビル店にもトイレは無かった。
そういえば
「コンビニのトイレは周辺地域の治安のバロメータになっている」
なんて話をどこかで見かけた事がある。
ご自由にお使いくださいが治安の良い地域
トイレを使用される際には店員にお声がけ下さいが治安が普通の地域
トイレが無いorトイレを貸していないが治安の悪い地域
だそうで、それに照らし合わせるとここら辺は治安の悪い地域なのだろう。
おハイソで治安良さそうな雰囲気なのに不思議。
そしてこの先はコンビニも無さそうだぞって事でいよいよ本格的に困って来た私達。
しかしそんな私達に思いもよらぬ形で救いの手が差し伸べられた。
通り沿いにて公園を発見。
何やら案内があったりと割と新しく綺麗な雰囲気だった。
深夜で暗いのもあり公園の全貌は判らなかったが、パっと見た感じ割と整備されてて大きい公園だった。
「もしかしたらトイレがあるかも?」
と期待して見まわしてみると・・・
無事トイレを発見。
有難く使わせて頂いた。
しかも清掃されており、公園のトイレにありがちな汚いトイレでは無く清潔なトイレで本当に有難かった。
東京でもビルの屋上でミツバチを飼育していたりそこで作ったハチミツが売られていたりするが、こういう所からミツを集めているのだろう。
このトイレが例え有料だったとしても私達は迷わず使っただろう。
なのでせめてもの恩返しにと、公園内の自販機で二人とも飲み物を購入させて頂いた。
その後、こちらの公園が高橋是清翁記念公園と言う名称なのだと知る。
こちらの案内を見るにそこそこ大きな公園のようで、奥には高橋是清翁さんの像も建てられているらしいが、公園内は真っ暗だったのでさすがに観に行こうとは思えず、自販機で購入した飲み物をささっと頂いてから再び歩き出した。
新宿や渋谷のような繁華街では無いけれども、間違いなく大都会を感じられるような風景。
道路向かいに豊川稲荷。
こちら側には赤坂警察署。
立ち止まってこの看板を撮影した際、横目で警察署の方を見ると警察官がこちらの方へ歩いてくるのが見えた。
私としてはただ記念に看板を撮っただけでやましい事は何もしていないのだけど、なんとなく声を掛けられそうな雰囲気を感じた。
気づいてる 気づいてる
しかし
とりあえず彼がこっちに歩いてきているのは気が付かないそぶりでそのまま再び前を向いて歩きだす。
すると少し先に羊羹で有名なとらや赤坂店があったので、そこで敢えて立ち止まりスマホでお店の写真を撮りながら友人に恐らく後ろから歩いてくる警察官にも聞こえるように
「見て!とらやがある!」
と話し始めた
なぜかと聞かれれば警察官の方に「私達は無害な観光客ですよ」と暗にアピールしたかったからである。
それが功をそうしたか、そもそも件の警察官は単にコチラへ用事があっただけで最初から私達に声を掛けるつもりは無かった可能性もあるが、無事私達は声を掛けられる事も無く、警察官の方はとらや前の横断歩道を渡って道路の反対側へと歩いて行った。
私なんて職務質問を受けた経験も全く無い(高校生の時に自転車の防犯登録を確認された位)のでこういうシチュエーションには少しドキドキしてしまう。
4時1分 赤坂見附駅
そんなドキドキの余韻を引きずりつつ赤坂見附に到着。
駅前の東急ホテルとその上の歩道橋等が改装中だった為に青山通り沿いをそのまま通行する事は出来ず、右折してビッグカメラ辺りまで進みそこで横断歩道を渡って再び青山通りの方へと戻らなくてはならなかった。
距離にすれば数百メートル程度だが、この日は道中坂道を上る事も何度かあり割と歩き疲れている私達には少しキツかった。
横断歩道を渡った直後、先ほどまで歩いていたビッグカメラ前を撮影した写真。
そしてふと左に目をやるとAPAHOTEL。
早朝に見る社長の顔はいつにも増してパンチがある。
東急ホテルはこんな感じで改装中、どこかダンジョン感のある道を進んだ。
グーグルマップ上だとこの先は道が合って進めるのだが、この先が改装の影響で通行止めになってたらどうしようと若干不安を感じていた。
