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curry menu archive 11 ウクライナカレー
11皿目はウクライナカレーです。
2022/03/10当時のインスタには『いろいろと思う事もあり、先日京都のキエフさんで、ボルシチを食べて来ました』と書いてありました。
ウクライナカレーは、売り上げから経費を引いた利益の半分をウクライナ大使館へ寄付しました。
そのあたりの経緯など気になる方は当時のインスタを振り返っていただければと思います。
このカレーが世界一周カレーのコンセプトを決定づける形になりました。
ウクライナ料理のボルシチとロシア料理のビーフストロガノフをスパイスでカレーアレンジし、バタフライピーの花の粉末をサワークリームに溶かした青いサワークリームとダルカレーでウクライナの国旗を表現。
デルニというウクライナ料理のじゃがいものパンケーキとキャベツのピクルスが添えられました。
おいしそうですね。
ただ、メニューの構成としては『おいしい』ことよりも、何か表現したいという欲求の方が優先されています。
バタフライピーの粉末がどんな用途で使われているのか確認したところ、主にゼリーなどのお菓子作りに使われるようです。
本来ならカレーには使われない花の粉末を使って、ウクライナの国旗を表現したかったのでしょう。
ロシアのウクライナ侵攻を受けて、感じること、考えることは人によって様々だと思いますが、ヨシフジは、カレー屋にできることは何かないかと考えて、このカレーを作ったようです。
9皿目の森のバターチキンカレーには、『バターチキンカレー信仰へのカウンターカレー』というメッセージの発信はありましたが、ウクライナという国の現状からカレーのアイデアを発展させてメッセージを発信するというのはウクライナカレーが初めてで、以後のカレー作りに大きな影響を与えています。
ネガティブなニュースに対する何もできない無力感というのは、誰しも感じたことがあるかと思いますが、「役に立つかはわからないけど、自分の頭で考えて、できないなりに何かする」というのは立派な姿勢だなと思います。
当時のインスタには、
『ウクライナの方、ロシアの方タダです。ウクライナの方は浮いたお金でウクライナの為に、ロシアの方は浮いたお金でウクライナの為に何かして下さい。
みんなが幸せで暮せる事を願っています。』
と書いてありました。
2020/07/07現在、まだ戦争は続いていますが、一介の京都のカレー屋の願いを改めてここに残しておきます。
ウクライナカレーを食べた記憶のある方からのコメント、ご連絡をお待ちしております。
リアルな感想が発掘できれば随時追記予定です。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
つづく。