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【TOKYO真夜中散歩 第十六夜】深夜の足立区はキケンな香り!?千代田沿線散歩後編 ~西日暮里から北綾瀬~


お正月を迎えたのがつい先日だったようなのにもう2月下旬、毎年の事なのですけれども過ぎ去る時の速さに驚きます。

2月と言えば大多数の方が真っ先に思い浮かべるのはバレンタインデーかと思うのですが、中には「確定申告」の方が浮かぶ方もいらっしゃっるかもしれません。

かくいう私もその1人。

毎年1月中旬辺りから脳内の片隅にはずっとソイツが居座っており、実際2月に入ってからはスキマ時間を見つけては毎日コツコツと確定申告作業を行う日々でした。

時間が作れずに数日間作業が全く出来なかった時には「2月の真夜中散歩行く暇あるかな…?」等と心配していたのですが、半日作業をまとめて行える日があった為、その日一気に作業を進めた結果、無事初日に申告書を提出する事が出来ました。

そんな訳で申告書を提出した翌日深夜、早速私は軽い足取りで真夜中散歩へと出かけるのでした。



23時52分 西日暮里駅

今回の真夜中散歩は12月の続きで千代田線沿線を引き続き歩きます、前編をまだ読まれていない方はコチラを先に読んで頂けると嬉しいです。


代々木上原からスタートして都心部を歩いた前回と違い、今回は前回のセーブポイントである西日暮里から終点の北綾瀬駅と言う下町エリア。


深夜の足立区綾瀬周辺を散歩するのは正直ちょっとだけ恐かった。

12月の散歩に不参加だった友人は「前回参加していなかったし足立区散歩はあんまり楽しく無さそう」と言う理由で不参加、なので今回も1人真夜中散歩です。


実は千代田線の西日暮里駅で乗降するのは人生で初めて。

前回は始発時間の関係で、西日暮里から千代田線経由で帰るよりも隣の日暮里まで歩いて常磐線経由で帰った方が早く帰れたのでここからは電車に乗らなかったんですね。


エスカレーターを上って地上へ。


写真中央に映っている線路脇の道、ここを道なりに進むと田端駅。

第三回の真夜中散歩で歩いたのですがしばらく続く上り坂がちょっとしんどかったなあ。


西日暮里駅前はなんとなく未来都市感があって好きです。

調べてみたら山手線・京浜東北線の他に新幹線とか宇都宮線の高架もあるから駅前がこんなことになってるんですね。


まだ駅前は帰宅途中の社会人の方々や、一杯引っかけて上機嫌な方々等で割と賑わっておりました。

駅前の通りを歩きだすと「なあチューしようや」と道端で女の子にしなだれかかってキスをしようとする男性と、嫌そうに拒否している女性を見掛けました。

カップルなのか、それとも飲み屋の客とスタッフなのか。

人前だからチューが嫌なのか、それともチュー自体が嫌なのか。

横目に見ながら通り過ぎる一瞬で2つの疑問が思い浮かびましたが、立ち止まって彼らにそれを聞くのは勿論、足を止めて観察する訳にもいかないので疑問を放置して軽やかに通り過ぎる私。

あれだけ人通りがあれば、本当に嫌だったら大声出せばきっと大丈夫。



高架数本を通り過ぎると今度は地上に踏み切り、こちらは今調べたら京成本線の線路みたい。


通りをしばらく歩いていると何か朧げな記憶のある建物が、立ち止まってスマホで調べてみたところ金メダリスト北島康介選手のご実家であるお肉屋さん「肉のきたじま」でした。

ただし2023年1月31日で閉業している為、現在はもう営業していません。

朧げな何かが頭の片隅にあったのは、多分だけどTVか何かで目にした時の記憶が残っていたんだと思う。


町屋駅までのこんな感じの普通の道が続いてたので、前述の北島康介選手のご実家以外は特に目を惹く物は無かった為、淡々と歩いておりました。


宮地陸橋。

ここは明治通り・道灌山通り・尾竹橋通りの交差点で、まだ記事を書いていないんだけれども明治通り走破の中編でも通った場所だったりする。

ただ歩いた方向が違うのでこの時には全く気が付いておらず、今この記事を書いている時に「あれ?明治通りって事はここ歩いた事あるよね?」と気が付いた。

しかもストリートビューで確認した時に「あ、そうだこのすき家の所通った」と、すき家の記憶しか無かった。たしかその時は友人と「今日はどこで何食べようか?」なんて話しながら歩いていたからすき家が妙に記憶に残っていたのです。