しかもこの先はまた上り坂なのが余計に不安を煽って来る。
幸い道は封鎖されていたりする気配は無く、そのまま先へと進めてホッと一息。
けれどここに来てのこの坂道はやっぱり辛い。
そんな訳で再び青山通り沿いを進む。
衆議院議長と参議院議長の公邸があった、厳重に門で閉ざされ中には警備員の姿も。
公邸だからやっぱり家賃はタダか割安なんだろう、でも気軽にコンビニとか行けなさそうだから実際に暮らすとなると色々不便そうだけど、コンビニとかは秘書が行くのかな。
秘書に愛人と使うコンドーム買いに行かせた経験がある性事家…もとい政治家なんてのも今までには多分いたんだろうな。
疲れているのと深夜のテンションもあり公邸等を見てもそんなくだらない事しか脳内には浮かんでこない。
4時13分 永田町駅
一般人は余り利用しないであろう永田町駅。
かくいう私もここで電車を乗り降りしたことは無いし、恐らく今後も刷る事は無い気がする。
上の写真、少し先にローソンが見えるけど、そこを右折した先の道には警察車両が複数停まっておりさらには警察官もこんな時間だと言うのに複数立っていた。
当初はローソンの所で右折しそこを通る予定だったけれど、そんな所をこんな時間に通過したら職務質問とはいかないまでも確実に声は掛けられるだろう。
なんもやましい事が無いとは言えわざわざただ時間をロスするような事もしたくないので予定を変更しそのまま右折せず直進する。
ちなみに帰宅後警察車両が居た場所に何があったのかを調べたら、自民党本部で合点がいった。
道路を挟んで向かい側にもナチュラルローソンがあった。
表参道辺りからここまでの道中で見かけたコンビニはセブンイレブンとファミリーマートばかりで、ローソンは殆ど見かけなかったのだがここに来てローソン系列が立て続けに2店舗。
コンビニ業界も縄張りみたいなのがあるのだろうか?
壁に抽象画が描かれた謎の建物を発見。
永田町と言う場所柄と、年季の入った建物の雰囲気もあってなかなかに威圧感がある。
近くに寄って見てみるとタイルアートだった。
後に調べてみるとこちらは三宅坂ビルと言う建物で元々は国産カメラメーカーのペンタックスが建てた物で、現在は立憲民主党の別館が入居しているそう。
ビルのタイルアートは寺田竹雄さんと言う方が1965年に制作した「躍進」と言うタイトルの作品で、何でもカメラのパーツを分解し絵画として再構築しているらしい。
今でも先程通りがかった外苑前駅の駅前のビルのように絵画をビルの壁面に描くなんて事はあるだろうが、現代においてタイルでビルの一面にアートを施すなんて事はまずしないだろう。
当時だからこその芸術作品なんだろうと、私がまだ生まれてもいない頃の時代に少し思いを馳せつつ眺めた。
ここら辺は首都高下の景色も手入れされていて、さらにはこの時間だと人も全く歩いていない為とても無機質な雰囲気だった。
なんとなくドラえもん等で描かれた未来都市っぽさを感じた
ふと足元を見るとGと言う文字がプリントされたシールが無数に貼られている事に気が付いた。
歩いている時はなんだろう?としか思わなかったのだが、後に調べてみると「ガス管用スコッチレーン」と言うガス埋設管の位置を示して工事などによるガス管の損傷を防止する為に貼られている物だった。
多分都内だけでなく全国の道路に貼られているのだろうけど、今まで気にしたこともなかったからか目にも入っておらずこのシールの存在すら私はこの時まで知らなかった。
まだまだ知らない事はたくさんあるけどすぐに慣れるさ
そんな歌詞が頭に浮かんだ。
国会図書館を右手に見ながら進み緩やかなカーブを曲がると立件民主党の選挙カーがたくさん留めてあった。
あんまり立ち止まって撮影してたら怒られそうなのでささっと歩きながら撮る。
お陰でご覧のようにブレてしまった。
こちらは三宅坂分室と言う首都高速道路株式会社の施設らしい。
なので立憲民主党とは関係ない筈だが、駐車場を貸し出しているだけなのだろうか?
