チャパティってナンなんだ!?
暇なんだな。きっと。自分が思っている以上に。つまらない駄洒落とかいいたくなるのは・・・。
さて、気を取り直して、きょうは主食のお話。インド料理を学びはじめた私が、友達からされる質問で一番嫌いなのがこれ。
「ナンとかつくっちゃうの〜?」
インド=ナン、って、なんなん??
・・・って、今えらそうにいってますが、わたしも最初はそうだったな〜。
しかし、日本より広くて人口も多く、地域によって気候、宗教、民族も違う。話す言葉も・・・。そんな複雑な国なのです、インドは。
それだからこそ、食文化もとても豊か。
ナンを作るには、タンドゥールっていう釜が必要で、おもにレストランで食べるもの。私達が寿司を握れないのと同じで、インド人だって、ナンはつくれない。ナンを食べたことがないインド人だっているんだよ。
じゃあ、みんな何を食べるのかというと、チャパティ、(発音的に正しくは、チャパーティーっていうらしい。)全粒粉と水、少しの塩をこねて、フライパン、鉄板で焼く。北インドでよく食べられている。
南にいけば、米が主食(インディカ米)。カレーも米にあう、さらさら系が多い。
で、そのチャパーティーは、アーターっていう粉(全粒粉)と水だけ。塩も少し。ペーキングパウダーとかは一切なし。素焼きで油もつかわない。とてもシンプルな食べ物なのだ。
この粉は西葛西のスパイスショップで買ったもの。コック姿のスノーマンみたいなキャラクターがついてるこのメーカーが多いかな。普通の全粒粉でもできるそうですが、ちょっと味わいが違うみたい。
これを水と塩ひとつまみと、あわせ、こねて、こねて、こねて、ねかせて、ま〜るくのばして、フライパンでやく。
生地をよーくみると、ふわっと気泡みたいなのができてるのわかります?これがぶわっと膨らむと、おいしいチャパティになるのです。
最後は、直火でやくのですが、動画がアップできな〜い!ので少し前の写真。
直火で焼いた時にできる少しの焦げが、香ばしくておいしい。最近一応膨らむ様にはなってきたのですが、固さとか見た目とか、まだまだなので、しばらく練習。このチャパーティーの生地をもう少し小さくまるくのばし、油であげると、プーリーになります。油を使うプーリーはインドではおもてなし料理。ごちそうみたいです。
チャパーティーは寒い時期につくるとなかなか膨らまず、難しい。なのでこれからの季節は練習にむいているそうです。
チャパーティーは汁気の無いカレーや、野菜のおかずなどと一緒に食べるのですが、わたしはフムスと一緒にたべて、ブランチとかにしてます。ナンのような幸福感たっぷりの美味しさはないけれど・・・なんていうかな、美味というより滋味!胚芽やふすまもはいっていて、腸にもいい感じです。
インドでは(特に北)、チャパーティーが上手に焼けないと嫁にいけないといわれているそうです。わたしの先生(香取先生)も、上手にできた人に「インドにお嫁にいけますね」っていっている。
わたしも万一(億一?)の可能性を考えて 笑、チャパーティ特訓しようとおもいます。上手に焼けるようになったら、先生はわたしにも「インドにお嫁にいける」っていってくれるかしら。