先に進むと京成本線の高架と一瞬だけ並走しその後すぐに交差する。

街並みも賑やかになってきた。


道の向かいに豚骨ラーメンしばらくと言う気になるお店を見つけた。

どうやら人形町にもお店があるようなので行くとしたらそっちに行くかな。


0時16分 町屋駅

スタートから20分ちょっとで町屋駅に到着。

町屋に来るのは初めてなのだけれども、実は私が越谷に引っ越してくる半年程前に引っ越し先の検討をしていた時、一瞬だけ候補になった場所だったりする。

その後色々あってと言うか他にも候補があって早々に町屋に引っ越す話は無くなったのだけれど、少し展開が違えば町屋で暮らしていた未来もあったのかもしれない。

ただし町屋の候補先だったマンションに引っ越して居たら、主に金銭的な理由で人生詰んでただろうけど。


町屋駅前にはフレッシュネスバーガーがあった。

越谷近隣には一切無いチェーン店である為、もう10年以上行っていない。

都内に行った時に見かけると久々に入ろうかななんて思ったりもするのだけれど、都内にわざわざ埼玉くんだりから出かけたのにご飯をフレッシュネスで済ますのも勿体ないと思ってしまいいつもスルーしてしまう。

レイクタウンに入ってくれればとも思うのだけど、ただでさえレイクタウンにはマクドナルド2店舗、モスバーガーが1店舗、クアアイナが1店舗、Jなんたらバーガー、ヴィレッジヴァンガードダイナー等ハンバーガー屋は既に十分過ぎる位あるのだから期待薄だろう。

そんな訳で現在マクドナルド1店舗しか無い越谷駅前辺りに…いや、あそこはバーガーキングですら駅前にあったにも関わらず潰れてしまった位だからフレッシュネスが出店したとて結果は目に見えている、やはり大人しく都内に出た時食べてみるしかない。


