curry menu archive 1 韓国カレー
記念すべき1皿目は韓国カレーです。
といってもいきなり韓国カレーからスタートした訳ではなくて、オープンしてからしばらくは、ラムキーマ、ダルカレー、無水チキンというラインナップで営業していました。
上の写真がそれです。
カレーらしいカレーという感じの佇まいをしていますよね。
スパイスカレーといえばしゃばしゃばしている方が一般的だと思いますが、重厚なカレーだったと記憶しています。
実質を重んじるヨシフジの思想が垣間見えます。
このメニューで営業を続ける中で、定期的に10人前をテイクアウトしてくれるお客さんがいて、「いつも同じメニューでは飽きるだろうなあ」ということで、韓国カレーをやってみようと思いついたとのこと。
現在の世界一周カレーは、『テーマとなる国をチョイスして、その国の歴史や食文化を掘り下げてオリジナルメニューを考える』という特殊なスタイルですが、その原点は、『過去に作ったことのある料理をアレンジしてカレーへと昇華させる』というところからスタートしました。
干し鱈のスープ、牛テールスープ、キムチ、ゴマの葉の組み合わせをワンプレートカレーに仕上げていく、というプランだったようです。
ヨシフジはどこかの店で料理修業をしていた訳ではありませんが、忘年会や打ち上げの料理番長として長年にわたり料理をしてきた実績があり、数々の貧乏人(バイトしながらバンドとかしてる人)たちの舌を唸らせてきました。
その趣向を凝らした数々の料理の中に韓国料理群があり、干し鱈のスープや牛テールのスープは得意料理として既に習得していたようです。
(私も牛テール鍋をよばれて大興奮した貧乏人の一人。)
牛テールは繊維質になるまで煮詰め、干し鱈はココナッツミルクと合わせることでカレーになりました。
更に、市販のキムチは美味しくない、という常人には理解できない感覚で自家製キムチを作りました。
本場の作り方にそのままチャレンジするという無謀なことをやり、試行錯誤しながらなんとか完成させたようです。
キムチの仕込みが一番苦労したとのこと。
このあたりは現在の即興のカレーとは違うベクトルで、仕込みを愚直にちゃんとやっているなあと感じます。
私は韓国カレーを食べていないので味がどうだったかはわかりませんが、ヨシフジ評では「干し鱈とココナッツはバッチリだった」ということです。
ゴマの葉のチャトニはゴマの葉ペーストだと思うのですが、”チャトニ”というものをよくわかっていないので、Wikiから引用します。
チャツネ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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チャツネ(バンガロールにて)
チャツネ3種
チャツネ(ヒンディー語: चटनी chatni、ダリー語: چاشنی、 チャトゥニーとも)は、南アジア・西アジアを中心に使われているソース、またはペースト状の調味料。豆と各種香辛料で作る日本のふりかけに類似したものもある。
名前はヒンディー語で「舐める」を意味する「チャートゥナー(चाटना)」に由来する。現地では右手の指で料理を口に運ぶので、これも指に付けてまさに舐めることになる。そのため、元は作る側でなく食べる側が使うことを前提としたものだ。
各家庭ごとに独自のレシピがあり、味は多様である。
大体合ってました。
ソース、ペーストのことなんですね。
これからもチャトニはほぼ毎回出てくると思うので、覚えておきましょう。
語源は食べるサイドにありということですが、日本でいうと、うーん、ぶっかけそば・うどん、は食べ方だし、煮つけ、は料理人サイドの言葉だし、食べるサイドの言葉がそのまま料理名になっているものって何かありましたっけ?
素手で食べる文化と箸で食べる文化では感覚的にもだいぶ違うのかも知れません。
マジで思いつきません。おしくらまんじゅうがそれに一番近いような気がしますが食べ物ではありませんでした。
それにしてもゴマの葉は結構いい値段のような気がするんですが、そんな高級品をペーストにして大丈夫だったのでしょうか。
当時カレーをいくらで販売したのか聞くのを忘れてしまいましたが、店は続いているので大丈夫だったということにしておきましょう。
このカレーを食べた記憶のある方からのコメント、ご連絡をお待ちしております。
リアルな感想が発掘できれば随時追記予定です。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
つづく。