遠くに見えるのはプルデンシャルタワーと言う外資系の生命保険会社「プルデンシャル生命保険㈱ 」の本社等が入ったテナントビルらしい。
初めて聞く生命保険会社だけれどもグーグルマップを見ると2ブロックの営業マンがたくさんいるような雰囲気らしく、つまりはSNSで有名なあの方みたいな人がたくさん生息している企業のようだ。
道なりに先へと進むと三権分立の時計塔が左手にあった。
小学校の社会の授業でも習った「司法・立法・行政」の三権を分立し権力が氾濫する事を防ぐ省庁として建てられている物らしい。
深夜なので柵越しに眺める。
周りに木も生い茂っているので木々の隙間からチラリとその姿を拝ませて頂く事しか出来なかった。
私は前述の通り無知なのだけれど、だからこそ本当に現代においても三権は分立しているのかに疑問を感じてしまう。
だから現代においてはある種の皮肉になっているようにも思う…
が、私みたいな者がそんな知った風なクチを利くのは滑稽なので辞めておこう。
さらに道なりに進むと右手には日本国民であれば誰しもが知っているであろう国会議事堂の姿が。
観ればわかるがこちらにも警察の関係車両が止まっている。
ただし先ほどの自民党本部と比べれば少ない、多分この時間は完全に無人になっているからだろう。
財務省上の交差点。
消費者庁や復興庁等が入った建物の前には北方領土についてのスローガンが掲げられていた。
そう言えば私が某中学受験用の進学塾に無理矢理通わされていた頃に、その塾で作文コンテストみたいなのが開催されたんだけど、その時のお題が
「もしも私が〇〇だったら?」
って物で、そのコンテストで大賞を取った作文が「もしも私がゴルバチョフだったら」って物だった。
内容について語る事はしないけれども北方領土関連についても記載があり、小学生が書いた物なので仕方が無いけれど今ネットで公開したらX辺りの面倒臭い人達が間違いなく炎上させるであろう内容だった。
あれを書いたのは確か女の子だったけれど、今は主婦か何かになっているのだろうか?それともキャリアウーマンだろうか?
中央官庁の案内図、右側が破れてボロボロになっているのがそのままだったのが気になった。
日本の中枢みたいな場所なんだからこういうのはきちんと直した方が良いと思う。
霞が関二丁目の交差点、本日の散歩のゴールまではもう間もなく。
左折したら霞ヶ関駅が見えてきた。
4時44分 霞ヶ関駅
本日のゴール、霞ヶ関駅へと到着。
この日のゴール地点は当初半蔵門駅にする予定だったのだけれど、そうすると始発時間までが少し空いてしまい、半蔵門駅周辺は時間潰し出来そうな場所もなかったりしたので霞が関駅へと変更になったなんて経緯がある。
ただ、こちらの駅にした事で散歩で観る景色にもメリハリが出たし結果的に大正解だった。
後15分程で始発が出る事もあり構内は既に開いていた。
ただしこの駅から始発に乗るなんて人は立地を考えたら当たり前なんだけれども私達以外に皆無。
一切人気は無かった。
もしかしたら通勤時間以外はさすがに無人とまでは行かなくてもそんなに利用者は多い駅じゃないのかもしれない。
あとがき
今回の真夜中散歩、歩いた距離は約14キロと実はこれまでにおこなった散歩の中で恐らくは1、2番目に多かった。
しかも割と坂道を通ったりしていたので疲労感もそれなりにあったけれど見る物も多く充実していた散歩だった。
さて、冒頭でお伝えした通り今回の散歩の主旨は
「表参道から246を左折した先にはなにがあるか?」
それに対する答えは
「外苑前、赤坂、永田町がある」
今回は霞ヶ関駅で散歩を終えたが、さらに先へ進むと皇居等もある為それらをひとまとめにして言えば
「日本の中枢がある」
だった。
ただし中には
「246を左折して表参道方向に行くって事なんじゃないの?」
と言う解釈をされている方もいらっしゃるかもしれない
しかし私は歌詞内の
表参道の26時が過ぎてく
と言う部分から部分から
歌の中に登場する彼らは表参道に既に居る
と解釈した為今回のルートとなった。
ちなみに私は左利きなのでいつも名前は左手で書いている。
今後もこんな感じで最近の散歩と、過去に溜めてしまった散歩の日記を交互に更新する予定で、年内に可能であればもう1、2記事アップ出来るように頑張るつもりである。
それではまた次の記事で。