町屋には都電荒川線の駅もある。

いずれは荒川線散歩もする予定なので町屋を再び訪れるのは多分その時になるだろう。


町屋商店と言う町田商店のパチモンみたいな名前の家系ラーメン店…と、思ったら普通に運営元は町田商店だった。


ロケ弁と言う名のお弁当屋があった。


店名が物凄く目立つパチンコ屋さんがあった。

ここまで店舗名を全面に押し出しているお店はなかなか見かけないので割とインパクトがあった。

そしてなんとなくお店の雰囲気から2000年代初頭辺りの風を感じた。


こちらもすぐ近隣にあった別店舗、町屋はこの系列のパチンコ店が牛耳ってるエリアなのだろう。


隣には蒲田の有名な餃子店、你好の町屋店があった。

去年の8月に友人達と行った90年代縛りカラオケ大会の時、你好の餃子を友人にリクエストして頼買ってきて貰ったのを思い出した。

あの時10年以上ぶりに食べた你好の餃子、次に私が口にするのはいつになるだろうか。


「花」と言う店名のレトロな喫茶店を発見。

軒先に無造作に置かれた鉢植え、窓ガラスに貼られた雪の模様のシール、飾り窓のデザイン、一体だけポツンと置かれた小人の人形。

レトロをコンセプトにデザインして作ったような、昨今ありがちな物では無く、自然体なレトロがとてもツボだった。


駅前の通りはこんな感じ。

千代田線散歩の前編で根津~千駄木辺りを歩いていた時となんとなく景観に近しい物を感じた。


通り沿いにレトロな町中華を発見。

店構えもなかなか良いけれど、それよりもまず窓ガラスに貼られたメニューの値段を見てびっくりした。


ニラレバ定食でイマドキ730円とはなかなかに安い。


チャーハンラーメンセット850円、ソース焼きそば630円、マーボーメン730円…2025年現在都内でこの価格を維持されているのは凄い。


通りをしばらく歩いていると先の方に橋が見えて来た、隅田川を渡る尾竹橋、荒川区と足立区の境にもなっている。


橋の少し手前に公園があったのだが、トイレに入ってみて驚いた。

深夜なので誰も利用している人は居なかったけれど、なんとこちらのトイレは男女共用。


ついたてもほぼ意味を成しておらずご覧のように大通りからも丸見え。

治安的にはこっちの方が良いのかもしれないけれども、ちょっと利用する勇気は出ず一歩トイレに入っただけで後ずさりし退散した。

もっともこのトイレのすぐ横には交番があるのでそういう意味でも治安的には安心できるかもしれない。

このトイレが入っている公園は荒川区立荒木田公園、小さな公園だけれどもスッキリまとまってて素敵な公園だった。


公園を通り過ぎ尾竹橋を渡る。


読みは尾竹橋(おたけばし)だった、当然だけれども脳内には去年2人組になってしまった某芸人さんの方が思い浮かんでいる。


対岸の風景、東側はこんな感じ。


こちらは西側の風景。



橋を渡り終える辺りで足立区の案内板が掲示されていた。

グーグルマップを確認すると、橋を渡り終えたらすぐ右折して川の土手沿いに歩くルートを示していた。


こちらの階段で川の土手へと上がる。


iphoneで撮っているのでそれなりに明るく見えているけれども、実際には真っ暗で割と深夜にここを1人で歩くのは勇気がいる。

足立区の深夜の川沿い…夏場だったらもしかするとヤンチャな子達がたむろっていたかもしれない。

が、真冬の平日深夜と言う事もあって幸いにも人影は全く無かった。


振り返って先ほどまで渡っていた尾竹橋を撮影、こうして見ると橋付近の景観も素敵。


進行方向に目をやると、遠くの方にスカイツリーが見えた。



川の土手沿いの道はすぐに終わり、両側を壁に挟まれたなんとも無機質な一本道に。

今ここでゾンビにでも襲われたら絶対に逃げられない。

と言うか普通に人間に襲われたとしても逃げられない。


前方右方向に高層ビルの赤いランプがたくさん見えた、位置的に東京駅とかあの近辺だろうか?

同じ都内でもここら辺とは雰囲気が全く違う、まあ千代田区辺りと足立区ならば当然だろうか。


帝京科学大学の千住キャンパス、帝京大学や帝京平成大学とはグループ校らしい。

以前は西東京科学大学と言う名称だったけれど平成8年4月に現在の名称へと変更したのだとか。


グーグルマップのナビ通りに進んでいると、どうやらここら辺で土手沿いの道を降りるようだ。

iphoneですらこの暗さ、実際に歩いているとここら辺は本当にほぼ真っ暗である。


こちらの階段で土手から降りた。


真っ暗なので足元が少し恐かったのを今も覚えている。


降りた先は普通の住宅街、後は道なりに進めば北千住駅だ。


千住龍田町の交差点、ここを渡った先の大通りが北千住駅前通り。


通りを歩いていると街灯に「北千住昭和会」と言う表記がされていた。

昭和11年に創立された歴史ある協同組合で下記のHPに詳しく沿革等が記されているので興味のある方は合わせてご覧頂ければ。


Amanojak. (北千住店)と言うお店を通り沿いに発見、足立区出身の格闘家平本蓮選手も似たような名前のブランドをやられていたので

「もしかしたら彼のお店?」

と思いチラっと目をやったけれどもどうやらハイブランド系のセレクトショップで平本蓮選手のブランドとは関係が無いようだった。


日光街道との交差点「北千住駅入り口」の手前辺りで北千住昭和会の管轄は終わりらしく、街灯には「ありがとうございました」の文字が。

こういう細かいとこ凄くイイ。


交差点を境に"駅前"と言った感じの景観へ街並みが一変する。


交差点から北千住駅までは400mとの事だった。


交差点を渡った直後は営業中のお店も余り無いので人影はそんなに多くなかったが、駅に近づくにつれ飲み屋等の営業中のお店も増え、当然人も多く写真を撮りづらい雰囲気だった。

万が一不用意にカメラで撮影等しようものなら思わぬトラブルになるのは容易に想像が出来る。


ドン・キホーテ 北千住西口店、観光客の呼び込みを狙ってか店外には提灯型のライトが飾られていた。


こういうのもやはり観光客狙いなのだろう。


北千住駅前のマルイ、エスカレーターで駅前のペデストリアンデッキへと上がってみる。


1時14分 北千住駅

スタートから1時間20分程で北千住駅前に到着。

千代田線の都市部は駅間の距離が短かったけれど、西日暮里から先になると大分駅間の距離が開いている。


歩道上に手袋が揃って置いてあった、誰かの忘れ物だろうか?

それとも

物珍しい物を路上に放置し、写真に撮ってSNSに投稿する人間を少し離れたから観察しその人のSNSを特定する

かつてネットで話題になった手口だったりするのだろうか。

片方だけ軍手が落ちているなんてのは全国のバイパス等で良くある光景だが、2つ揃って落ちているのは割と珍しい。

ペストリアンデッキの花壇では現在チューリップ育成中のようだ。


ペストリアンデッキを少し歩きエレベーターで降りる。

北千住駅前のペストリアンデッキ上は、ちょくちょく月曜から夜ふかしの素人インタビュー撮影地にもなっているのだけれども本日はそれらしき人はいなかった。


宿場町通りから先へと進む。


街灯には葛飾北斎の浮世絵が描かれててとってもオシャレだった、しかも1つ1つ違う浮世絵が描かれているのが面白い。

川崎で真夜中散歩を行った時にも似たような通りがあった、あそこも東海道川崎宿の通りだったので宿場町通りはこういう演出が定番だったりするのかもしれない。

他のかつて宿場町だった所はどうなんだろう?今度調べてみよう。


ドンレミー アウトレット 北千住店、こちらはお菓子が安く買える直売所で週末ともなると入店待ちの行列が出来る大盛況ぷり。

私も以前行っていつか記事にしようと思い写真を撮っていたのだけれどもすっかり忘れてしまっていた。


こちらの直売所はホテルココ・グラン北千住の中にある。


このマスコットキャラはドンちゃん、公式HPによるとホイップクリームの妖精なんだって。


宿場町通りの観光案内所。

以前ドンレミーアウトレットに行った際、買い物後に南千住まで歩いたのだけれど、その途中で奥の細道のスタート地点を通りがかったのを思い出した。

きっと千住近辺には歴史を感じられるような名所もたくさんあるのだろう。


宿場町通りを途中で右折し少し先へ進むと蔵と書かれた建物を発見。

何かのショップなのかと思って撮影したのだが、後で調べたら普通の集合住宅でびっくりした。


千住本氷川神社旧社殿、宿場町通りを曲がったのはここの神社の灯りが目に留まったからだ。

繁華街にあるからか真夜中でも煌々と灯りが灯っていたけれども、さすがに真夜中の神社に入るのは色々失礼と言うかマズい気がするので立ち入る事はしなかった。


なんて書いてあるか全く読めない看板、マルイシ増英と言う店舗のようで、調べたらおでんのタネ専門店だった。

私が子供の頃は地元にもおでんのタネ屋さんがあってたまに両親と買い物に行っていたのだけれども、最近だとすっかり珍しくなった。

ちなみに私はおでんのタネで一番好きなのはちくわぶ、鼻がもげるんじゃないかって位に辛子をたっぷりつけて頂くのが大好き。


少し先へ進むと駅前の喧騒がウソのように静まり返った、レトロな住宅街だった。

昭和の頃から建っていたであろう風呂無トイレ共同っぽいアパート等もあったりでそれはそれでとても魅力的な雰囲気だったのだけれど、人気の全くないこんな場所で真夜中にカメラのシャッター音を響かせるのは、住人の方に迷惑になるだろうと思い撮影はせず通り抜けた。


住宅街を抜け先ほど北千住駅前交差点で通過した日光街道へと戻って来た。

すぐ先に見えているのは千住新橋。


橋の袂に何やら大きな建物が。


図書館、生涯学習センター、都民住宅が一体になった建物。

図書館がすぐ近くにあるのは凄く魅力的だなあ。


千住新橋を歩いて渡るにはコチラの階段から上るようだ。


階段がかなりゆるやかなのが、そろそろ多少歩き疲れを感じていた私にとっては有難い。


らせん状の階段を上がりきってさらにまた階段を上る、土手まで割と長かった。


ただ土手を上がりきるとご覧の絶景が。

足立区方面は高層ビルも余り無いのもあってかとても見晴らしが良く、空ももなんだか広く見える。


こちらが今から渡る千住新橋、荒川河川敷がかなり広めなのもあって橋の全長も先ほど渡った尾竹橋よりも大分長い。


歩道も大分広く自転車と歩行者も安心して行き交える。


先ほど下から見上げていた都民住宅や図書館が入った建物、名称は「トミンタワー千住五丁目」と言うらしい。

家賃を調べてみたら2LDKで15万円前後、3LDKで19万円前後。

足立区と言ってもやはり都内、越谷近隣とは家賃相場がかなり違う。


この時間でも大きい橋なのもあって割と交通量があり、さらには大型トラックも頻繁に通過していた。

衝撃を吸収する為なのか、橋の中央部辺りは大型トラックが通過する度に橋全体がぐわんぐわんとしなる、歩道橋でも良くある仕様だけれども私は高所恐怖症なのでこれが大の苦手。

なので小走りで橋を駆け抜けた。


小走り中に撮影した1枚、見事にピントがずれてしまっている。


そんなこんなで無事橋を降り土手沿いの道へ。

ここからしばらくは首都高速に沿って歩いていく。


先ほどと逆に千住側を対岸に臨む。

コチラ側と違い高層ビルが多く正に都会って感じの景観。


まずは小さい歩道橋で首都高速下の道へと渡る。


その後少し進み…

歩道橋で今度は首都高速沿いの歩道へと降りる。


場所柄もあってか見渡す限り人影は無い


グーグルマップで調べてみてもここら辺一体にはコンビニエンスストアすら無かった。


少し歩いているとなんだかみのもんたのしかめっ面が思い浮かぶような店名のお店があった。

調べてみたら中古バイクの販売店らしい、GoogleMAPの評価は余り宜しくないが、基本中古車屋さんでGoogleMAPの評判が良いお店はほぼ無いのを考えると、このお店が特段悪いと言う事もきっと無いだろう。


首都高速下をくぐるトンネル、街灯で物凄く明るく照らされていたのは防犯的な意味合いが強いのだろう。


落書きの消し後に足立区らしさを感じた。


トンネルをくぐるとそこは駅だった。

高架上に見えているのはスカイツリーラインの小菅駅、見た感じお店どころかコンビニすら無く駅前の雰囲気は皆無だった。

この時は真っ暗だったのもあって全く気が付かなかったのだけれど、小菅駅のすぐ裏は東京拘置所だった。

スカイツリーラインに乗っている時にいつも目にしていたあのインパクトある建物、折角だから遠目からでもチラっと見ておけば良かった。


今度はスカイツリーラインの高架を潜るトンネル。

ここも先ほどのトンネル同様に物凄く明るく照らされていたのだが、色々考えてみたら東京拘置所から被疑者等が脱走するなんてケースも考えてこの明るさなのかもしれないと合点が行った。


そしてトンネル内には落書き防止の為なのか子供が描いたようなイラストが描かれていた。


良くみると描かれているイラストの下に何回も落書きを消した後がにじみ出ており、落書きとの苦闘が感じられた。


高架を潜り右手に用水路を見ながら住宅街を歩く。


用水路にはウッドデッキもあって初夏辺りの季節だったらお散歩するのに良さそうな雰囲気。


折角なのでウッドデッキに降りてみる、対岸に植えられている木は桜だろうか?

だとしたらきっと桜の季節は見ごたえがありそうだ。


首都高速6号の突き当り、階段を上がって今度は綾瀬川を渡る。


本日川を渡るのは3回目、尾竹橋や千住新橋に比べるとこちらの橋はこじんまりとしている。


とは言っても小川(おがわ)って程では無くしっかり川なのだけれど。


伊藤谷橋(いとうやばし)と言うらしい。


階段を降りると目の前に今度は常磐線の高架が見えて来た、後はあれに沿って少し歩けば綾瀬駅はもうすぐ。


プルミエ通りと言う飲み屋等が建ち並ぶ通り。

恐らくこちらを進んでも綾瀬駅にはたどり着けるのだろうけれど、別方向に赤く輝く目を惹くお店があったのでこちらのルートを進む事はせず


先ほどの通りを曲がらなかったのはコチラのお店が煌々と輝いていて存在感を放っていたからである。

こんな時間でも営業しており、店内にもチラホラとお客さんの姿があった、店構えから恐らくは辛いラーメンを提供してるのだろう、実際調べてみたらユッケジャン麺等辛いラーメンもメニューにはあったのだけれど、割と一品料理も充実していてラーメン屋と言うより韓国料理店のような雰囲気だった。

さらにその先には効果に沿って飲み屋が建ち並ぶ通りがあったんだけれど、平日の深夜だからかこちらのラーメン店以外は閉まっていた。


レトロさを感じるようなお店が多く、歩いていたら高円寺駅前の高架下にあった飲み屋通りを思い出した。

あちらに比べるとレトロならではなオシャレさやサブカル的な雰囲気は、こちらの通りには余り無いけれども流れている空気感はどこか似ている。



2時12分 綾瀬駅

北千住駅からほぼ1時間歩いて綾瀬駅に到着。

直線距離で言えばそこまで遠く無いのだけれども川を渡るのに迂回等する必要があった為、結構時間がかかってしまった。


綾瀬駅と言えば足立区の中でも竹ノ塚駅と並んで治安が悪い地域と言うイメージがあったので夜中に来るのには若干不安を感じたのだけれども、平日と言う事もあってかガラの悪い人々どころか人気すら殆ど無かった。


実は2019年まで千代田線の終点は綾瀬駅で綾瀬駅~北綾瀬駅間は別系統で運転をしていた。

しかし2019年に統一され、現在半数以上は北綾瀬駅を終点として運行するようになった。


いよいよ千代田線沿線走破もラストスパート、終点の北綾瀬駅へと向かって歩き出す。


綾瀬駅前は駅から数十メートルも歩くと駅前の雰囲気は無くなり集合住宅ばかりが建ち並んでいた。


さらに進んでいくと右手に大きな建物が見えた。

都心部と違い今回の真夜中散歩は道中に余り目を惹く物も無く少々退屈しながら歩いていたのもあり、久しぶりに興味が沸く建物を発見し

「なんだろう?」

と好奇心プラス若干の高揚を感じつつ建物へと近づいていく。


近づいてみると「東京都立城東職業能力開発センター」と言う建物だった、何をする施設なのか良くわからなかったので調べてみたのだけれど「就職支援の実践教育実習校」と言う漠然とした回答で、なんとなく概念としては分かるんだけれども具体的にどういう雰囲気の施設なのかは現在の私には分からなかった。

例えるならばエスロカップがどういう料理かを口頭だけで説明する際に

「ケチャップライスにトンカツを乗せてドミグラスソースを掛けた料理」

と説明してもローカルなあの雰囲気を伝えるのが難しいのと似たような物だる。


そんな訳で東京都立城東職業能力開発センターについてモヤっとした気分を抱えつつさらに先へ進み、1つ隣の通りへと入ると東綾瀬公園の緑道があった。

東綾瀬公園は駅前から緑道がアーチを描くように伸びており、途中途中には東京武道館や野球場等の3つの広いエリアを繋いでおり、総面積で言えばかなり大きな公園である。



公園の緑道を突っ切り先へ進む。

ツルハドラッグって越谷でもそこらで見かけるけど、私はウェルシアカマツキヨしか利用しないのでツルハドラッグはほぼ利用したことが無い。

スギドラッグやドラッグストア セキ辺りも同様、恐らく私のようにポイント等の関係で普段利用するドラッグチェーンを決めている方の方が多いだろう。


何やらレトロな書体でスローガンがシャッターに描かれた企業の建物があった。

「先代の証明 山賊から武士へ」

その言葉の意味は良く分からないけれども何か力強さを感じた。


Googleマップのレビューを見てみたところ、こちらの会社は駅の売店に良くある横に引くシャッターの販売をされているのだとか。

そしてプロジェクトXに出たいらしい、もしも奇跡的にこのnoteをNHKの方が見ていらっしゃったらご検討下さい。

そもそもプロジェクトXってまだやってるんだっけ?NHKなんて紅白含めて全く見ないから良く分からない。


そしてこちらの会社にはフォトスポットが用意されていた。

このマスコットのキャラはカニ部長と言うらしい、メタボ体型に中年の悲哀を感じた。


すし銚子丸、越谷にもあるけれどスシローの方が駅から近いのと、越谷店はなんかうらぶれた雰囲気があって未だに行った事が無い。


東綾瀬公園の広場、ここのエリアにはハーブガーデンがあるそうだ。

さらに奥へ進むと東綾瀬公園野球場A面がある一番広いエリアへと往けるのだが、今回は先を急ぐので公園内に立ち入る事はせずに進む。

夏の夜なんかはきっとここの公園にはヤンチャな子達がたむろってたりするのかもしれない。


そしてとうとうしょうぶ沼公園へと到着した、この公園を突っ切ればもうゴールの北綾瀬駅。

基本的に深夜の公園内には入りたく無いのだけれど、幸いこちらの公園は通りから見晴らしも良く、公園内にも誰も居なさそうだったので通る事にした。


恐らく夏場は水が流れているのであろう小川(おがわ)


公園内にトイレを発見、外観も綺麗なので入って見ることにした。


中も外観同様に綺麗だったのだけれど、便器内にファミチキの袋がそのまま突っ込まれて捨てられている個室もあったりで、トイレ内には悪い意味で足立区らしさが感じられた。



こちらのトイレの壁には菖蒲が描かれていて可愛らしい、折角こんな綺麗なトイレを作ってくれているのだからもっとトイレは綺麗に使って欲しい。


2時54分 北綾瀬駅

そんなこんなで千代田線走破完了である。

本来だったらここで始発まで待って帰宅しても良いのだけれども、まだ時刻は2時台で始発の時間まではかなりある。

なのでここからは延長戦、始発の時間まで歩き続ける事にした。

とは言ってもこれは元々想定通りで既にこの後のルートも決めてあるのだけど。


北綾瀬駅前は道路工事の真っ最中。

最近越谷市内でも色んな所で道路工事している様子を見掛けるのだけど、もしかしたら八潮の道路陥没が影響しているのだろうか?


駅前の大通りを西方向に少し進むと綾瀬警察署のある交差点。

ここを右折に環七北通りを目指して北へと進む。


ここら辺は方向さえあっていれば割とフリースタイルな感じで進んでも問題無かったので、適当に曲がったりして進んだ。



こちらは足立区立加平第一公園、そんなに大きい公園でも無いけれど子供が遊ぶには丁度良いサイズ感かもしれない。

そう言えば私も子供の頃はこの位の公園で友達と良く遊んでたなあ。



そんな訳で環七北通りに予定通り到着、道なりに西方向へと進む。


首都高速6号三郷線が目の前に見えて来た。



綾瀬川を渡るのは本日2回目。


橋から見る景色は下町って感じ。s



逆サイドも高層ビル等は無く、恐らくは工場と住宅が立ち並んでいる。


少し先に進んだら松のや併設の松屋があった、私の中で松のや併設の松屋は当たり店舗と言う扱いである。

と、言うのも現在松屋単体の店舗はご飯おかわり無料を廃止しているのだけれど、松のや併設店舗のみご飯おかわり無料を継続してる。

さらに以前は店舗自体は24時間営業していても、松のやメニューの注文可能時間は22時までだったり23時までだったりしたのだが、現在では真夜中でも松のやメニューが注文可能。

その為、松屋メニューを頼んで総菜で松のやメニューを組み合わせてみたり、逆に松のやメニューに松屋メニューを組わせてみたりと色んな楽しみ方が出来るのが魅力。

逆にマイカリー食堂併設の松屋はハズレ店舗だと思っている。

と、言うのも何故かマイカリー食堂に関してはどの併設店舗でも23時以降はマイカリー食堂のメニューが注文出来ず、それだけならまだしもマイカリー食堂併設店舗はカレーギュウ等の松屋カレーメニューを取り扱っていない為、マイカリー食堂の注文可能時間以外に店舗へ行った場合、普通の松屋単体店舗と違ってカレーメニューが一切注文出来ないのである。

さらには松のや併設店舗と違いご飯おかわり無料等の特典もなければ、松のやと違いマイカリー食堂では松屋メニューと組み合わせて新たな楽しみ方をするなんて事もし辛い為、松屋単体の店舗に比べて余り魅力に感じるポイントが無いどころかデメリットすら感じてしまう。

そういう意味で私の中でマイカリー食堂併設の松屋は有難く無い存在なのだ。


ちなみにここの松屋、何度か利用した事があるのだけれど店舗がとっても綺麗なので、個人的に草加越谷足立区全てを含めた中で一番好きな松屋。


真夜中でも交通量はそれなりにあるけれども、歩く人は全く居ない。

むしろこの時間に繁華街でも無いこんな場所で、ひっきりなしに通行人と遭遇したらそっちの方が恐い。


コロナ過以降、24時間営業じゃないセブンイレブンも増えた。

開けてても赤字になるだけだったり、人手不足で店に寝泊まりしなければならない位だったら閉めた方が良いよね。

24時間営業を強要されていたかつての体制自体が今考えると狂ってる。


深夜の住宅街を歩く、足音を少し殺してなるべく音を立てずに進む。

脳内にはキルアの

「クセになってんだ 音殺して動くの」

あのセリフが浮かんでいた。

冨樫先生は飛影と言いキルアと言い、厨2心に刺さるキャラを描くのがやっぱり抜群に上手だ。


どんぐり公園横を通過、左手には団地が見える。

延長戦の目的地まではもうすぐだ。


3時32分 博多長浜らーめん 田中商店

足立区で豚骨ラーメンと言えばココ!って位の有名店で、私も定期的に訪れる位にお気に入りのお店。

本日のゴール予定地へ向かう途中で立ち寄れそうだったのでここで休憩がてらラーメンを頂いていく事にする。営業時間が18時~4時までと明け方近くまでやっているのがこういう時には有難い。

人気店だけあって毎日開店前から行列が出来ており、それどころか週末だと深夜0時位でも普通にお店の外まで行列が出来てる事も珍しくない。

たださすがにこの時間になると店外に行列が出来ている事は無かったが、今回は逆に閉店時間が近い為お店に入れるかどうかが不安だった。

30分前にはラストオーダーだったりするお店もある為もしかしたら入れないかもしれない等と心配しながら、外に立っている警備員さんにまだ入れるか恐る恐る聞いてみたのだが…

「どうぞ~」と愛想良く迎えて頂きホッと一安心、むしろ私が食べてる最中にも普通に来店している方がいらっしゃったので割と閉店ギリギリの時間まで入店OKぽかった。

後日、田中商店のYoutube動画を色々と見ていたらはんじょうさんと言うゲーム実況者の方もここのお店に昔からよく来られていたそうで、田中商店のラーメンを食べる動画を投稿していたのだが、動画内で「3時51分に入店しても受け入れて貰えた」なんてエピソードを語っていた。

この手のラーメンだと調理も早く終わるし食べるのも早いだろうからその位でもOKなのかもしれない。



こちらが田中商店のラーメン、ノリに色んな国の言葉でありがとうがプリンとされているのが可愛らしい。

私はいつもキクラゲはトッピングしないのだけれども

こちらを見てキクラゲトッピングをしたくなり、今回はキクラゲをトッピングしてみる事に。

豚骨ラーメン店には良く行く私だけれども、もしかしたらトッピングでキクラゲをオーダーするのは初めてかもしれない。


このちょっとスープが泡立ってるのにもぐっと来る。

そんな訳で本日も大変美味しく頂きお店を後にしました、閉店間際だと言うのに店内はほぼ満席なのにもびっくり。

ちなみにキクラゲを食べたお陰なのか帰宅後に激しい胃もたれを感じたのでもしかしたらキクラゲは体質に余り合わないのかもしれない。


田中商店が本日最後の私の中でのイベントで、後はゴールまでのウィニングラン的な感じ。

真夜中の住宅街をてくてくと歩く、正直目を惹く物もほぼ無いので写真を撮る事もこの先は余り無かった。


平野交差点、環七北通りに再び戻って来た。


しばらく環七通りを歩いていると、寿司しゃぶしゃぶ食べ放題のゆず庵と言うお店を発見した。

両方が食べ放題で2980円はリーズナブル、だけど調べてみたら一番人気はもう少し高いコースで、一番高いコースだと5000円弱だった。

ただし一番高いコースだと黒毛和牛も食べ放題らしいけど。

リーズナブルな値段で釣って来店させて、1つ上のコースをメニューの内容見てそっちを選ぶように促す、焼肉きんぐと同じようなシステム…と言うか実際こちらの店舗は焼肉きんぐのフランチャイズ?をやってる会社が運営してるらしい。


西友 足立島根店、24時間営業なのでこの時間でも普通にやってた。

埼玉エリアだともっと安くて品ぞろえの良いスーパーがたくさんあるから、西友の強みって24時間営業位だよね。

ただ「真夜中に食品がコンビニよりは大分安く買える」と言うのは実際有りがたいよね。


右折して西友横の小道を進んでたら開けた通りに出た。

今調べたら竹ノ塚センター通りと言うらしい、中央分離帯が不自然な形にあるのは恐らく区画整理した時に微妙に整えられなかったりとかそういう事なんだと思う。


グーグルマップのナビ通りに南下して今度は環七通りに到着、横断歩道等は名ので仕方なく歩道橋で渡る。


ここの歩道橋はたまたまかもしれないけれどぐわんぐわんとしなるタイプじゃなくて良かった。


環七を渡って駅へと続く通りを歩く、本日のゴールまで後数百メートル。


イオン西新井店、割と古くからあるような雰囲気だなと思ったらなんと1981年からあるそうだ。

ただしイオンになったのは2011年からで、1最初はニチイ西新井店として開業、その後1990年に西新井サティへと名称が変更されると言った幾度かのリニューアルを経て今に至っているようである。


まだ始発まで20分程あるのでちょっとだけ周辺を見て回る。

イオン同様に大分歴史がありそうなマンションは1階部分の壁に花の絵が描かれていた。

カラーでは無くグレー一色なのがオシャレ。


環七の高架下には12星座が描かれたタイルアートがあった。


うろうろしてたら始発まで後10分程になったので駅へと向かう。


本日のゴール地点が見えて来た。


4時47分 西新井駅

越谷に越してからは何度も訪れている西新井大師駅だけれど、西新井大師に来る際の目的は大体西新井大師なので東口エリアに来ることすらほぼ無かった。

しかもこんな時間に西新井大師駅前に来る事も初めてなのでかなり新鮮に感じた。

そんな訳で千代田線沿線走破も無事終了、今回ゴール地点を竹ノ塚駅にするか西新井駅するかで迷ったんだけど

「急行も止まるし西新井駅で良いや」

と始発時間だけをチラ見して決めた、しかし始発でやってきたのは各駅停車だったので結局どっちをゴールに設定しても帰路に就く時間は変わらなかった。

今回は都内でも割とローカルなエリアを歩いたため、来月の真夜中散歩は友人を引き連れてどこか都心部を歩こうと思う。

次回までに明治通り走破の中編も投稿出来るよう頑張るので、また覗いて頂ければ幸いです。


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めるえむ@真夜中散歩人
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